剛毛で動きが出にくい髪を動かしやすくするカットテクニックです。根元付近からのセニングカットは髪に長短をつけるので毛量が多い場合に効果的。ウェットカットとドライカットで行います。
毛量が多く剛毛で、しかも髪が垂直に生えているため、髪が広がる状態です。また直毛タイプでスタイリングで動きも出にくいです。そこで、根元付近から多めにセニングを入れて髪に長短を作ります。多い毛量に対応するため、毛量調整はウェット時でもしっかり行います。
毛量が多く典型的な剛毛タイプを
しっかり量感調整する
かなり毛量が多く、やや太くて硬い髪質です。日本人男性に見られる典型的な剛毛タイプで、広がりやすい生えグセです。そこで、あまり長さを変えずに根元から大胆な毛量調整で動かしやすくします。
1/アウトラインのカット。サイドからチョップカットで毛先をぼかす。へムラインまでつなげる。
2/バックのアウトラインをカット。チョップカットで毛先をぼかす。
3/トップのカット。オンザベースでパネルを持ち上げて毛先をチョップカットでぼかす。
4/そのままフロントまで切り進む。ただし、パネルを徐々に後方に傾けて前髪を長くする。
5/サイドのカット。セイムレイヤーでトップとアウトラインをつなげる。
6/トップ後方のカット。パネルを真上に持ち上げて後方に長さを残す。モヒカンラインにガイドを作る。
7/バックのミドルセクションはセイムレイヤーでガイドとつなげる。放射線状にパネルを展開して全体的にカット。
8/同様にネープ全体をセイムレイヤーでカットする。ベースカット終了。
9/ウェットの状態でセニングカット。セニングシザーを使ってネープを刈り上げる。
10/ミドルセクションは毛束を引き出して根元付近からセニングカット。
11/トップの下部はパネルを引き出して根元付近からセニングカット。表面は切らずに残す。
12/トップも根元からセニングカットをして間引く。
13/サイドも同様に根元付近からセニングカット。髪に長短をつける。
14/ドライ。
15/ドライカット。セニングで耳後ろからバックのアウトラインまで全体の毛先をぼかす。
16/指で確認してハチまわりや耳後ろなど重い部分を毛量調整。根元付近からセニングカットする。
17/前髪のカット。毛先をトリミングして微調整をする。
18/フロントは根元付近からセニングで毛量調整。
19/さらに、前髪を持ち上げて毛先の質感を調整する。
20/カット終了。