男性の場合、毛量が多くて硬い髪質の人が多いので、大胆なツーブロックカットでデザイン性と量感のバランスを計算します。ポイントは毛先の質感作り。
多毛でゴワつく髪をツーブロックカットで量感調整
多毛で髪が硬くゴワつく状態です。そこで、アンダーセクションをツーブロック風にカットして、長さを残した表面の髪を動きやすく質感調整のカットを行います。パーマとの連動がポイントです。
毛量が多く硬くて太い髪質なのでパーマで動きを与えます。そのために、カットはミドルセクションの毛量調整と動きやすい毛先の質感作りにポイントを置き、パーマで動きやすいベースを作ります。メンズはウェットの方が質感を把握しやすいので、ベースカットと大まかな毛量調整はウェットカットで行います。
ヘアスタイリストのニーズに応えるハイクオリティの『ジョーウェル・シリーズ』。あらゆるカッティング・テクニックに対応できる、プロフェッショナル専用の最高級シザーズです。
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東光舎 TEL.03-3945-4011
http://www.joewell.co.jp
1/ネープの刈上げ。荒歯のコームでバックのアンダーセクションをカット。使用するハサミはXPG-63(ブラント用)。
2/バックサイドも同様に刈上げ。バックからV字ラインでセクションを取る。
3/サイドのアンダーセクションも同様に刈上げ。逆サイドも同様にカットする。
4/刃先を使って耳まわりを整える。
5/さらに、セニングでバックとサイドの刈り上げた面をぼかす。使用するハサミはXPG-W17(セニング用)。
6/バックの表面のアウトラインをカット。刈上げ面をかぶせるようにチョップカットでソフトにする。使用するハサミはXPG-63。
7/バックサイドを同様にカットしてバックとつなげる。
8/バックのミドルセクションをセイムレイヤーでカット。チョップカットで毛先のラインをぼかす。
9/サイドの表面のアウトラインをカット。チョップカットでバックとつなげる。逆サイドも同様にカット。
10/前髪のカット。チョップカットで毛先のラインをぼかす。
11/顔周りをカットして、前髪とサイドをつなげる。逆サイドも同様にカット。
12/表面にレイヤーを入れる。パネルを真上に持ち上げて、モヒカンラインにガイドを作る。
13/トップ全体にレイヤーを入れる。コーナーをカットしてサイドとつなげる。ベースカットの終了。
14/ウェットの状態で毛量調整。ミドルセクションにセニングを入れてボリューム感を整える。使用するハサミはXPG-G14。
15/トップの質感カット。パネルを真上に引き出して毛先をセニングでチョップカット。毛先に動きを与える。
16/同様にハチ周りもカットしてトップ全体をセニングでチョップカット。表面の毛先に質感を与える。
17/ドライカット。ふくらみやすい部分の毛先にセニングを入れて軽さと動きを与える。使用するハサミはXPG-G14。
18/前髪も同様に毛先をセニングカット。柔らかい動きを与える。
19/カット終了。
毛先の質感カットで動きを与えた大人メンズヘア
ツーブロックカットで量感を削り、毛量調整と毛先の質感カットで長さを保ちながらもすっきりした動きを与えたメンズヘアです。カットで動きを出しながら、パーマで毛先にうねり感を出してふんわりしたボリュームを与えています。