同期に差をつける!10分間、朝のヘアアレンジ
落語家 ダイアン吉日さん
好印象マナー
青い目の落語家に学ぶ
“マナー獲得法”
わからないことは、ハッキリ聞く
失敗したと思ったら、すぐに謝る
その方が相手も私も気持ちがいいから
1999年、ワッハ上方でデビューした金髪に青い目の女性落語家、ダイアン吉日さん。言葉も文化も違う、古い男の世界である落語界に飛び込み悪戦苦闘するダイアンさんの姿は、会社社会に入った新入社員の若い女性の姿と重なるような気がします。ダイアンさん曰く「めっちゃ大変」という日本のマナーについて聞きました。
1.仕事で「まぁいいか」は、ダメ
90年に大阪に来て、それで世界放浪の旅が止まってしまったんですが、その要因の一つが着物だったとか。

 そうそう。私、着物メチャメチャ好き。初めてお店で見たとき、もう最高!最高!って思った。色も、模様も、形も、みんな何て言っていいかわからないくらい素敵。すぐ買いたかったけど、でも自分では着れないし、着るチャンスもないので諦めました。そしたら95年に桂枝雀さんの英語落語でお茶子(寄席でお客様のお世話をする女性)をやらないかって話があったんですね。落語はテレビでみたことあったけど、日本語はまだよく解らなかったし早口だったから、興味なかった。でも着物を着て仕事ができるっていうんで、やりたい!って返事しました。着物を着せてもらって、ほんと、嬉しかったです。
それで英語落語を初めて聞いて、今度は落語にはまってしまった。

 そうなんですよ。枝雀さんの英語落語、わかりやすくてとっても面白かった。
使うのは手ぬぐいと扇子だけ。でも顔の表情とか身ぶりや手振りで、一人でいろんな役をやって、見てると物語が見えて来るみたいで。こんなの初めて。素晴らしいなぁって、大ファンになりました。そして自分でもやりたいと思って、落語道場に入って、基礎を習って、それからすぐに始めました。もちろん仕事じゃなくて趣味でね。お金もらわないから責任無いし、面白いね、やりましょやりましょって感じ。
 でもやっていくうちにそれが仕事になっちゃって、落語もどんどん深いところに入って行ったんですね。そうすると、これまでだったら「まぁいいか」と思ってたことが、「それではダメ」と思うようになった。
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2.失敗するから、覚えられる
たとえばどんなこと?

 うーん、何人かの師匠がいる場所に入っていくとき、最初にどの師匠に挨拶をするのかとか、先輩達がたくさんいるときどこに座ったらいいのかとか。落語の世界は、私にとっては全然知らない世界で、文化の違いとか言葉の違いとかたくさんありますよね。だからしたら失礼かな、しなかったら失礼かなというのが、すごく多い。でも私は外人だから、知らなくてもしょうがないって許してもらってたんですね。それはとってもラッキーなことだけど、でも仕事としてやるって決めたら、やっぱり正しいやり方でやりたいし、失礼のないようにやりたい。外人だから仕方がないという「壁」を越えたいと思ったんですね。
その壁はかなり越えることができました?

 時間がかかりますね。それに100%は無理だと思う。古い世界だし、男の人の世界だから。それで、いつも周りの人に「ダイアンが変なことしたり、間違ったこと言ったらすぐ教えてね」って言ってます。今は師匠がいるからしたらダメだけど、いなくなったらOKってことよくあるし、それって自分の師匠か、他の師匠かでも違うしね。言葉でも「してくれますか」と言ったら、それは失礼だから、「してもらえますか」のほうがいいって言われて、「くれる」と「もらう」は同じように使うと思ってたから、びっくりしたこともある。日本語の敬語は難しいから、いつも注意してって言ってます。本当に失敗は、もういっぱい。でも失敗するとちゃんと覚えるから、失敗することはいい経験だと思いますね。
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3.とことん分かるまで、聞く
失敗した、と思ったときにはどうします?

 わかったら、すぐに謝る。すぐに謝れなかったり、後で誰かに「あれはよくなかったね」と言われた時には、次に会ったときに必ず謝ります。そして「これからもダイアンが間違ったら教えて」って言います。知らなかったら、分からなかったら、ずっと同じ間違いをするでしょ。それは絶対にイヤ。謝るのがしんどいときもあるけど、でもこれでもう同じ間違いをしないから、よかったって思います。
 ただ最初の頃は、分からないことを聞いて教えてもらっても、やっぱり解らないままのことが結構あって。でもその時また聞くのはアカンかな、失礼かな、しつこいかなって思ってやめてたんですね。でも今、私恥ずかしくないし、ハッキリさせたほうがいいから、とことん分かるまで聞きます。あいまいなことをそのままにしてたら、後でどんどん重くなって、不安になる。だからわからないままでいるより、カッコ悪くてもその時にケアした方がいい。わかったふりするのは、お互いに気持ち悪いし、そっちの方が失礼ですからね。
 落語も、はじめは面白かったらいいと思ってたけど、お客さんはお金を払ってくれるんだから、やっぱり正しいやり方でやりたいと思って。だから今、桂三枝師匠のところで古典落語を勉強しています。
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4.自分の心に失礼なことは、しない
古典落語を覚えてやるのは大変では?

 そう、江戸時代の話なんか、見たことも聞いたこともないことがいっぱいだから、それをお客さんのまえでパフォーマンスしてわかってもらうのは、ホントに難しい。だってそれが何かわからないと、想像もできないから、話なんか絶対できない。だから頭の中でクリアになるまで、本で調べたり人に聞いたり。それに古典落語は絶対このままちゃんとやらなきゃと思ってたから、もう大変だった。でも今は少し気持ちが変わりましたね。三枝さんも「やりにくかったら変えたらええよ」って言ってくれるし、フレキシブルにできることはやってもいいかなって。それに英語落語は、日本語をそのまま英語に直しても面白くないし、落語の言葉遊びの部分なんか、英語に直せないしね。だからもう10回くらい書き直して作ってる。外国人とか、この頃は英語を勉強してる日本人にも喜んでもらうと、最高に嬉しいですね。
ダイアンさんはこのままずっと日本にいて、日本人になりたい?

 日本は大好きだし、もっともっと日本のこと知りたいし、友達に「ダイアンは私よりもっと日本人みたい」ってよく言われるけど、でも私はイギリス人で、それでいいと思ってる。例えば私は日本にいるし、これは日本人のマナーで日本人はみんなやってる、でも私はそれをやりたくないときがあるんですね。そんな時は自分の心に聞きます。どうしたらいい?したほうがいいけど、多分しなくちゃいけないけど…でもそれが私の心に失礼だと思ったら、しない。
 2つの世界を見ることができて、それも両方の深いところを見ることができて、すごくラッキーだと思いますね。これからもっともっとダイアンしかできない、ダイアンだからできる、そんな落語をやっていきたいです。
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プロフィール
ダイアンさんはイギリス、リバプール生まれ。世界放浪の旅の途中、26番目の国として立ち寄った大阪で日本文化に魅せられ、暮らし始めて14年。あでやかな着物姿でまくしたてるバリバリの大阪弁と旺盛なチャレンジ精神は、元気な浪速っ子そのもの。でもそんなダイアンさんも、強い決意の元、様々な努力をしてきたようです。
ダイアン吉日さん
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※2005年4月12日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税5%の税込価格です。
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