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Buffalo
“Hello, from the world!”は、世界の様々な街からのファッション・レポートです。
第22回は、アメリカ北東部、ニューヨーク州の港湾であり工業都市であるバッファローから、
ニューヨーク州立大学バッファロー校に通う畑山望さんが、大学の写真とお便りを送ってくれました。
街のファッションスナップ Hello! from the world VOL.22
 「良き隣人の町」として知られているバッファローは人口33万人、金沢市の姉妹都市で、留学生にとっては安全で快適な街です。アイスホッケーやフットボールのプロチームもあって、熱狂的な市民が多くいます。私が通っているニューヨーク州立大学バッファロー校から自動車で約20分のところに、ナイアガラの滝があります。夏はかなり気温が上昇しますが、乾燥しているので日本よりはずっとしのぎやすいです。夕食にスブラキを食べに行きました。バッファローは現在9時30分くらいが日没ですので、食事をしている間に日が暮れてきてとてもいいムードになりましたが、まだ外のテラスで夕食を取るのにはちょっと肌寒かったです。
ゼブラ柄に黒のパンツ
大胆な装いも知性的でシックな装いに
 暖かい日向でお友達とお喋りをするエリザベスに取材をしました。彼女は大学で英語を専攻しており、フランス語の授業も取っているそうです。となりにいたお友達は「エリザベスは色んなことに興味がありすぎなの!」と茶化していましたが、エリザベスの知的で落ち着いた雰囲気から彼女がとても優秀な生徒だという事が伝わってきました。シェイプアップの為にローラーブレード、サイクリング、ランニングを生活に取り入れているそう。シェイプされた体には、こんな大胆なボーダ柄のバックベア・タンクトップも爽やかで、全体をモノクロにまとめているので(ペディキュアも黒ですよ)、とってもシックです。黒のパンツは膝上まで折り曲げた人気のはきかた。ボブをトップでクリップでまとめた動き易い髪型は、彼女のライフスタイルにとても合っています。
エリザベスさん
センターからちょっと斜めに流した前髪がとても自然な毛流れのミディアム・ボブ。耳の横からとった毛を後頭部でクリップどめ。無造作なスタイルが個性を感じさせます。
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エリザベスさん
ケビンさん
セルフカットのドレッドにほどよいベアード
メタルフレームのメガネが知性的なナイスガイ
 大学院を卒業したばかりのケビンは人と関わる仕事に興味を持ち、大学の英語学校のプログラムアシスタントと教会のプログラムのディレクターを掛けもっているナイスガイです。仕事柄、日本人を始めアジアから来た留学生の友達が沢山いるようです。大学時代はレスリングに捧げ、試合の為にアメリカの色々な町を旅してきたそう。そんな彼の髪のケアは、「シャンプー、リンス、乾かす」といたってシンプル。「時には水で洗うだけ」と男らしいコメントをしていました。髪は7ヶ月切っていなく、切る時も美容院には行かず自分で切るそうです。Tシャツにジーンズのファッションも、まさにアメリカのカレッジ・スチューデント・スタイル。でも肩にかけたバッグとソフトジーンズが同色で、ブルーがかったシャツと渋くコーディネートさせてるところなど、結構おしゃれかも。ずっと笑顔を絶やさずに話す、とても爽やかな青年でした。
ケビンさん

セルフカットがそれなりに様になるのは、ソフトタッチのナチュラル・ドレッドなればこそ。褐色の肌にちょっと赤みがかったブラウンがマッチして、彼の優しさを感じさせます。
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about Souvlaki
スブラキ
Towne
【 スブラキ 】
 スブラキはもともとギリシャ料理なのですが、バッファローではとても人気のある食べ物で、ショッピングモールのファーストフードとしてお店があるくらいです。Towneはバッファローでここ数年連続でスブラキナンバーワンに選ばれているお店で、スブラキの他にも様々なギリシャ料理が自慢です。
 スブラキの中での人気があるのがチキンスブラキとラムスブラキで、両方ともサラダとお肉をピタパンで挟んだタイプとピタパンが別についてくる「オープン」と呼ばれるタイプのどちらかを選ぶことができます。まだまだ日本では馴染みの薄いスブラキですが、ここ数年ヘルシー志向になっているアメリカの若い人たちの間では人気抜群です。
about Chinese Food
【 中華料理 】
 アメリカで中華料理?と思うかも知れませんが、アメリカ人はもはや中国人よりも中華料理が好きだ。とも言われているくらいアメリカの多くの町では数ブロック歩けば必ず中華料理屋さんを見つけることができます。と言っても、ここで話しているのは本格的な中華ではなく、アメリカ人が好むように味付けされた、いわゆる「アメリカンチャイニーズ」。本格的な中華料理と比べ概して味付けは強く、特に「スイート」が付く料理(スイート&サワーチキンなど)の甘さには驚くことがあります。
フォーチューンクッキー  お店の中で食べてもテイクアウトにしても必ず付いてくるのが「フォーチュンクッキー」。空洞になっているクッキーの中にはおみくじが入っていてそこには普通、格言とラッキーナンバーが書かれています。私が引いたおみくじには “You begin to appreciate how important it is to share your personal beliefs” (自分の信念を誰かと分かち合うことが大切だと解るようになるだろう。)と書かれていました。
中華料理
バッファロー
 
ニューヨークから飛行機で1時間のバッファロー市は、ニューヨーク州第2番目の都市で、5大湖の一つエリー湖の湖畔に位置しています。ニューヨーク州立大学は64のキャンパスをもつ大学で、そのセンター校であるバッファロー校は、学生数が学部生15000人、大学院生18000人。ニューヨーク州立大学内でも最大の規模を誇っています。Southキャンパスは1846年設立当時からの歴史的建物が多く、Northキャンパスは近代的で大規模な建物からなり、コンサートホールや大型プール、その他アスレチックジムなど学生達は勉強だけでなく、大学生活も大いに楽しんでいるようです。
Reporter ( 畑山 望さん )
 私はニューヨーク州立大学バッファロー校大学院修士課程でAmerican studiesと言う分野を専攻しています。専門は女性と労働問題、そして教育です。現在はLiving Wage Movementと言う社会運動について卒業論文を書いています。9月からはボストンにある日系の会社に就職することが決まっています。以前から思い入れのあった人に関わる仕事なので、そこで働く事を非常に楽しみにして卒論に全力を尽くしています。




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