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■ラマザン(断食月)
トルコは今、ラマザン真っ只中。そこで今日はラマザンを紹介します。ラマザンはもともと「焼ける」という意味で、断食をすることによってこの1年に犯した宗教上の罪を焼き消してしまうことができると言われています。イスラム歴の9つの月のうち9番目にあたる最後の月のことであり、その月に断食をすることから「断食月」と訳されています。今年のラマザンは10月15日から始まり、30日後の11月13日に終わります。
断食はイスラム教徒がしなくてはならない5つの行為の一つで、「1年に29日間、太陽が上がっている間は何も口にしてはいけない」というものです。断食の目的は、「1年に1度断食をすることによって内臓を休め、洗浄するため」「飢えた人たちの気持ちを理解するため」という説が一般的であるようです。ただトルコ人がみな断食をしているわけではありません。都会では日中でもレストランは開いていますし、食べているトルコ人もいます。
またこの間には必ず貧しい人たちに施しをしないといけないそうですし、26番目の夜は「カディル・ゲジェシ(価値ある夜)」と呼ばれ、初めてアッラーの神から人々にコーランが授けられたありがたい夜だと言われています。その夜のお祈りは、千ヶ月もの祈りに匹敵するとされています。 |
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【 ラマザン・ピデ 】
この写真でお店からの行列がわかるでしょうか?彼らはピデと呼ばれる丸いパンを買うために並んでいます。 |
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【 給食用テント 】
ラマザン中、あちこちで見られる大きなテントでは、イフタールの食事が無料で振る舞われ、貧しい人たちはお腹をいっぱいにさせることができます。ただし何時間も前からすごい列になっています。 |
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■エザン
ラマザン中は、日没とともにイフタールという食事をとりますが、日没の時間は地域によって違うので、テレビでも「今、イスタンブールのイフタールの時間です」と言って、モスクからエザン(お祈り)の声を放送し、それを聞いて一斉に食べ始めます。レストランにいても、手をつけずみんな待っているんですよ。その後は日の出まで食べても飲んでもかまいません(アルコールは禁止)。ただしその間に食べないと、次の日没まで何も口にできないはめになってしまいますから、日の出前には家の前の道路を太鼓を叩きながら皆を起こして回る人がいます。その音は本当に大きくて、断食をしていない私も目を覚ましてしまいます。 |
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【 イフタール・メニューのひとつ 】
左にイフタールのメニュー7500トルコリラ(日本円で約550円)、右に内容(スープ、肉のソテーかトルコ風ハンバーグ、サラダ、ピラフ、水)が書かれています。 |
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【 なつめやしの実 】
イフタールの最初に、なつめやしの実を食べるか水を飲むそうです。 |
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■おもてなし
イフタールに人を呼んで食事を振る舞うことも大切なことだとされています。ラマザンにはいつも、ご近所さんの家や知り合いのトルコ人の家に招かれご馳走になります。 |
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【 バクラヴァ 】
ラマザンでなくてもトルコ人の大好きなトルコ菓子なのですが、特にラマザンに食事をお呼ばれされたときに、手土産として持って行くものだそうです。 |
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【 トルココーヒー 】
オスマン時代のトルココーヒーは、このように炭火で作られていたそうです。 |
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■断食明け
1日の断食明けには、レストランでも特別メニューが準備され、オスマン時代の料理を用意するところも多いようです。またこの期間中は、イフタールの後、家族でいろんな催しがされている場所を訪れて楽しめるようにもなっています。 |
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【 催し会場 】
たくさんの家族が訪れて楽しみます。 |
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【 オスマン時代の船 】
おじさんにただで乗せてもらい、20分間のハリチでのクルーズを楽しみました。 |
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【 イルミネーションされたデパート 】
アクメルケズ・デパートのイルミネーション。まるで神戸のルミナリエのようです。 |
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【 音楽隊 】
トルコ音楽を演奏して、みんなそれに合わせて踊ったりしていました。 |
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