Vol.206
Interview
salon de azur
デザイナー・ショップ代表
Mariさん

Interview

  JR福島駅から歩いてすぐの「salon de azur(サロン ド アズール)」は、空の見える美容室。大きく切り取られた窓の外には、爽やかな青空が広がります。まるで都会のエアポケットのような心地よいお店は、代表であるMariさんのナチュラルなイメージともぴったり。スタイリストとして、また母親としても輝いている女性です。

憧れの人に勧められて美容師に。恵まれていたアシスタント時代

  大きくなったら、エアロビクスのインストラクターか、役者になろうと思っていたんです。ところが、高校卒業前に腰を痛めてしまい…。当時、憧れていた美容師さんに相談したら「とりあえず1年間、美容学校で頑張ってみたら」と勧められて。それがきっかけですね。1年のつもりが、すっかり美容師の世界にハマってしまったんです。学校では、挫けることもしょっちゅうでしたが、持ち前の負けん気で乗り切りました。アシスタント時代は、恵まれていたと思いますね。たとえばタオルのたたみ方、シャンプーのやり方ひとつをとっても、「なぜそうなのか」という理由があるんです。それをひとつひとつ教えてもらい、納得してから次のステップに進むことができたのは、有り難かったですね。上から言われたから…と機械的にこなしていては、決まったことしかできなくなりますから。アシスタントは育てられるのではなく、自分で育たないとダメなんですけど、育っていきやすい環境というのは、大事だと思うんです。それは、美容師を離れていた時期に、外の世界を見てきた経験からも感じることですね。だから今のお店では「頑張りたい人が頑張れる」環境をつくりたいな、と思っています。

30代半ばで一念発起。悩んだ末に、美容師の道が開けてきた

  35歳で「自分の店を持ちたい」と言い出した時、周囲は反対しました。「30代半ばで、今さら美容師に戻ってどうするの?」と。当時の私は娘が生まれて、家庭事情もあって美容師とは全く違う仕事に就いてました。けれど、今後の人生を冷静に考えたときに、「やっぱり美容師の仕事がしたい。美容師が好き」と思ったんです。いつかは自分の店を持ちたい、という夢もありました。50歳の自分を想像したとき、今のスタンスではないなぁと。それからは出店に向けて、急ピッチで準備を進めました。ひとつだけこだわりがあって、自分の店を持つなら「空が見える」店にしよう、と決めていたんです。店の名前の「azur」も、フランス語で「空色」という意味なんですよ。実は、別の仕事をしていた頃、一年で360日ぐらい働いて忙しくて倒れそうだった時、運転中にふと空を見上げたんです。そこには澄んだ秋空が広がっていて、それを見ているうちに、心がすぅっと落ち着いて…。空には、人を癒してくれるパワーがあると思うんです。お店では、お客さんの目の前に大きな窓があるので、空を眺めながら、ふぅっと肩の力を抜いて、キレイになっていく自分を楽しんでいただきたいですね。

何も考えず、お客さんに接することが最高のサービス

  接客に関しては、何も思わずに、色眼鏡をかけずに接することが大事だと思っています。たとえば「次も指名してほしい」とか「この人はちょっと苦手」とか。そういう感情や思惑を持たずに、まっさらな気持ちで接していれば、お客さんの発している情報をちゃんとキャッチしてあげられるんですよ。それを私に教えてくれたのは、1人のお客さんでした。その方は、私が前のお店から今の店にかわった時に、私のことを気に入って移ってきてくれた方なんですが、最初は正直苦手で…。アレコレ注文が多くて、わがままな人だなぁと思っていたんですね。途中で勝手に座り方を変えたり、じっと椅子に座っていてくれない。ところが、今の店に移ってみると、大人しく座っていらっしゃるんですよ。不思議に思って聞いてみると、「実は私、ヘルニアなの。でもココの椅子は座っていて楽ね」とおっしゃって。あぁ、そうだったのか、と思いましたね。わがままなんじゃない。いろんな言動には、その人なりの理由があるんだ、と気付かされました。それからは、海みたいに大きな心で何も考えず、お客さんに気持ちよく過ごしてもらうことだけを心がけるようになりました。

母としても、スタイリストとしても、常に自然体でありたい

  プライベートでは、したいことはたくさんあるんですよ。ボディボードや乗馬、陶芸も魅力的だし。でも、実際はなかなか…。そんなわけで、オフは家で過ごしたり、お風呂に入ったりしています。ストレス解消には、料理に没頭しますね。何時間もひたすらホワイトソースを作ったりとか。何も考えずに手を動かすのは、けっこういい気分転換になるんですよ。スーパー銭湯に行って、岩盤浴をしたり、ピチョンピチョンという水の音を聴くのも好きです。空を見るのと同じで、ほっと癒されますね。よく母親として、スタイリストとして、家事も仕事もこなすのは大変ですね、と言われることがあるんですが、忙しい時ほど家族とのコミュニケーションは欠かさないようにしています。自分ができることがあれば多少無理してでもするべきだと思うんですよ。もちろん、限界を超えないようにしますが(笑)あとは自然体でいること。これは、仕事でも同じです。私はいつも「似合う髪型は、髪が教えてくれる」と思っているんですが、理論と同じぐらい、その人や髪から感じるモノが、次にどうカットすればいいか教えてくれるんです。結局ヘアやメイクって、その人らしいパワーを出すためのちょっとしたお手伝いなんですよね。

■ Stylist Data

■ Salon Data

「 salon de azur 」
tel:06-6450-0033
address:〒 553-0003
大阪府大阪市福島区福島5-8-11光ビル2F
station:JR大阪環状線 福島駅 徒歩3分
阪神本線 福島駅
JR東西線 新福島駅
open:10:00〜19:30
close:毎週月曜日,第1火曜日,第3日曜日

Price
・カット \4,200 (シャンプー、ブロー込み)
・カラー(リタッチ) \5,250 (シャンプー、ブロー込み)
・カラー(全頭) \7,875 (シャンプー、ブロー込み)
・ウィービング \2,100〜 (シャンプー、ブロー込み)
・パーマ \2,100〜 (シャンプー、ブロー込み)
・縮毛矯正 \1,1550 (シャンプー、ブロー込み)
※金額は全て税込み価格です。

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