――ホームケアの特長を教えてください。

上野／サロン帰りの質感をより長く維持するためには、やはりホームケアが重要です。

中島／ホームケアシリーズの「カミノキヲクコレクション」には、酸熱トリートメントと同じレブリン酸が入っているので、自宅で使う分だけ髪質が良くなっていきます。

上野／ブルームシリーズとシールシリーズの2タイプがありまして、ハリコシが欲しい方やエイジングダメージがある方にはブルームシリーズ、さらっとした仕上がりを求める方やケミカルによるダメージがある方にはシールシリーズがおすすめです。いずれも、究極的にはサロントリートメントを万が一しなくても、「カミノキヲクコレクション」でホームケアを継続的にしていただければ、酸熱の効果がある程度出るくらいの設計になっています。

中島／長い時間、髪をきれいに持続させられるというのはすごいですね。コロナ禍となった今、なかなか美容室に来れなくても髪のケアが自宅でできるというのは大事なことだと思うんです。もっと長いスパンで言えば、今30〜50代の方が、あと10年、20年後も元気な髪でいるという状態を作れるということです。

上野／生ケラチンが入っているので、持続性が高いんですよ。

中島／生ケラチン、というワードはお客様の心に響くワードなので、髪の補修ができるということをわかりやすくお伝えしておすすめすることができます。特にブルームシリーズのブルームローションがよく売れています。“髪の化粧水”と言うとお客様の反応もいいですし、髪が傷んでひっかかる所につけるとハリコシが出て手触りも良くなります。パーマのリッジを出したり寝グセ直しウォーターとしても使えるので、お客様にとても喜ばれています。香りもすごくいいですよね。

上野／ありがとうございます。ブルームシリーズとシールシリーズで若干の違いはありますが、いずれもベースは紅茶系の香りで調合しています。どなたにも好き嫌いなく、高級感のある香りに仕上げました。

――「カミノキヲク」をまだ使っていない方へのおすすめコメントを。

中島／「カミノキヲク」は本当に効果実感が高いのでお客様のリア クションが大きく、施術する側のテンションも上がります。シンプル施術なのでアシスタントに任せることもでき、お客様にもおすすめしやすいです。酸熱の力は使うのですが、純粋にトリートメントとして捉えたほうがいいかもしれません。通常、200℃近い熱を与えて施術するところを、「カミノキヲク」は熱を与えずに施術するので、酸熱のいいところだけをもらって簡単に髪をしっとりなめらかにさせることができます。ホームケアアイテムも、お客様が“使って良かった”と感じていただける物が揃っています。お客様の感動を呼び起こすのが美容師の仕事なので、「カミノキヲク」は感動を与えるための1つの武器になると思います。

上野／酸熱というと縮毛矯正のイメージを持つ方もいると思いますが、実際はどんなに強酸（高濃度）のものを使っても髪がまっすぐになるわけではありません。その理解を間違えると思うような結果が出ず、酸熱はダメだ、と感じている方もいるかもしれません。できることをしっかり理解して使っていただければ、必ずお客様に喜んでいただけると思います。