MEGANE Fashion from Kobeこの秋、あなたはメガネ美人!
久利武輝さん
今日は、神戸にある昭和6年創業のメガネの老舗「マイスター大学堂」にお邪魔して、3代目にあたる久利武輝さんに、たっぷりじっくり伺いました。「メガネは似合わない」「探すポイントがわからない」「メガネについてもっと知りたい」となどと言っているあなた、まずはご一読あれ!
顔立ちによって似合うメガネが違う?! この秋のトレンドは?
 ▲アンティック
よく丸顔の方には丸型、四角い顔の型には四角いボストンタイプのものは似合わない、などと言われているようですが、そんなことはありません。同じ丸や四角でも様々な形がありますし、フレームの素材によってもイメージはずいぶん違います。だからかけてみないとわからない、というのが本当です。まずはこだわりを一切捨てて、いいなと思ったものをどんどん試着することをおすすめします。結構意外なものが似合ったりするんですよ。
うちではまずお客様の希望を聞いて、形や素材などそれに添ったフレームを選ぶようにしています。好みの形がはっきりしてきたら、それに近いものでイメージの異なるものをお探ししますが、お客様が自分では選ばれないようなものも、何点かは必ず加えるようにしています。「え?、こんなの?」と言いながら、他のものとかけ比べた後に選ばれる方も、結構いっらっしゃいます。
ファッションのようにシーズンごとに流行が変わるわけではありません。でも何年かずっと小さくなっていたフレームが、ここのところ少しずつ大きくなってきています。とはいっても、70年代、80年代のような大型のフレームほどは大きくなっていませんし、小さなものも残っています。現在のように好みが多様化している中では、ひとつのトレンドがでてきても、それ一辺倒というのではなく、以前のものも残りながら、結局は好きな物を選ぶ。その選ぶ幅が広くなっていくんだと思います。
メガネ全体とレンズについて、それぞれ注意してほしいところがあります。

<メガネ>
・ 横になって休むときには、必ずメガネをはずすこと。
・ 外すときには両手で外すことを心掛ける。
・ 置くときにはレンズを縦にするか、あるいはたたんだテンプ
 ル(耳にかける部分)を下にして、レンズ面が直接ふれない
 ようにする。

<レンズ>
・ 熱に弱いので、直射日光や高温の中に置かない。
・ ヘアドライヤーなどを熱風をあてない。
・ 汗、果汁、ヘアスプレー、化粧品、薬剤等がついたときには、
 すぐに水洗いしてふき取る。
・ 水に濡れたらすぐにふき取る。(水アカがつく)
・ ゴミやホコリは水洗いしてからふき取る。
・ ひどい汚れは中性洗剤を薄めた液で洗い、しっかり水洗
 いする。(石鹸などのアルカリ系洗剤は使わない)

それともうひとつ「かけ具合がヘンだな」とちょっとでも思ったら、すぐに
ショップへ行きフィッティングして貰ってください。敏感な方だと、合わないメガネで頭痛やめまいが起こることもあります。さらにフィットの時には、耳の後ろが見やすいようなヘアスタイルだと、やる私たちはとても助かります。

▲アンティック
いくつかあります。

・メガネと眉のラインはあまり離れすぎずない方が良い。
・目の位置は、レンズの中心か少し内側にある方が良い。
・度数が強い方は、特に大きなフレームを選ぶ場合はお店の人に相談する(レンズがかなり厚くなるので)。
・ フレームの色と肌の色を合わせるようにする。

日本人の肌にはブルー、グリーン、紫、白などは合いにくい色かもしれません。でもこれも微妙な色合いで違ってきますので、まずはかけてみるのが、一番です。
ひとつはドイツのデザイン社の新商品です。フレームはグラスファイバー、テンプルはチタンなので、柔らかくて弾力性に富んでいます。重さも軽いからかけてて疲れませんよね。それにデザイン性も高いし、この白い方なんか、かなりお洒落なかけ方ができると思います。ちなみに今世界で最も軽量なメガネは、オーストラリアのシルエット社の"ミニマルアート"で、なんと1.82グラム。1円玉2枚くらいの重さです。しかもネジも接着剤も全く使用していないので、まさに芸術、アートですよね。すでに浜崎あゆみや宇多田ヒカル、それに中田英寿なんかも愛用しているそうです。

もうひとつもドイツ製で、これはカザール社のビンテージ。今のものにはない華やかなデザインです。うちにも結構並べていますが、今60年代以降の凝ったデザインのものに興味を持たれる若い方が多いです。何人かで来てみんなでいろいろ試したり、「これずっと探してたんです」って買っていかれたり。アンティックは、かけるのにちょっと勇気がいりますが、でも一度かけると愛着がわきますよ。

最後にレンズでは、パワーシールドコートのものをすすめます。表面が固くなるコートで、傷がつきにくく汚れも落ちやすいです。レンズのコートは鍋などのフロン加工と同じで永久的なものではありませんから、ずっとかけてる場合なら3年くらいが寿命です。目の健康のためにも買い換えるようにしてください。
▲グラスファイバー
▲ミニマルアート
▲ビンテージ

50本くらいです。そのうち度数を合わせていつでも使える状態のは20本くらいですかね。仕事、普段、スポーツ、レジャーと用途にあわせて、また気分に合わせて掛け替えるようにしています。それと家で一人でお酒を飲むときなんかは、ちょっと外にはかけて出れないようなヤツをかけますね。これって、結構ストレス発散になりますよ。

 とにかく、本当にいろんなメガネがありますから、気軽にショップを訪れて、ちょっと気に入ったものはどんどんかけてみてください。また自分では「いまひとつ」と思うものでも、他人から見ると似合っている場合も結構ありますから、店員に選んでもらうのも面白いと思います。まずは遊びに来てください。いつでもお待ちしています。

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※2004年10月5日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税5%の税込価格です。
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