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Montreal
“Hello, from the world!”は、世界の様々な街からのファッション・レポートです。
第45回は、カナダ最大の商工業都市で港湾都市でもあるモントリオールから、
熊本直美さんが写真とお便りを送ってくれました。
街のファッションスナップ Hello! from the world VOL.45
 モントリオールは梅雨もなく、6月からいきなり夏に突入! 毎日30度近い気温。待ちに待った夏の到来でケベックワ達はセン・デニ・ストリートのカフェテラスやいたるところで太陽を楽しんでいます。
真っ赤なシャツに真っ白のミニスカート
サンダルスニーカーが大人のカジュアルを演出
 エレイン・ニコルは、モントリオールやケベック州で新聞や雑誌の写真家として活躍中の32才。F1レースの公式カメラウーマンでもあります。先日、文化交流の一貫として日本を訪問し、そのせいもあって今はすっかり日本マニア。少しだけれど、来日中に覚えた日本語を披露してくれました。
 赤が大好きな彼女のファッションには常に赤が使われています。赤にも色々なトーンがあるので、その調子を変えることによって、カジュアルにもなるし、シックにもなるとか。今日の装いもシャツ、ネックレス、下着まで赤で統一してるそう。
エレイン・ニコルさん
 ナチュラルカールのロングヘア。前髪を分け目をつけず無造作にバックにかきあげサイドに流すスタイルは、とってもアダルト。お母さんがヘアスタイリストということもあって、ロングヘアも重くならずスイングのある裾のカールがとてもエレガントでした。
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エレイン・ニコルさん
アンナさん
ロングスカートにショートジャケット
ダークブラウンの渋さもプラスしてアダルトシックに
 Les Cours Mont-RoyalのSarah Paciniというブティクで知り合ったアンナ。彼女は41歳で、もともとはジュエリーアートが本職ですが、20年間モードにひたってお仕事をされているそう。ここのブティックは麻や高級コットンなどに自然の染を施した素材を使用しており、全てのデザインはサラパチーニというベルギーのデザイナーのオリジナル商品。カラーはアースカラーが中心で、赤や黄色も天然色だから派手でなくやはりやさしい色調です。
 今日のアンナの服も,このお店の商品であるロングのフレアスカートにショート丈のジャケット。麻素材の深みのあるインディゴブルーのアウターと、ライトブルーグレーのタンクトップインナーとのバランスが絶妙です。
 彼女の趣味はサッカーや旅行をすること。食べ物はイタリア人ということもあって、もちろんイタリアンだそうです。
アンナさん

 軽い感じにするために少しだけ削ぎを入れたミディアムレイヤー。彼女の髪はもともとはブラウンでそこにブロンド系のトーンの違ったメッシュをいれています。自然な外ハネがとっても素敵ですね。
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about Montreal
【 Marche francophone de la poesie 】
マルシェ・フランコフォン・デゥラ・ポエジー
 先日6月2日から5日まで4日間に渡ってモントリオールでは特に若者達やアーティストのたくさん住んでいるプラトー・モン・ロワイヤル地区でフランス語の詩を対象とした催しが行われた。ケベックを始めヨーロッパではフランス、スイス、ベルギーなどからも詩人が招待され、ベースとピアノのバックグラウンド音楽に合わせての美しい詩が発表された。中には日本の俳句をフランス語で表現されたポエムも朗読され、それは新しく感じた。約130人の作家の詩集も展示即売されていた。
Marche francophone de la poesie (マルシェ・フランコフォン・デゥラ・ポエジー)
Marche francophone de la poesie (マルシェ・フランコフォン・デゥラ・ポエジー)
【 SIDEM 】
サロン・インターナショナル・インテリア・デザインショー
 このイベントは5月26、27、28日にプラス・ボンアバンチュールで行われたインテリアデザインショー。モントリオールを中心とした新進アーティストの斬新なデザインやベーシックなデザイン、照明、シンク関係などなど、ありとあらゆるインテリアのアイデアがここで発見できる。ビジネスユーズはもちろんのこと一般の入場も可能。
SIDEM
(サロン・インターナショナル・インテリア・デザインショー)
SIDEM
(サロン・インターナショナル・インテリア・デザインショー)
SIDEM
(サロン・インターナショナル・インテリア・デザインショー)
【 トリプレックス 】
モントリオールのメインストリートを一筋裏に入るだけで、こんなに閑静な建物に出会える。これらは17世紀ころの建造物の外観をそのまま生かしたトリプレックスと呼ばれる住宅群。
トリプレックス
【 ガーデニング 】
ミュージアムエヴェニューを山手に向かって上っていくと、アンティークと言ってもいい建物が軒並みガーデニング。お花と家のバランスがとっても調和がとれている。
ガーデニング
【 お花屋さん 】
プラトー・モン・ロワイヤルのお花屋さん。ガーデニングのシーズン到来。たくさんのお花で埋めつくされたお店もファッショナブル。
お花屋さん
【 F1グランプリレース 】
6月第2週に行われたF1グランプリレース。クレセントストリートはそのイベントで人の渦でした。(手前の女性がレポーターの熊本さん)
F1グランプリレース
モントリオール
 モントリオールのあるケベック州はカナダ最大の州で、日本の4倍の広さに10分の1の人が暮らしています。またカナダ唯一のフランス系の州でもあり、特にモントリオールはフランス語圏ではパリに次ぐフランス色のつよい街として、公用語もフランス語が使われています。そんなわけでここ20年来フランス語の住民と英語系住民の間 に様々な対立がありケベック州の独立問題にまで発展しています。
Reporter(熊本 直美さん)
 1996年に永住権を取得し、現在モントリオール在住の熊本さん。日本にいた頃からグラフィックデザインの仕事をしていて、モントリオールでも同じ仕事で活躍中です。エコロジストの彼女の趣味はヨガ、瞑想、山歩き、「ケベック人のモットーである”Joie de vivre(人生を楽しむ)”で、遊びも仕事も楽しみながら生きていきたい」そうです。




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