
ZACC流完全テクニック解説
『クリープ』と『ガラス化』といった、これまでにない新しい概念でウェーブを創造する革新的なパーマシステム『エアウェーブ』を使って、大人世代に提案する新鮮なウェーブヘアを創作します。髪にストレスを与えずにパーマをかける、その極意を体感してください。
高橋さんからのアドバイス

はねるクセをエアウェーブでリメイク
毛量、太さ、硬さはふつうで、やや乾燥毛。中間から毛先にかけてややダメージが見られます。事前のカラーは9レベルのブラウン系。少し、はねるクセがあります。

はねるクセなどをカットで修正するのはもちろんのことですが、実はパーマにも応用すべき概念だと考えています。それは、ボリューム感を求める部分、カールの質感を出す部分、クセを修正する部分などでワインディングを変える必要があるからです。その上でロッド選定を行い、一人ひとりに応じたパーマを施すことが本当の似合わせだと思います。さらに、髪質やダメージを考慮しながら薬剤やシステムを決定する。ここでは、進化するパーマシステムの中でも、『クリープ』と『ガラス化』といった革新的なメカニズムでパーマをかけるエアウェーブを使い、大人世代の女性に新鮮なデザインを提案します。カラー毛やさまざまな髪質に対応できるエアウェーブは、ミドル世代にこそおすすめできるシステムです。
新・形状記憶で話題の第3のパーマ
air wave エアウェーブ
毛髪に負担をかけずに、思い通りのウェーブを創る・・・。そんな理想のパーマをめざし、パーマの仕組みを分子レベルから見直した第3のパーマ。
テクニックプロセス

1.カット終了。レイヤーベースで、毛先を毛量調整して軽さを出す。

2.前処理。ケラチンPPTを毛先中心に全体的に塗布する。

3.ワインディング。つけ巻きで毛先から巻く。セクションごとで求めるカール感に応じてワインディングする。

4.ワインディング終了。前髪とトップは26mmで根元まで巻いて流れと立ち上がりを。ミドルセクションは23mm、アンダーセクションは20mm、ネープは17mmで根元を
少し残して45度のダウンステムでバイヤスに巻く。クセのある耳の前のみリバースに巻く。

5.ラバーの跡がつかないようにスティックをさす。

6.1剤塗布。このままキャップをして3分自然放置。

7.テストカール。1剤による還元が促進されていない場合はさらに3分間放置。その後、中間水洗。薬剤と水を入れ替えるくらいの感覚でしっかり1剤を流す。

8.クリープ。まず、髪が乾燥しないようにキャップをかぶせてエアウェーブをセットする。

9.エアウェーブをセットして約50度の温度と水分量を保ちながら、コルテックスが無理のかからない位置に移動するのを促す。

10.チュービング。クリープタイムが終わったら、マシーンのエアチューブをロッドに接続する。

11.ガラス化。カバーを降ろしてチューブから空気を吸い込み、CMCをガラス化させてストレスのないコルテックスの位置を記憶させる。

12.クーリング。カバーとファスナーを開放し、髪を常温に戻す。

13.2剤塗布。チューブを外して、5分+5分の2度づけを行う。

14.ロッドアウト。ゆるやかでリッジのあるしっかりしたカールが形成されている。

15.仕上げ。水洗した後、ドライしてスタイリング。ドライはカールを崩さないように、軽くツイストして乾かす。

クセを生かしたソフトなパーマヘア
少しはねるクセをエアウェーブでリメイクした、しっとり感のあるパーマスタイル。クセを矯正するのではなく、エアウェーブでそれをいかしたパーマをかけました。根元からボリューム感をプラスして、毛先にはソフトでしっかりしたリッジのカールを出しました。


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