究極のダイエット ファースティングで心も体もスッキリ快調!!
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絶食療法のメカニズム
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 お昼は100kcalの特製ミルク1杯
 お昼の時間になりました。ちょっと早めに行ったので食堂に一番乗り。栄養士さんから「はいどうぞ」と渡されたのは、コップ1杯の牛乳でした。飲むとさっぱりしていて、ちょっと酸味があるような。栄養士さんに聞くと、
 「低脂肪牛乳150ccにヨーグルト50cc、それに粉末のビタミン剤をまぜたもので、カロリーは100kcalです。お昼が一番プレーンで、朝食と夕食用にはバナナなどの果物を混ぜます」
この日の道場には10人くらいの方が入所してらしたのですが、ファースティング中の方はみんな、朝昼夕の3食、この特製ジュースなんですよね。じっくりと味わいながら飲む森本さん。「ファースティングしているんだ」という実感が湧いてきたようです。
 人が「生かされている」のは、医学的事実
 1時からは笹田先生の講義です。この日のお話は「生かされている医学的事実」。人間は自分で生きているのか、それとも生かされているのか?それを医学的に考えようというものです。答えは「生かされている」。そりゃ、そうですよね。だって心臓も肝臓も、腎臓も肺も、私たちが寝てる間も休まず働いているし、1日10万回動くという心臓の、1回だって自分では動かせないのですから。笹田先生は言っています。
 「人間はおよそ75兆個の細胞でできています。この途方もない数字の細胞が、自律神経系、内分泌系、免疫系などの働きで身体全体として調和しながら動いている。これはとてつもなく大変なことで、もう奇跡ですよ。だから私たちはみんな、何にもないのに素晴らしい。かけがえのない存在なのです」
 この事実を自分のなかで確認すること、それにファースティングと丹田呼吸を加えた3点セットこそ、ストレス解決に効果を発揮する最強のものだとか。もちろんたった1回の絶食ではわかりませんが、長期のファースティング、あるいは週に1度のミニ・ファースティングを継続することで、3点セットの実力は実感できるそうです。そして心身共にさわやかになる究極のダイエットも、ここにあります。
 お腹が減ると、ものごとの本質が見える?!
 講義の後は、健康チェック。それから夕食までは自由時間です。丹田呼吸のクラスにでてもいいし、テレビやDVDを見たりゆっくり散歩するのもOK。ビデオ室で一緒になった入所3日目という男性に話を聞きました。
 「糖尿病なので体重を落とすのと、禁煙にもいいというのできたんだけど、2日目の昼過ぎからは気分が悪くなって、ちょっと大変でした。でも3日目からは空腹感もほとんど感じないし、体調いいですよ。ただ時間があるから英語でも勉強しようと思ってたら、これはダメ。集中力も持続力もなくて、複雑なことも考えられない。笹田先生はお腹が減ると価値観が単純化して、物事の本質が見えるようになるって言ってたけど、それはそうかもしれませんね」
道場の周りを少し歩いてみました。静かで見晴らしも良いし、なかなかの散歩コースです。朝ご飯も軽め、お昼は特製ミルク200ccだったのに、不思議に空腹感もありませんでした。


 復食の5分粥に感激
5時、夕食の時間です。1日ファースティングの復食は800kcalの5分粥。てっきりお粥だけかと思っていたら、魚の煮付けに野菜の酢の物、それに果物もついていて、びっくり。味はかなり薄いのですが、それでもとっても旨味があって、もし3日も4日も食べてなかったら本当に感動するだろうな、とこれは実感しました。それにひょっとすると、たった1食のファースティングではありましたが、「絶食してる」と意識することで身体的機能が結構活性化して、味覚も鋭くなっていたのかもしれません。
してみれば、散歩の時に感じたすがすがしさも、淡路島の空気がきれいなせいだけではなかったかも。

 ファースティングは、歓びと感動のためにする
 最後に笹田先生にいただいた言葉。
 「家庭での週に1度のミニ・ファースティングをすすめます。ただし減量ではなく自分体験、原点体験が目的です。生き生きとした自分を感じ、溢れるばかりの充実感と生命力を高めるためです。歓びと感動のためにする、ということを忘れないでください」
 帰りに車の中から見た夕焼け、オレンジとブルーのグラデーションに染まる空が本当にきれいでした。車の騒音も気にならず、林の向こうから聞こえる鳥の鳴き声も、いつもより澄んで聞こえたような…気もします。爽やか指数がグッと上がって、不快指数がドンと落ちているんじゃないでしょうか。帰ってストレス度チェックをもう一度やってみよう!
「あなどることなかれ、ファースティング。奥は深い」という感じでした。

笹田 信五道場長

1948年、大阪生まれ。1974年に神戸大学医学部、79年に神戸大学医学部大学院(内科)卒業後、ヨーロッパ分子生物学研究所(EMBL)に留学。82年、新しい健康医学を創造するために兵庫県健康福祉部に入り五色県民健康村健康道場長となり新しい心の健康医学「生かされてる医学」を完成。現在、健康道場やインターネットを通じて指導と治療を行い、それらを受けた人の中から過食や拒食などの摂食障害のカウンセラーが誕生しています。
著書に「絶食療法」(NHK出版)、「健康医学ファースティング」(人文書院)、「ファイナル・ダイエット」(朝日ソノラマ)、「新しい心身健康医学」(JFC)など。
森本 夏子さん
道場で夕食を食べた後家に帰り、その日はそのまま何も食べないで寝て、翌日の朝食もバナナを加えた特製ミルクにしました。何となく頭がスッキリしてて、気分も軽く、イイ感じでした。太陽も木の葉も、いつもより輝いて見えたような気がします。体重も1キロちょっと減っていました。週に1度のミニ・ファースティングは早速来週からやってみようかなと思っています。それと冬休みか春休み、1週間くらい健康道場に入所して、どんなふうに充実感や気力が高まるのか試してみたいです。笹田先生お話を聞いて、本当の私を見つけたくなりました。ありがとうございました。
*「絶食療法」についての内容に関しては、
今回の取材、および笹田信五著『絶食療法』(NHK出版)によります。
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※2004年11月2日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税5%の税込価格です。
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