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JR環状線、寺田町駅のすぐそばにある、ナチュラルな雰囲気が魅力のヘアサロン「シャウル デッサン」。ヘアショーなどでも高い評価を受けるここのオーナー、黒木利光さんは、"心に響く髪技"をコンセプトに、意欲的に作品創りに取り組む。その高い技術と丁寧なカウンセリング、上質な接客でゲストの理想のヘアを実現する手腕に定評があり、カットやパーマ、カラーのほかにメイクまでおまかせ。 |
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もともと、うちの両親は2人とも美容業界の人間なんです。なので幼いころからシザーだとかの道具に親しんでいたので、その影響もあったのかかなり早い時期から美容師という職業の選択肢は視野に入っていましたね。ちょうど高校生のとき、学校に通いながら通信教育で学んで、卒業後すぐに美容免許を取得しました。でもそのまますんなりと業界に入ったわけではなく、大学に進んだんです。でも実際に入学してみて"自分のしたいことはここにはない"と感じ、中途退学しました。それからすぐにヘアサロンに入ったので、本格的にスタイリストとしての道を進みだしたのは18歳の時。この店はおととしの7月にオープンしたのですが、それまでは天王寺にあるヘアサロンで働いていました。まだ26歳なので経営者としては若いですけれど、店のオーナー、そしてスタイリストとして、プロモーションやスタッフ育成、そして何よりも最高にゲストに喜んでもらえるスタイル作りを考えています。だから、休日でも思いついたヘアデザインのアイデアをすぐに書き留められるよう、メモ帳は必ず持ち歩いてますね。意外に、仲間とお酒を飲んでいるときにフッとイメージが浮かぶ、なんてことも多いんですよ。 |
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先日、美容師仲間が約10名ほど集まって開催した、スマトラ沖地震とイラク南東部地震への寄付を目的としたチャリティーカットに参加したのですが、この活動をきっかけによりチャリティーへの関心が高まりました。僕自身、以前からずっと地域社会への貢献に美容師として役に立ちたいと思っていたので、今後もチャリティーはずっと続けていきたいです。サロンワークを軸に、チャリティーやコンクール、作品撮りと興味は尽きないですね。去年の10月に開催されたオークボコンクールではレディスカット部門のグランプリを頂いたので、今後もさらに努力して、最高のサロンワーカーとして認められるように頑張りたい。個人的にはヴィダル・サスーンのようなカットのテクで見せるスタイルが好きなので、作品撮りでは主にそういったスタイルを中心に造っています。また、ゲストにはそれぞれの持つ魅力を多方面から探って、今までにない魅力を惹きだすようなスタイルを提案し続けていきたいですね。僕はヘアだけじゃなくメイクもトータルで提案するほうなので、お客様にもどんどん質問してほしいです。時間が経ってもカッコ良く決まるスタイル、つまり先を見越したヘアスタイルつくりがうちの店のこだわりですね。 |
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![]](image/ttl_interview_03.gif) |
今はタイトな服ばかり好んで着ていますが、こう見えて実は昔、HIP HOP系のファッションばかりだったんです。仕事のしやすさ、つまり動きやすさをどんどん追求していった結果、今のスタイルに辿り着きましたね。気に入ったものは色違いで数枚買い、なんてこともよくあるから、気付けばクローゼットは同じような服ばかりに・・(笑)。すごく意外に思われるのですが、趣味がアウトドアというのもあって、休日は夏ならキャンプ、春にはわらびを取りにも行きますよ。後、趣味といえばカメラ。アンティークのカメラも集めていて、被写体は主に風景や食べ物が多いかな。そのせいか、昆虫や植物がヘアデザインのイメージソースになることも多いですよ。質感とか光沢をヘアで表現するのがおもしろいですね。アウトドアをしていても、やっぱりどこかヘアデザインの事が頭にあるみたいで、我ながらなんだか仕事人間みたいだな、と時々思いますね。実際そうなんでしょうけど。読書も好きで、今は丁度リリー・フランキーさんの『東京タワー』を読んでいる最中です。普段は東野圭吾さんの小説もよく読みます。なかなかじっくり読む時間はないですが、読書は集中できるのがいい。なのでいつも何かしら本を読んでいますね。
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この店は20〜30代の女性を中心に、ファミリーでご来店くださるお客様が多いです。似合うヘアスタイルは人それぞれ。それを見つけるのがスタイリストの仕事ですね。うちの店は"こういう髪形がすごく似合うと思いますよ"という提案型のサロンなんです。だから何より、ゲストとの信頼関係がすごく重要になってきますよね。自分のイメージの固定観念を取り去って、客観的に自分の魅力的な部分を見つめる。その作業のお手伝いをさせて頂いている、と日々感じています。僕個人として今年の春夏にオススメしたいのが、ボブを崩したウェーブやスタンダードさのなかにもモード感を感じさせるデザイン。特にメンズカットの場合はアシンメトリーが現在の主流だったけれど、今後はスタンダードに回帰していくと思います。よくサロンで作ってもらったスタイルが再現できない、という人が居ますが、うちではまずゲストに普段のスタイリングを自分でやってもらってアドバイスしています。スタイリングも技術ですから、正しく教わるのが鍵。毎日続けると本当に驚くほど上手に出来るようになりますよ。今後も、ゲストの魅力をより全面に引き出すようなスタイルを提案していきたいですね。 |
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