AFLOAT D'L 斎藤 詩歩×JOEWELLシザーズ カットテクニック05|スクエアなフォルムに丸みと浮遊感を与える

ベースカットで全体のフォルムに丸みを与え、ドライカットで毛先のディテールをソフトに仕上げます。さらに内部の毛量調整でスタイリングがしやすいように整えます。

◆ Before(カウンセリング)|スクエアに見える髪を丸みのシルエットにリメイク

毛量がやや多く、少し太くて硬い髪質です。ショートなのでハチが張って四角いシルエットに見えるので、トップは丸みを出して浮遊感をプラス。毛先は柔らかい質感でシャープなラインにします。


Technique Process カットテクニック プロセス解説

<カットテクニック アドバイス>

グラデーションで丸みを与えドライカットで質感を作る

AFLOAT D'L ヘアクリエーター 斎藤 詩歩さん

硬毛のショートヘアはハチまわりが膨らんでスクエアなシルエットになりがちです。そこで、グラデーションカットで丸みのベースを作り、束感を作りやすいように毛先と中間にセニングを入れます。デザインポイントのサイドは、毛先をソフトにしながら前下がりのラインでシャープに見せます。

1.バックのアウトラインをカットし、45度の角度でネープにレイヤーを入れる。使用するハサミはXPG-60。

2.2段目もレイヤーでつなげる。ただし、両端のパネルは中央に寄せてグラデーションを入れる。

3.表面の髪を降ろして60度のグラデーションカットでつなげる。

4.さらに、表面の髪をオンザベースで引き出してコーナーをカット。放射線状にパネルを展開して全体的にグラデーションを入れる。

5.サイドのアウトラインのカット。前下がりのラインでつなげ、顔まわりは内巻きにするためコーナーのみをカット。

6.サイドをグラデーションカット。45度の角度でパネルを引き出してバックとつなげる。

7.表面の髪を後方に引きながらコーナーをカットして毛先にレイヤーを入れる。

8.前髪のカット。左右の瞳の間で三角ベースを取り、流したい方向とは逆にシェイプしてチョップカット。長さを残す。ベースカットの終了。

9.ドライカット。前髪は毛先のみにセニング。斜めに刃先を入れる。使用するハサミはXPG-1T30。

10.トップのカット。パネルを真上に持ち上げて毛先にセニングを入れる。使用するハサミはXPG-2T30。

11.ネープはパネルを徐々に持ち上げてエレベーションカットで毛先にセニング。使用するハサミはXPG-W17。

12.グラデーションの部分は斜めに刃先を入れて毛先をセニングカット。

13.表面の髪も毛先にセニングを入れる。使用するハサミはXPG-2T30。

14.毛量が溜まりやす耳後ろなどは多めにセニングカットをして量感を削る。使用するハサミはXPG-W17。

15.表面の髪を縦パネルで引き出して中間からセニングレイヤーを入れる。使用するハサミはXPG-2T30。

16.サイドのハチ下はダウンステムで毛先をセニングカット。

17.サイドの表面は縦パネルを引き出して毛先をセニングカット。

18.サイド全体にセニングレイヤー。ただし、表面の髪は切らずに残す。

19.顔まわりのカット。量感を確認しながらセニングカットをする。使用するハサミはXPG-1T30。

17.カット終了。

Hair&Make/斎藤 詩歩(AFLOAT D'L) Photo/生駒 由美 Text/前田 正明 構成/らしさ編集部
取材協力:AFLOAT(アフロート)

※2018年3月13日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税8%の税込価格です。
「あなたの感想」をお聞かせください。
※上のどれかのボタンを押すと編集部宛てに感想を送信できます
最新のらしさ特集
らしさ特集  バックナンバー