丸みのついたシルエットとなめらかな顔周りの毛流れを与えるカットテクニックです。ショートヘアの場合、毛先の柔らかさや全体のフォルムがはっきりと出るので繊細なカットが求められます。
◆ Before
ノーマルショートから毛流れを生かした大人感覚にデザイン
毛量、太さ、硬さなど髪質はふつうで、クセもダメージもない状態です。全体的に伸びかけのショートヘアで動きがなく平凡なスタイルです。そこで、柔らかい毛流れを出して大人感覚にデザインします。
＜カットテクニック アドバイス＞
内部は多めにセニングを入れて
顔周りはなめらかな毛流れを
ショートヘアなので、ベースカットの段階からしっかりとシルエットを作りながら毛先に柔らかさを出します。さらに、ドライカットでセニングを入れて、毛量の多い部分は多めに毛量調整を。表面や前髪からフェイスラインはなめらかな毛流れを求めて大人っぽいイメージにします。
1.バックとサイドのアウトラインをカット。使用するハサミはXPG-60。
2.ネープのカット。チョップカットで長さを揃える。
3.さらにネープ全体にレイヤーを入れる。
4.バックの表面にレイヤーを入れる。モヒカンラインにガイドを作りバック全体をカット。
5.サイドのカット。1つ前のパネル（後方）に寄せて前下がりのラインにする。逆サイドも同様。
6.トップのカット。オンザベースでパネルを持ち上げ、さらに指2本分を逃がしてコーナーをカット。放射線状にパネルを展開して全体をカット。
7.前髪のカット。三角ベースを取り、流したい方向と逆にシェイプしてチョップカット。
8.レイヤーで顔周りへつなげる。ベースカットの終了。
9.ドライカット。流しやすいように前髪の毛先をセニングでぼかす。使用するハサミはXPG-1T30。
10.前髪の両端は厚みが出るので多めにセニングを入れる。
11.バックの毛量調整。ネープは毛先から2/3くらいにセニングカット。重い部分を削る。
12.ミドルセクションは中間から毛先をセニングカット。たまりやすい部分なので少し多めにカットする。使用するハサミはXPG-W17。
13.トップは毛先にセニングを入れて軽さを出しながら毛先をぼかす。
14.サイドのカット。上下2段に分けてそれぞれ毛先の1/3をカット。毛流れを出しやすくする。
15.髪がたまりやすい耳後ろは量感をチェックしながら多めにセニングを入れる。
16.トップのカット。パネルを前上に持ち上げて両端の長さをチェックする。
17.カット終了。
