vol.142

Interview
B2C Umeda
スタイリスト
松原 辰弥さん
 路地を抜けると白に青と黄色のアクセントカラーが、パッと目に飛び込んできます。リゾートタウンの可愛いショップ風なたたずまいのB2Cです。今日登場の松原さんは、B2Cがインターネットで配信する番組"イメージチェンジ"の人気MC。自然なトークで見ている人をたちまち和ませてくれます。
 スタイリストになって1年ちょっと。今は、お客様とのコミュニケーションを通して、どのくらいお客様の要望を受け止めてそれを形にできるかってことで、毎日、とても楽しいです。喜んでいただいたときには、もう最高に嬉しいですね。
 スタイリストになって最初のお客様は、アシスタントの時から親しくさせていただいてた方なんですけど、最初にハサミを入れた瞬間に、アシスタント時代とは、責任感もモチベーションも全く違うってことを実感しました。しつこいくらいにいろんなことを聞いて、それでも怖くて、どうやって切っていったらいいのかわからない。とにかく間違ってはいけない、失敗しちゃいけないって感じで、いつもは口数が多いのに、すっかり黙ってしまって。できはよかったんですけど、でもものすごく時間がかかりました。終わったときにはホッとして、ふらふらでしたね(笑)。

 父が理容の仕事をしてたので、小さい頃には休みが合わず、ずいぶん辛かったです。だから大人になったら絶対にサービス業にだけはつかない、自分の子には同じように寂しい思いをさせないって思ってました。で、高校3年生のとき、進路を決めなくちゃいけなくなって、専門学校に行くか就職するかって迷ったんですけど、当時、どういうわけか妙に自立心が旺盛で、高校まで出してもらったんだから、後は自分でやるって、家の近くの会社に就職しました。
 正直言うと美容学校に行きたいって気持ちもあったんですけど、でも費用が高いですよね。親に言ったら喜んで出してくれたと思うんですけど、それはイヤでしたからね。
 会社は鉄を切るための刃物を作る会社で、鉄より硬い素材を加工する緻密な作業をしてました。でも3年を超えた頃に、俺このまま門真でおっちゃんになって、じいちゃんになって、それでいいんやろか、このまま終わったら何か違うって思い始めたんです。

 当時、会社も不況で、給料やボーナスが減給されて、まわりのおっちゃんたちがぼやくのを聞いたり、それに会社とは入社当初から労働条件やなんかでいろいろもめて、工場長ともどつきあいのけんかしたりして、何か大人というか、社会の汚い面をいっぱい見せられてきたんで、やっぱり美容師になろうって思ったんです。それで退職願い出したんですけど、結構一人前の仕事ができるようになってたんで、「辞められたら困る」って随分とめられました。「美容師になったら成功するかもしれヘンのに、それに対して責任とってくれるんですか」って言ったら、やっと許してくれました(笑)。
 でも4年も町の工場にいて、まわりはおっちゃん達ばっかりやったから、急に美容学校に行って若い女の子に囲まれると、もうドキドキドキドキして全くしゃべられないんですよ(笑)。それに車が大好きで、移動は全部車やったから電車に乗るときもドキドキして。「こんなんで美容師になれるんか」ってみんなに言われましたけど、自分でもホントに大丈夫かなって思いましたよ(笑)。
 働いてた頃、20歳で給料25万円くらいだったんですよ。でも車を買い替えたり外食ばっかりしてて貯金はほとんどなし。でも学校の費用も生活費もすべてバイトでまかないながら自分で出しました。だから2年間はもう、死にそう。4つも年下の子らに飲みに行こうとか遊びに行こうとか誘われても、金がないからいけないし。働いてた頃とのギャップが、ホント辛かったですね。でも何とか耐えました。
 最初の店で働き初めて8カ月の頃、両親が神戸に引っ越すことになったんです。始めは一人暮らししようと思ってたんですけど、不況のせいで給料が大幅に減って、それで店を辞めて一緒についていくことにしたんです。でも急に決めたんで自分の部屋はないし、車も処分してたし、さらにその頃ちょうど彼女にもふられてたんで、もう最悪。凹みすぎてやる気が全くなくなって、1カ月くらいほとんど死人状態でしたね。でも何とか這い出して面接受けて、それでこのB2Cに入ったんです。
 年も年ですからね、今はやるしかないって毎日がんばってます。ちょっと回り道しましたけど、やってきたことはプラスになってると思うし、というか思いたいですよね。この仕事は死ぬまで続けるつもりです。そして最終的には自分の城を持ちたいです。
 実は理容師をやってる2歳年下の弟がいて、将来的には理容と美容の良いとこを取り入れた理美容のトータルサロンをやっていきたいと思ってるんです。実は彼も高校卒業後は百貨店の鮮魚売り場にいたんですよ。僕は鉄を切る刃物、弟は魚を切る包丁を、どちらも髪を切るハサミにかえったってことですね(笑)。
 弟とはすごく仲がいいんです。だから余計負けたくないし。まだまだ未熟ですからね、一人でもお客様の笑顔を見れるように、もっともっと勉強させてもらいたいと思います。そしていつか弟と2人で、夢を実現したいです。
Stylisy Date
プロフィール 松原 辰弥さん 松原 辰弥さん B2C Umeda
Salon Date
B2C Umeda


「B2C Umeda」
tel:06-6361-5666
address:大阪府大阪市北区中崎西2-2-4 藤ビル2F・3F
station:JR大阪,阪急・阪神梅田駅 各徒歩5分
open:■AM11:00〜PM9:30
       (LastOrderPM8:00)
     ■Tuesday PM12:30〜PM9:30
       (LastOrderPM8:00)
     ■Sunday AM11:00〜PM9:00
       (LastOrderPM7:30)
close:Monday

   


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 Stylist    ¥5,000
■PERM
 (CUTの値段に足します)
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■COLOR
 (CUTの値段に足します)
    ¥5,000〜
 ※CUT不用の場合、別途¥2500必要
■大学生CUT
 (又は同年齢の方)
 Sp-Stylist ¥5,000 
 Stylist ¥4,500
■高校生CUT
 Sp-Stylist ¥4,500 
 Stylist ¥4,000
◆◇安井or大田◇◆
 CUT ¥7000 
 大学生¥6000 高校生¥5000
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