タカラベルモント株式会社

2018.04.26 17:00

サロンの“生産性向上”をサポート 2018年全国有力代理店会を開催

タカラベルモント株式会社(代表取締役会長兼社長:吉川秀隆/本社:大阪市中央区)をはじめとするタカラベルモントグループでは、2018年4月11日(水)にTB-SQUARE(ティービースクエア)・リーガロイヤルホテル大阪において2018年全国有力代理店会を開催し、107社161名が出席しました。

 代理店会の第一部はTB-SQUAREにおいて「アクションプレゼンテーション」と題し、2018年度のマーケティング戦略や活動内容についてのプレゼンテーションを行いました。その後会場をリーガロイヤルホテル大阪に移し、第二部となる全国有力代理店会議を開催。まず吉川秀隆代表取締役会長兼社長が、2017年度の業績報告と今後の理美容業界の展望、100周年に向けた取り組みなどを発表。続いて吉川朋秀常務取締役(理美容事業部長兼ルベル事業部長)が2017年度の総括と2018年度理美容事業方針を発表しました。
 翌12日には、ルベル政策発表を開催し、吉川朋秀常務取締役がルベルの2017年度の実績と2018年度の方針を、続いて中尾裕ルベル事業部副事業部長兼マーケティング部部長が2018年度のマーケティング施策を発表しました。

 代理店会第一部は、TB-SQUAREにて「アクションプレゼンテーション」を開催。消費者データやサロン実例から導き出した「マーケティング戦略」をもとに、“4つのアクションプラン”を発表しました。サロンを取り巻く環境が日々変化し、業界が抱える問題も非常に複雑に絡み合う中で、昨年度に引き続き「サロンの生産性向上」をテーマとし、「消費者とスタッフの課題の同時解決」を叶える提案内容をプレゼンテーション。その後、今年度の提案の鍵となる“salon rooming”を具現化した5つのブース見学ツアーがあり、各ブースではコンセプトや推奨機器の説明などが行われ、参加者が興味深く担当者の説明に聞き入る様子が見られました。
 
※アクションプレゼンテーションの発表内容につきましては、ページ下部をご覧ください。





 第二部は、リーガロイヤルホテル大阪で全国有力代理店会議を開催。冒頭、挨拶に立った吉川秀隆会長兼社長は、2017年度の業績(速報値)について、国内外のグループ連結売上高は672億円で、国内の理美容機器事業は前年比103.9%、化粧品のルベル事業は前年比102.6%で終えた事を報告しました。
 次に、理美容業界の課題や展望について言及。年々深刻化する「労働生産性の低迷」という課題解決への取り組みや、多様化したニーズに応え高い価値を提供するため、2018年度も引き続き、“自動化”や価値を生む「個室」の在り方、魅力あるメンズサロンづくりなど、サロンの“生産性向上”に繋がる活動を通じて、理美容業界のGDPを大幅に拡大していくと意気込みを語りました。
 続いて、グローバル事業について。業界の更なる活性化を目指し、ベトナム・ホーチミン市に本社を持つ、ベトナム・プロフェッショナル頭髪化粧品の製造販売会社、グーアーチャウ社を買収したことを発表(2018年1月25日付)。また、海外での「ヘッドスパ」文化の普及にも言及し、YUMEシリーズの世界での販売台数が対前年比162%と大きく拡大したことを報告。2017年4月にはシンガポールにもTB-SQUAREをオープンさせ、世界のプロフェッショナル・ビューティに携わる人々の夢の実現を後押ししていくと表明しました。
 また今後の活動として、医療事業と理美容サロン事業両方の機能を持つ沖縄総合ショールームのオープン(2018年7月2日)と、創業100周年となる2021年に「TWBC2021」を開催することを発表(2021年9月27日・28日/パシフィコ横浜)。100周年に向け、業界の常識や価値観を大きく変える取り組みを行っていく事を宣言し、発表を締めくくりました。

