
今回の特集でフェザー スタイリングレザーを使ってスタイルをご提案いただいたElmeのみなさんにレザーカットの良さについて語っていただきました。
レザーのメリットは生えグセやお悩み解消で自然な質感になる
武田/レザーでカットをして感じるのは、毛先が柔らかくなっていい風合いに仕上がるということです。レザーではスパッと切ったようなラインではなく優しい動きが出ます。それと、スピード感ですね。ハサミよりも時間短縮ができてソフトに仕上がります。私はハサミと併用して仕上げでレザーを使っています。
倉林/私は思っていたほどレザーカットでダメージを与えることはないと実感しています。むしろ、ショートでえり足のラインをぼかしたい時など、ベースを切りながら柔らかい質感が一度でできるので大変重宝しています。形を作りながら同時に質感や量感のカットができるところが気に入っています。
小熊/私は今回、パーマスタイルをご提案しましたが、やはりパーマとの連動でさらにレザーカットの良さが発揮されると感じました。パーマをかけることで、毛先の柔らかさやしなやかな動きがさらに引き立つようです。
武田/レザーを使うと、束感を作っても自然で馴染む感じに仕上がりますよ。さらに空気感が出てふんわりしたフォルムにまとまるので可愛いデザインになると思います。
倉林/私が感じるレザーのメリットは、生えグセやお悩みの解消でも自然な質感になるところです。例えば、えり足などで上向きに生えるクセがある人やセンターに髪が集まるような場合でも、縦にレザーを入れることで自然な長短がついて、毛先が馴染んできれいに収まりますから。
重めヘアでも毛先に軽さが出てスタイリングでの再現性が高い
武田/レザーカットでザクザクした音に不安感を抱いている方がいますが、それを解消するために常に新しい刃を使って1人のお客様に1枚の刃を使うように徹底しています。切れ味を保つことでお客様の不安を解消して、さらにダメージを与えないように心がけています。
小熊/私はボブのお客様が多いので、まずハサミでベースをカットしてからレザーカットで柔らかい質感にした表面の髪を重ねるようにデザインしています。そうすることでナチュラルな動きが再現できます。
倉林/私は男性のお客様も多いので、アウトラインに程よい長短を作ることができるレザーをベース作りに多用しています。やはり、ラインがくっきり出るとお客様は敬遠するのでシャープにならないカットを心がけています。
武田/Elmeの今期のデザインテーマが「リラックス感」で、透け感のある動きをご提案したいと考えています。特に、ショートからミディアムまでのお客様にはレザーカットによる柔らかいデザインをこれからお勧めしたいですね。
倉林/私は風になびいた時にレザー特有の柔らかい質感が生かせるようなデザインをご提案したいですね。そうすることで女性らしさや可愛らしさが今まで以上に表現できると思います。
小熊/私は、重めのデザインでも毛先に自然な軽さや柔らかさが出るレザーを多用して、スタイリングしやすい再現性の高いヘアスタイルをご提供したいですね。最近は軽すぎず重さを残したスタイルが主流なので、レザーの良さを発揮しつつ新しいデザインを作って行きたいです。