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Q : 美容師になったキッカケを教えて下さい。 |
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僕はもともと美容とは何の関係もない、工業高校の土木科に通ってたんですよ。在学中に整図で賞をとったこともあって、当時は将来商業デザイナーになろうと思ってました。何かモノを作る仕事に就きたかったんでしょうね。それがいつの間にか美容師の仕事に興味を持つようになって。何しろ毎日女性を相手にして、さらにその女性をきれいにしてあげられる仕事なんてほかに思いつかなかったし(笑)。で、高校を卒業したあと、愛知美容専門学校に進学して、入学と同時にアシスタントとしてサロンに入りました。そこが今ではちょっとないぐらい徒弟制度が厳しくて、スパルタ式の教育を受けたんです。レッスンはとにかくきつかったけど、だからこそ基本的な技術がきっちり身についたし、そこで厳しくされたからこそ、今、スタッフの指導に役立っていると思います。 |
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Q : 外国を旅行していて感じたことはありますか? |
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どの国へ行っても感じたのは、「やっぱり日本は本当に安全な国だなあ」ということ。荷物をその辺において切符を買ったり、公園の水道の水が普通に飲めたり…。どれも外国では考えられないことですよ。ちなみに僕が今までに行ったところで印象深いのは、中東とモロッコ、オランダかな。中東では国境での荷物検査で一苦労しました。荷物を渡すと返ってこないんじゃないかと思って拒んだせいで、別室へ連れて行かれちゃって。あとから聞くと、素直に渡せばすぐ通れたみたいです。モロッコはクスクス料理をはじめ、食べ物がおいしかったですね。位置的にはアフリカなんですけど、どちらかというとヨーロッパ的な雰囲気が漂っていてなかなか良かったです。あと、オランダはとにかく寒かった! あったかい日でもマイナス5度とかですよ。あまりの寒さに、速攻で撤退してしまいました(笑)。 |
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Q : スペインでの生活はどうでしたか? |
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スペインへはこれまでに2度行ってるんです。1度目は4〜5ヶ月かけて、10カ国以上経由したバックパックの旅の最終目的地として。2度目はまっすぐスペイン入りして、1年半滞在しました。スペインはホントにいいですよ、食べ物もおいしいし。何しろフランス料理、イタリア料理のベースになってのがスペイン料理らしいです。住んでた街はバルセロナ。ガウディの造ったサグラダ・ファミリアが窓から見えるアパートを、国籍の異なる友人5人でシェアしてました。外国に長く暮らすと、日本のいいところと悪いところ、両方がすごくクリアに見えるんですよ。見た目も味も抜群の和食文化はすばらしいし、着物は世界一の民族衣装だと感じたり。人の気持ちを気遣って空気を読むのも日本人ならではの感覚。でもこれは同時に気を使いすぎるという欠点ともなりうるんです。言いたいこと、言うべきことはハッキリしなければ、と学んだのもいい経験でしたね。 |
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