左 代表取締役会長兼社長:吉川秀隆 / 右 常務取締役:吉川朋秀
左 代表取締役会長兼社長:吉川秀隆 / 右 常務取締役:吉川朋秀


 続いて、吉川朋秀常務取締役が理美容事業の2017年度総括と2018年度事業方針について発表しました。
 まず2017年度に取り組んだ「サロン経営の課題解決に繋がる4つの提案」に関連する製品売上が予想を超える伸長となった事を報告。<“ONE to ONE”空間提案(YUME OASIS/YUME SWING)123%・“自動化”提案(アクアフォルテ)136%・“ICT”提案(SALONPOS LinQ2)125%・“メンズ活性化”提案(理容椅子)109%>。各提案内容の成果に触れ、サロンの経営課題にしっかりと向き合った結果、良い評価に繋がったと述べました。2018年度も、タカラベルモントグループが持つ「空間創造価値・サービス創造価値・経営情報提供価値」の3つの機能を連携させ、4つのアクションプランを通して「サロンの生産性向上」を具体的にサポートしていくと宣言し、発表を終えました。
 
 同日夜は第三部として、優秀代理店の表彰式・懇親会を開催しました。落語家 桂南光師匠による漫談で幕開け。その後、理美容・ルベル優秀代理店の発表が行われ、吉川会長よりトロフィーが手渡されました。続いて、株式会社ガモウ 代表取締役執行役員会長 蒲生茂氏による乾杯のご発声と共に懇親会がスタート。後半では、あおい輝彦氏のパワフルなステージも加わり、会場は大いに盛り上がりました。
 
 ルベル政策発表会は前日と同じリーガロイヤルホテル大阪で開催。まず、吉川朋秀常務取締役により2017年度の総括および活動実績(速報値:国内売上120億円、前年比102.6%。国内外売上126億円)の報告と、2018年度の事業方針が発表されました。
 2017年度は、『UNIQUE EDGE“独創性”』のテーマのもと、サロン様の独自性による顧客価値創造を応援する活動を行いました。2018年度は『Pile the Beauty』をテーマに、サロンの生産性向上のため“最高のヘアデザイン”、“快適なサロン内でのプロセス”を応援し、高付加価値化の推進を提案していきます。また、グローバル戦略では2017年度同様『No Challenge, No new findings(挑戦なくして、新たな発見なし)』のテーマのもと、地域特性に合わせた戦略による製品・教育・流通力の強化と、新規国開拓によって海外活動をさらに強化していきます。


 次に、ルベル事業部の新組織体制の紹介が行われ、営業部活動方針『スピードアンドインパクト』を掲げた力強い活動を宣言しました。
 
 続いて、2018年度マーケティング施策を、中尾裕ルベル事業部副事業部長兼マーケティング部部長が発表しました。
製品・営業・教育・情報の4つの機能から、プロダクト・プロモーション・エデュケーションの3つの活動に落し込み、複合的にサロンのデザイン価値創造のサポートをしていきます。具体的な取り組みとしては、ソーシャルコミュニケーションコンテンツの強化や、「L style」をはじめとしたサロンワークでの新たなメディアコミュニケーションツールの発行。新製品では「SEE/SAW」「Moii」などの人気シリーズに追加アイテムを投入。また、アルカリカラーの限界を超えた色表現が可能なファッションカラーも発売予定です。
 さらに、今年度においても教育活動へ注力し、環境活動への取り組みも継続。そして、メニュー・機器・空間を融合させたサロンサポートを積極的に行っていくことを表明しました。



 政策発表会の締めくくりは、編集者・ライターである小山田裕哉氏による、“企業や著名人への取材で得られた視点”から消費者の変化や世の中の流れを読み解く基調講演でした。小山田氏は、消費の二極化により“いい物を作れば売れる時代”ではなくなった近年の『ブランディングの重要性』について、他社事例や“ブランディングの罠”を例にとりわかりやすく解説しました。


