TWBC(タカラワールドビジネスコングレス）は、1999年に第1回目を開催したタカラベルモントグループ最大級のイベント。第1回からさまざまなテーマを掲げ、理美容業界に大きな刺激とインパクトを与えてきました。今回で５回目を迎えるTWBC 2009のテーマは『クオ・バディス（QUO VADIS)』。これは、ラテン語で“汝 いずこへと行くや？”を意味する言葉です。世界的不況の中、我々は一体これからどこへ、どの方角へ進んでゆけばよいのか。そのこと自体を、参加する皆様と共に考える、そんな好奇心一杯のイベントにしようと提唱されました。さらに9日も夜には、イベント会場で同イベントの開催を記念したパーティ「TAKARA NIGHT 2009」を開催。吉川社長の、「TWBCから、ひとつでもヒントを持ち帰り、繁盛につなげていただき、また経営に役立てていただけたらと思います。」という挨拶のあと、TWBC出演者だけでなく、国内外のトップヘアデザイナー他業界関係者が集い、生演奏によるジャズの音楽が流れる中和やかに歓談しました。このパーティへの参加者は2,594名。ちなみにTWBC 2009への２日間の参加者は13,136名で、TWBCとこのパーティとで合計２日間で延べ15,730名が来場したこととなり、業界でも最大級の動員が得られた前回(約12,000名)をさらに超える結果となりました。

会場は、ヘアショーなどが催されるクリエイティブホールと、多数のパビリオンが設置されたメイン会場に分けられていました。まずメイン会場に足を踏み入れると、せせらぎや小鳥のさえずりがBGMで流れる自然の癒し効果を発揮した幻想的なセンターエリアが来場客を迎えてくれます。そこを取り囲むように、さまざまなセミナーを開催する小会場やタカラベルモントグループの多彩な商品とそれに伴うメニュー提案やテクニックを紹介するブースやステージが設置されていました。今回のメインコンテンツは3つ。まず、『時代を切り拓くサロン空間５０』、『クリエイティブプレゼンテーション』、そして『マネジメントセミナー』。理美容業界で活躍する理美容師さんや有名サロン、また大学教授や建築デザイナーなど他分野で活躍する著名人や海外からの特別講師を招き、それぞれのブースは終日大盛況でした。

「今後の日本はどうなるのか？」をテーマに、未曾有の不況に見舞われている日本であるが、バブル崩壊の危機を乗り越えてきた体験を生かし、どのように今後進んで行けばよいかを示唆しました。日本は独自のテクノロジーで脱出できると指摘。不況対策のヒントを熱く語られました。

▼以下、各ブースごとの詳細をレポートします。

時代を切り拓くサロンは、まさに総合的な店舗開発の時代に入ったと言えます。この企画では、日本各地の「内装」と「空間」にこだわった厳選50サロンを大フィーチャー。日本各地のこだわりの繁盛サロン50店のオーナー自らが、自店のコンセプトやノウハウ等を語るTWBC 2009の目玉企画の一つでした。日本各地から2日間で4,000名を超える受講者を迎え、会場は大変な熱気に包まれました。中には初めて人前でプレゼンをするというオーナーもいましたが、これからの業界の発展に少しでも貢献できればと、どれも大変気合のこもったプレゼンでした。受講者も熱心にメモをとったり、質問を投げかけたりして、非常に充実した時間を過ごしました。

タカラベルモントグループの関連取り扱い商品を各ブランドごとにブースを設けて、最新のプロダクツや最新機器が展示されていました。中にはデモンストレーションを行っているコーナーや、講師が専門的なテクニックをレクチャーするブースまであり、来場客の熱い注目を集めていました。

2009年2月9日（月）と10日（火）の2日間にわたり、大盛況のうちに終わった『TWBC 2009 -QUO VADIS-』。
今後も進化しつづける美容業界とタカラベルモントグループに期待が寄せられています。

Photo／好川桃子 取材／前田正明