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Buffalo
新シリーズ"Hello! from the world"は、世界の様々な街からのファッション・レポートです。
第2回は、アメリカ北東部、ニューヨーク州の港湾であり工業都市であるバッファローから、
ニューヨーク州立大学に通う安藤亜紀子さんが、ニューヨーク州立大学の写真とお便りを送ってくれました。
街のファッションスナップ Hello! from the world VOL.2
ちょっと肌寒い朝でも、
まだまだ"ヘソダシ・ルック"
 9月のバッファローの平均気温は18度。朝夕は日本の晩秋くらいの感じかもしれません。そのまだ肌寒い朝に、おへそを出して颯爽と歩いていたのは、環境学専攻のジェシカ。普段から民族調の服やアクセサリー、特にインド製のものが好きみたいです。この日は、インディゴブルーのタンクトップに、チェックやストライプやペイズリーなどいろんな柄の布を接ぎ合わせたロングスカート。手に持っているボトルも渋いグリーンで、色もシルエットもバランスがよくって、つい見とれてしまいました。休日はジョギングをして、体型には気を使っているそうです。
ジェシカさん
これから授業に向かうジェシカ。センター分けのナチュラルカーリなロングヘアが、彼女のファッションをいっそう引き立てていました。
※画像をクリックすると拡大されます。
ジェシカさん
アンナさん
 
色使いも小物も、
見事に個性的
 ニューヨーク大学のなかにあって、洗練されているというよりはむしろ個性的で印象の強いファッションを楽しむのが、メディア・スタディーの学生達です。この日見つけたのは、赤く染めた髪とノーズピアスがチャームポイントのアンナ。耳には両方で10個くらいのピアスがついていました。アンナはビデオを使った映像製作を専攻しています。燃えるような赤毛を包んだレースタッチのスカーフや、ゴールドの留め金のかっちりした個性的な皮のバッグ、それに黒と赤が大胆なコントラストのトップも、黒をベースのコーディネイトで、すっきりとまとまって見えて、とっても素敵でした。
アンナさん
ミディアムロングのヘアをサイドでまとめて、スカーフでとめているアンナは、頭の先から足の先までホントに個性的で、オレンジに近い燃えるような赤毛と涼しげな目に惹きつけられました。
※画像をクリックすると拡大します。
about fashion
 外はすっかり秋なんだけど、教室や図書館の中はまだクーラーがきいているので、厚手のセーターを持ち歩くことは、日本人にとっては欠かせません。でもいまだにキャミソールにサンダルで、真夏のおしゃれを楽しんでいるアメリカ人は多くって、ビックリしてしまいます。
 アメリカで目に付くおしゃれといえば、フリップフラップと呼ばれているぞうり(いわゆるビーチサンダル、或いはゴムぞうり)。真っ赤なシャツブラウスに黒いタイトスカート、ティファニーのブレスレットをしてグッチのバッグを持っていても、足元は何とフリップフラップ、黒いぞうり! でもそれが意外にも様になる、というか、リラックスした感じになってかっこいいんだから、不思議です。ジーンズに合わせるなら、明るいブルーやオレンジがかわいいかな。
 俗に言われるJAP(Jewish American Princess)の間では、ジャージのウエアにブランドものの小さなアクセサリーバッグを合わせるのが主流です。だから教科書やノートは手で抱えて来ます。ジャージの色は白、ピンク、ブルーなどのパステルカラーが多いかな。バッグは、もっぱらアメリカンブランドのコーチ。コーチは日本でも人気があるようですね。
about food
【 バッファロー・ウィング 】
 
地元名物のバッファロー・ウィング(甘辛いソースをからめた手羽先の唐揚げ)は、大学構内のカフェテリアでも大人気。チープな味がやみつきになります。ソースの辛さは、バーベキューからスーサイダー(自殺行為的)まで5段階。初心者の間で話題を呼ぶのは、やはりスーサイダー味? 私もずいぶん騒ぎました。
 バッファロー・ウィングが誕生したのは1964年。レストラン"アンカー・バー"の女主人が、大量に余った手羽先を油で揚げて子供達の夜食にしたのが始まり。それが偶然ヒットして、市内のレストランのメニューに加えられるようになったんですって。以来"アンカー・バー"はバッファロー・ウィングの老舗として親しまれ、政治家や著名人も訪れるそう。また今では毎年7月29日は"チキン・ウィング・デー"で、ダウンタウンの野球場では"チキン・ウィング・フェスティバル"が開催されます。バッファローに来たら、ぜひ食べてくださいね。
バッファロー・ウィング
ベーグル 】
 ニューヨークといえばベーグル! ニューヨーク州では僻地に当たるここバッファローでも同じで、特に健康志向の人に人気があります。その上一個$1.35からと値段も良心的なので、勉強の合間に食べるスナックには最適です。

【 STARBUCKS 】

 すっかり社交の場となっていて、いろんな言語が聞こえてきます。友達との待ち合わせはもちろん、一息入れる教授と居合わせることもたびたび。
 名物は"day of the coffee"。コロンビア、フレンチ、モカなどが日替わりでサーブされるので、毎日行ってもあきません。ジャズが流れてコーヒーの香りがする空間は、私たち留学生にとって、イメージ通りのアメリカを実感できる場所の一つですよね。
STARBUCKS
Baffalo
 ニューヨークから飛行機で1時間のバッファロー市は、人口約100万人のニューヨーク州第2番目の都市で、5大湖の一つエリー湖の湖畔に位置しています。ニューヨーク州立大学は週内に64のキャンパスをもつ大学で、亜紀子さんが通うバッファロー校はそのセンター校で学生数は1.5万人弱、最大の規模を誇っています。Southキャンパスは1846年設立当時からの歴史的建物が多く、Northキャンパスは近代的で大規模な建物からなり、コンサートホールや大型プール、その他アスレチックジムなど学生達は勉強だけでなく、大学生活も大いに楽しんでいるようです。
■Reporter
 安藤亜紀子さんは日本の大学を卒業後、このバッファロー校に転学。日本の大学での単位が認められたため、在学2年で来春卒業の予定。専攻はcommunicationで、今年の夏休みには2ヶ月間、ニューヨークの企業でインターンシップを経験したそうです。



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