●アクションプレゼンテーション発表内容

【2018年度マーケティング戦略 −サロンの“生産性向上”をサポート−】

昨年度に引き続き、「サロンの生産性向上」をテーマに活動を強化していくことを発表。
弊社の持つ膨大なサロンデータより市場動向を分析、美容室3,700軒の3ヵ年の売上推移に着目し、更に消費者調査の結果を掛け合わせて、ロイヤルカスタマー(※)の特徴やニーズを読み解きました。技術以外のサービスや環境要因が売上に大きな影響を及ぼし、ロイヤルカスタマー層の成長がサロンの売上に大きく関わるという分析結果を公開。これらの事を踏まえ、4つのアクションプランを通してサロンと消費者の満足度UPを両立させ、複雑なサロンの課題解決をサポートしていきます。
※ロイヤルカスタマー・・・年間支払金額 10万円以上、年間利用回数 6回以上のサロン顧客
 

<サロンの“生産性向上”をサポートする4つのアクションプラン>

1.お客様とスタッフの満足度を同時にアップさせる“自動化”提案
サロンの生産性向上の手段として益々注目されてきたシャンプーの“自動化”。自動洗髪機の売上は対前年136%と、理美容業界での注目度がうかがえます。実際にシャンプーの“自動化”を導入し成功されているサロンのインタビュー動画や調査結果から、消費者とスタッフ双方の価値を明らかにしました。
引き続き、“自動化”による生産性向上、更にはサロン本来の価値向上をサポートしていきます。さらに、この秋シャンプーに次ぐ“自動化”の新アイテムとして、ドライマシンを投入することを発表しました。
 
2.“ネット予約率向上”によるICT(※)ソリューション提案
予約管理や経営管理もクラウド型が主流となり、今後益々ICTの活用が欠かせない時代に。「効率化・集約化」「付加価値向上」をキーワードに、サロンの課題である「予約業務」に着目し、クラウドによる予約一元管理の必要性を示しました。その中で、生産性アップとコストダウンが叶うSALONPOS LinQ2の予約一元管理システム「KANZASHI(かんざし)」を紹介。さらに、ICT活用の知識習得の場として、「ICT活用講座2018」を全国で展開する事を発表しました。
※ICT・・・Information and Communication Technology
 
3.お客様の“me time”とスタッフの“働きやすさ”を実現する“salon rooming”提案
いま、me time(自分だけの時間)を大事にする消費者が増えており、お客様一人ひとりを大切にもてなす“ONE to ONE”空間が更なる広がりを見せています。美に関心の高い女性へのアンケート調査・インタビュー結果から、サービスを受けた時に感じる“実感価値”が非常に重要である事を読み解き、一人ひとりのお客様に合わせて時間・空間・コミュニケーションを最適にした状態でお迎えする “salon rooming(サロンルーミング)”を提案しました。さらに、成功サロン事例から、お客様とスタッフの満足度アップの仕組みを紹介。今年度、salon roomingという考えに基づいた個室・半個室提案に力を注いでいきます。
 
4.顧客から“個客”へ。お客様が育つサロンづくり。“メンズ活性化”提案
男性客の売上・客単価ともに年々アップしており、サロンマーケットにおけるメンズの顧客価値は上昇しています。弊社の持つ膨大なサロンデータや消費者の実際の声、成功サロン事例などを踏まえ、男性客もゆったりと過ごせる環境を望んでいるという分析結果を公開。“個客”に寄り添うメニュー&オペレーションで、お客様を育てる環境づくりが重要であると発表しました。“メンズ活性化”に取り組む際に押さえるべきポイントとして、「ヘッドスパ×サロンルーミング」を提案していきます。
 

関連リンク

posted by らしさ編集部

2018.04.26 17:00 upd

Category: イベントニュース

Comments:
※2018.04.26 17:00時点の情報です。消費税率が違う可能性がございます。

▲TOPへ

最新の記事