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パーマやカラーで赤くはれたり、かぶれたり、しみたり、痛かったりすると、「それは敏感肌よ」と言ったり、「アレルギーだ」と言ったりします。いったいどっち?
そこでまず最初に、IMAGINEのオーナースタイリスト・深沢孝裕さんに、敏感肌やアレルギーについて、さらにその施術についてなど伺います。 |
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パーマやカラーリングは、言ってみれば髪への薬剤による化学変化。だからアレルギーが出たり、かぶれたりするのは当然おこること、と深沢さんは言います。 |
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たとえばカラーリング。同じように見えるかぶれでも、染料の主成分であるジアミンに対するアレルギーと、アルカリに対する過敏症では大いに違います。前者は頭皮以外の部分にも出るのが特徴で、これは染料に対する拒否反応ですからカラーリングは無理。一方、後者は薬剤が触れる部分にのみ出るもので、これはアルカリに弱いのであってジアミン自体に反応しているわけではないので、オイルを塗ったり、直接地肌に薬剤が触れないように施術を工夫すれば、カラーリングOK。ただしかぶれにもはれたり、赤くなったり、ぴりぴりしたり、かゆかったりと反応様子は様々。その程度も個人によって大きな差があります。事前に美容師と十分に相談し、適切な施術や薬剤を選んでもらうことが大切です。 |
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今回、モデルの正源寺さんがカラーリングできたのは、彼女がジアミン・アレルギーではなかったからだったんですね。とはいえ深沢さんのこの一言にはドキン。 |
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「敏感肌でない方でも安心は禁物ですよ。ジアミンのアレルギーは肌の強さや弱さには関係なくおこります。実際、アトピーの方でも、ジアミン・アレルギーの方は多くありません。それより、アレルギーはある日突然発生するもの。油断は禁物です」 |
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それでもおしゃれがしたいというので、かなりかぶれのひどい方、アレルギー体質の方が、カラーリングを望まれる場合もあるとか。 |
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「そんなときには、ジアミンを含まない、アルカリ度も低い柔らかいブリーチ剤を使って、メラニンを脱色し明度を上げるようにするか、あるいはヘアマニュキアでイオン結合した酸性染料と樹脂をキューティクルの隙間やダメージ部分に浸透させて、彩度と色相をかえるようにしています。ただし全く違った色に変えるのが難しかったり、皮膚に付着したらとれにくかったり、かなりのデメリットや難しい施術へのリスクがあることを話し、納得してもらった上で、それでもって言われたらのことですが」 |
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「植物性」「自然派」で今話題のヘナなどの天然素材についても、100%純粋なものはほとんどなく、多くの場合、何らかの色素が含まれているようです。もしジアミン系色素が入っているとしたら、アレルギー体質の人にはやっぱり安心できないですよね。 |
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パーマについては、基本的には毛髪診断を正しく行い、ヘアに合わせて薬剤の強さをコントロールし、的確な放置タイムをとるようにすれば、一般的にはダメージを最小限に抑えることができるようです。またデザインの面からも、ほとんど根元からパーマをかけることもないので、その対応もカラーリングよりはずっと楽だとか。とはいえ薬剤は大半がアルカリ性ですから、アルカリ過敏の敏感肌にはやっぱりちょっとつらいかも? |
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でも朗報です! 低アルカリやノンアルカリのパーマが出てきました。 |
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「うちでは以前から、敏感肌の方にはパーマのときでも薬剤が地肌につかないように施術してきました。低アルカリパーマは、毛髪を過膨潤させないので、敏感肌の方はもちろん、ダメージヘアにもいいですよね。今、新薬剤が次々に出てきますから、サロンで実際に試しながらその効果をはかり、これはいいと思ったものだけを使うようにしています」 |
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アルカリ過敏症の人は美容室で相談し、一度試してみるのもいいかもしれませんね。 |
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