vol.147

Interview
feel kab
店長
片桐直人さん
 2003年5月に吉祥寺のfeelの姉妹店として京王線の仙川駅前にオープン。ビルの3階とは信じられないくらい明るく開放的な空間では、元気で明るいスタッフが笑顔で訪れる人を迎えてくれます。そこにいるだけで、リラックスできて、元気になれるヘアサロン、feel kab。今回登場するのは、自分に厳しい直感の人、店長の片桐直人さんです。
 今年で美容師になって11年目です。美容師になったきっかけなんですが、実は深い理由はないんです。しいて言えば直感。
 僕が通ってた高校は進学校で、当然、周囲の友達はみんな大学を目指して猛勉強してたんですけど、僕は大学に入ってやりたいことがなくて、それで、進学に魅力を感じることができなかったんです。そんなときに、ふと、美容師ってなんだか楽しそうだなぁ、やってみたいなぁ、と思って。僕はもともといつでも直感で行動するタイプで、このときも、そう。もちろん、周囲には大反対されましたよ。だから周囲を納得させるために一応受験はして、でも答案を白紙で出したんです(笑)。それで親もようやく諦めて、美容学校に行くことを許してくれました。
 美容師になってからは、ホント、大変でした。最初のアシスタントの3年間は、何度も辞めようと思いました。でも、自分で実際にお客様に関わるようになって初めて、この仕事の本当の難しさと面白さを実感できるようになりました。シャンプーやブローひとつとっても、お客様の満足のいく仕上がりにすることがいかに大変なことなのか身にしみてわかったんです。
 そうなると、今度は「なぜ、できないんだ!」と真剣に思うようになって。それからですね。雑誌を必死で読んだり、自主的にいろいろな講習会に参加したりして、どうすれば自分の"なぜ?"を解決できるのかと考えだしました。
 この仕事の一番のおもしろさは、どんなにやっても完璧ということがないということです。お客様の要望だけに答えてちゃダメ。でも、こちらのおしつけだけでもダメ。その双方のバランスをいかに取れるかが大切だと思うんです。もちろん、そのバランスもお客様によって違います。
 まず、僕は初めてのお客様の場合、店に入ってこられたときの第一印象で、お客様に似合うスタイルのイメージをつくるんです。でも実際にはお客様の"カッコいい"と、こちらの"カッコいい"にズレがあることがありますから、そんな時にはお客様とのコミュニケーションのなかで、その距離をなくす。お客様が本当に満足していただけるように心を配っています。そのためには、お客様のちょっとした動作や言葉にも全神経を払います。
 たとえば「ボリュームが気になる」というお客様がおられたとします。単にボリュームといっても、髪の量が多いのか、髪が伸びてきたせいか、また、水分がなくてパサパサしてまとまりにく状態をいうのか。"ボリューム"という言葉だけでも、さまざまな要素がありますから、限られた時間とコミュニケーションのなかで、できるだけ想像力を働かせて対処する。そしてお客様の心からの「ありがとう」を聞きたいと思っています。
 去年の5月に独立しました。実は仙川という駅にはそれまで降りたこともなかったんです。僕の人生のなかで京王線って2回しか乗ったことがないので(笑)。でもいろんな場所で物件を探すうち、初めて歩いたこの仙川という街に、ピンとくるものがあったんです。なんせ直感の人間ですから(笑)。思った通りの温かい、いい街で、とっても気に入っています。
 オープンした当初は、お祝いに吉祥寺店からお客様が来てくださったり、新しい店だということで、近所の方々もたくさんお越しいただいて、順調なスタートを切りました。でも、そのうちにヒマになっちゃたんです。
 最初がよかっただけに、「ああ、これが店をオープンさせるということか」と、がく然としました。それで、スタッフみんなでどうしたらお客様にまた来ていただけるのかを考えて、あれこれ試行錯誤しながらやりました。その結果、今年に入ってまた、当初のように順調に伸びてきたんです。でも、今、振り返ると、ああいう時期があって本当によかったと思います。あのとき落ち込まずに、皆でじっくり話ができたことで、スタッフの一人一人が何を考えているのか、何を目指して、何をやりたいのかが明確になり、全員でコンセンサスを得ることができました。今のこの店にとって、必要な時間だったと感謝しています。
 目指していることは、昔から同じです。それは、すべての面において一流であること。技術はもちろん、接客、スタッフのしぐさなど、細部に至るまで一流でいたい。たとえば、スタッフのファッションにしても、美容師はお客様にダサいと思われたら終わりです。別に高い服を着なくてもいいし、好きな服を着ていい。だけど、自分がカッコいいと思っても破れたジーンズを不快に感じる方もおられますよね。だから、お客様の目にどのように映るかを考えた上で、コーディネートするように言っています。
 個人的に僕が好きなのは、個性的なヘアスタイルですね。でも、今、目指しているのは、普通の中にキラリと光るセンス。普通なんだけど、なんか、いいねって、言われるスタイルです。
 休日ですか?もともと体を動かすことが大好きで、スノボやサーフィンに熱中していたんですが、この店をオープンしてからは、2回しか行ってない(笑)。今は、とにかくこの店を地域の皆さんに可愛がっていただけるように、仙川にあるいろんなお店に顔を出して、様々な人と話をするのが楽しいです。とくに、飲み屋さんには、積極的に出かけています(笑)。
Stylisy Date
プロフィール
Salon Date
feel kab


「feel kab 」
tel:03-5314-2667
address:東京都調布市仙川町3-1-22
      仙川ツインビル 3F
station:京王線 仙川駅 徒歩1分
open:11:00〜21:00
    (日曜・祝日 10:00〜19:00)
close:毎週火曜日、第3月曜日



Price
・カット:レディース ¥6,300 、メンズ ¥5,770
     (シャンプー・スタイリング込)  
・パーマ:¥12,600〜
      (シャンプー・カット・スタイリング込)
・カラー:¥6,300〜(シャンプー・スタイリング込)
・ヘアエステ :¥4720
※金額は全て税込価格です。

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※学割など割引きの併用はできません。
有効期限:2004.4.2〜2004.6.30
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