次のページ >>
<< 前のページ
Hong Kong
"Hello, from the world!"は、世界の様々な街からのファッション・レポートです。
第15回は、観光のメッカ、香港。あちこちで美しい花が咲き始めた香港からエレイン・パンさんが
写真とお便りを送ってくれました。何と今回は、Hello, from the world!に初めて男の子が登場しました!!
街のファッションスナップ Hello! from the world VOL.15
 私は香港生まれの香港育ちです。ホンコンではこの時期、International Flower Festivalがあって、いろんな美しい花を見ることができるので、私もいつも楽しみにしているのですが、今年のショーは残念ながら低調で、皆さんに素敵な写真をお見せしようと思っていたのに、がっかりです。でも香港には、ホントにたくさんのショップがあって、めずらしいもの、最新のものがそろっているので、ぜひ遊びに来てください。 
グレー・レンズのメガネがクールさをぐーんとアップ
 キャリー・サングは22歳で、イタリアの会社でマーケティング・アシスタントとして働いています。彼女の会社はとても大きな会社で、大事な顧客に会うことが多いので、いつもカジュアルだけどスマートな装いをしています。香港の他の会社と同じように、ジーンズとTシャツはオフィスでは着れません。彼女の好きなカラーは黒とグレート白。だから彼女の服もほとんどモノトーンです。今日、彼女がつけているスカーフは、友達がネパールから買ってきてくれたお土産です。ナチュラルシルクの草木染めで、彼女はとっても気に入って、いつもつけているそうです。以前はブロンドやピンクのヘアーにしていたこともあったようですが、今はカラーリングに飽きてしまって、ナチュラル・ブラウンです。一番好きなことは家で猫と遊ぶことと、日本のJポップを聞くことです。(彼女が好きなバンドはBuck-TickとMuccです)
キャリーさん
一見ショート風だが、バックには長い毛を残したセミロングヘア。仕事中はいつも長い毛をバックで束ねているとか。斜めにカットしたバングも彼女の個性を感じさせる。
※画像をクリックすると拡大されます。
キャリーさん
ホックさん
黒とカーキの配色がすっきりスマート
若い男の子のコギレイファッションの
お手本みたい?!
 ホック・ユンは19歳の学生で、レストランのキッチン・クルーのアルバイトをしています。香港の学校はみんな(大学は別)、紙を染めることを禁止しているので、彼も染めていませんが、でも長い休みの時にはいろんなカラーを楽しんでいるそうです。男子生徒にロングヘアを許してない学校もありますが、彼の場合はアルバイトでもショートの方が好まれるので、いつも短いニートなヘアにしています。ただ彼の髪はとても伸びるのが早いので、度々サロンに行かなくては行けないのが悩みです。ホックは、特にストリートファッションに興味があって、UndercoverやGood Enough、 New Balance などが大好きです。教科書よりコミックブックやファッション雑誌を読む方が断然良い!と言っています。週末にはディスコにもよく行きます。
ホックさん
サイドとバックはベリーショート、トップは長めに残して、ハードジェルで自然に立ち上げている。彼のスッキリした顔立ちにぴったりだ。
※画像をクリックすると拡大されます。
about fashion
 香港の流行は、いつもとても早く変わります。でも基本的にはヨーロッパ、アメリカ、そして日本の流行を追っています。ここ最近、特にイギリスのパンクやゴシック調の若い子をよく見かけますが、でもやっぱり香港人はニートでカジュアルなファッションが好きなのだと思います。香港では最新のファッション情報やシーズン毎の最新ファッションを手に入れることができます。
 
about culture
 香港は多くの人種が住むコスモポリタン・シティですから、各国の味を楽しむことができます。町の中心や西側はビジネス街で(ソーホーと呼んでいます)、たくさんのレストランやショップがひしめいています。観光客にもよく知られた場所で、ここでは中国文化を体験できます。ちょっと紹介しましよう
 
お香が屋根からつり下げられたウェン・ウー・テンプル
【お香が屋根からつり下げられたウェン・ウー・テンプル】
 ウェン・ウー・テンプルは街の中心にありますが、とても歴史の古いお寺で、写真にあるように渦巻きのお香で有名です。お賽銭を上げると、お願いしながらお香をつることができます。ただいつでもたくさんの人がお香を上げたがるので、先にウェイティングリストに名前を書いていた方がいいかもしれません。旧正月には、多くの中国人が初詣に訪れます。中国人は星座の動物たちを信じていて、例えば今年は申年なので、申年生まれの人は、悪い運勢に見舞われやすいと思っています。だから凶事が起こらないように、新年におまいりします。その新年のおまいりで最も有名なのがこのウェン・ウー・テンプルなのです。

【ラスカル通りの露天】
 ウェン・ウー・テンプルから坂をちょっと下った通りには、こちらでは「骨董通り」と呼びますが、いろんなめずらしいものが売られています。ちょうどロンドンのポートベロー・マーケットみたいなところで、古いおもちゃやアクセサリー、ポスターなんかがあって、見ながら歩いたら昔の香港人の暮らしを知ることができます。ラスカル通りの隣はハリウッド通りで、そこではもっと大きなカーペットや彫り物なんかが売られています。


ラスカル通り
ラダー通り
【ラダー通り】
 古い通りは良く映画の撮影で使われています。その一つがラダー通り。ラスカルから2,3ブロック離れたところです。住宅地のある丘から続く坂道には石畳が敷き詰められていて、道はとっても狭くて、週日にはとっても混み合っています。でも露天は日曜日は休みなので、ウォン・カー・ワイの映画が好きな人には、その景色が見られて嬉しいんじゃないでしょうか。特に"Days of Being Wild"の中に出てきたカフェは、ヒューサン通りにあるので行ってみてください。60年代そのままのスタイルです。
【世界で最も美しいと言われている香港の夜景】
香港の夜景
Hong Kong (香港)
 
香港は中国の西にあって、約1000平方キロメートルの広さしかありません。でもそこに700万人も住んでいる世界でも人口密度の高い街です。100年以上、イギリス領でしたから、公用語は英語と中国語です。1997年に返還されましたが"the One Country Two System principle"の特別区として発展し続けています。

■Reporter
 Elaine Punさんは、獣医のアシスタントとして働いています。イギリスと日本のバンド音楽が大好きで、ライブを見るためにたびたび日本を訪れるとか。そしてそのときにはライブだけでなく、日本の古いお寺や神社にも行って、昔の建築を見るのが楽しみだそうです。





<< 前のページ
次のページ >>