顔周りを包み込むような丸さと髪の動きを出すカットテクニック | 2019 AFOLOAT最新ヘアカタログ

前髪を目ギリギリくらいに設定し、顔周りを包み込むような丸い感じのベースに、スライドカットや削ぎを入れて髪を動かします。レイヤーをたくさん入れなくても髪の動きを出せる、そんな絶妙な毛量調整がポイントです。

◆Before 毛量が多くて太い髪を、柔らかい質感にチェンジ

毛量が多くて太い髪を、柔らかい質感にチェンジ
毛量が多くて太い髪を、柔らかい質感にチェンジ
毛量が多くて太い髪を、柔らかい質感にチェンジ
毛量が多くて太い髪を、柔らかい質感にチェンジ

あごラインのボブベース。硬さは普通ですが毛量がやや多めで髪が太く、クセもあります。全体的に動きが少なくスクエアなシルエットなので、マッシュベースにカットして丸さを出し、毛量調整で軽やかさと柔らかさを出していきます。

ジョーウェルシザーズで作ったAFLOAT宮村さんの最新スタイルのカットテクを徹底解説!

テクニックプロセス

宮村浩気さん

<カットテクニックアドバイス>

前髪、顔周り、えり足のカットがポイント骨格に沿って切りましょう

あごラインのボブベースをマッシュショートにチェンジしました。ショートは前髪、顔周り、えり足の切り方がとても重要。骨格(頭の形)に沿って切ることが大切です。レイヤーをたくさん入れずに丸みを出しつつ、でも髪も動くという毛量調整を施しています。少しもさっとした感じがかわいいスタイルです。

JOEWELL シザーズ

ヘアスタイリストのニーズに応えるハイクオリティの『ジョーウェル・シリーズ』。あらゆるカッティング・テクニックに対応できるプロフェッショナル専用の最高級シザーズです。

1.ウェットカット。ブロッキングはせにワンパネルで、チョップカットでイヤー・トゥ・イヤーより前を前下がりにカット。使用するハサミはXPG2-63。

1.ウェットカット。ブロッキングはせにワンパネで、チョップカットでイヤー・トゥ・イヤーより前を前下がりにカット。使用するハサミはXPG2-63。

2.イヤー・トゥ・イヤーより後ろは若干ステムを上げながら平行にバックの正中線まで切り進める。ステムを上げるとグラが入り、上と下をつなげやすくなる。

2.イヤー・トゥ・イヤーより後ろは若干ステムを上げながら平行にバックの正中線まで切り進める。ステムを上げるとグラが入り、上と下をつなげやすくなる。

3.右サイドも同様に、イヤー・トゥ・イヤーより前を前下がりになるようにカットし、後ろは若干ステムを上げ、バックまでつないでいく。アウトライン終了。

3.右サイドも同様に、イヤー・トゥ・イヤーより前を前下がりになるようにカットし、後ろは若干ステムを上げ、バックまでつないでいく。アウトライン終了。

4.ミドルとオーバーは、粗目のコームを下から入れ、アンダーの毛も一緒に持ち上げて、ステムを上げてチョップカットでグラを入れて、上下をつなげる。

4.ミドルとオーバーは、粗目のコームを下から入れ、アンダーの毛も一緒に持ち上げて、ステムを上げてチョップカットでグラを入れて、上下をつなげる。

5.バックもサイドと同様にカット。コームをしっかり中に入れ、チョップカットを深めに入れてアウトラインをぼかし、柔らかくするのがポイント。

5.バックもサイドと同様にカット。コームをしっかり中に入れ、チョップカットを深めに入れてアウトラインをぼかし、柔らかくするのがポイント。

6.右サイドも同様。やや刈上げ風な感じでコームを上のほうにずらしながら、上と下をつないでいく。深いチョップでざっくり切ること。

6.右サイドも同様。やや刈上げ風な感じでコームを上のほうにずらしながら、上と下をつないでいく。深いチョップでざっくり切ること。

7.前髪はセンターの幅2cmの所から切り始める。目の高さの半分の位置でチョップカットを入れ、徐々に端のほうをカットしていく。

7.前髪はセンターの幅2cmの所から切り始める。目の高さの半分の位置でチョップカットを入れ、徐々に端のほうをカットしていく。

8.	サイドバングは7の延長でマッシュベースにつなげ、少しずつ下ろしながら丸みのあるかわいい感じの顔周りを作る。

8.サイドバングは7の延長でマッシュベースにつなげ、少しずつ下ろしながら丸みのあるかわいい感じの顔周りを作る。

9.	つむじより少し後ろを基点に、分け目も関係なくすべての髪を前にもってきて、前髪の長さに合わせてカット。顔周りに重みが出て柔らかい雰囲気になる。

9.つむじより少し後ろを基点に、分け目も関係なくすべての髪を前にもってきて、前髪の長さに合わせてカット。顔周りに重みが出て柔らかい雰囲気になる。

10.ドライカット。毛先にセニングを入れて前髪のラインをぼかす。使用するハサミはXPG-W17。顔周りから切り始めたほうがお客様の安心感がある。

10.ドライカット。毛先にセニングを入れて前髪のラインをぼかす。使用するハサミはXPG-W17。顔周りから切り始めたほうがお客様の安心感がある。

11.サイドバングも毛先にセニングを入れてラインをぼかす。一回一回コーミングしてチェックしながらカットし、立体感を作っていく。

11.サイドバングも毛先にセニングを入れてラインをぼかす。一回一回コーミングしてチェックしながらカットし、立体感を作っていく。

12.左サイドは上下4段に分ける。第1線から切り始め、毛先にセニングを入れる。

12.左サイドは上下4段に分ける。第1線から切り始め、毛先にセニングを入れる。

13.次は中間にハサミをすべらせるようにしてスライドセニングを入れる。これを第2〜4線まで同様に繰り返し施す。

13.次は中間にハサミをすべらせるようにしてスライドセニングを入れる。これを第2〜4線まで同様に繰り返し施す。

14.第2線。最初は毛先にセニングを入れる。

14.第2線。最初は毛先にセニングを入れる。

15.中間からスライドセニングを入れて毛量を取る。特にショートはハチ周りが張っているとバランスが悪いので、根元が短くならないように注意する。

15.中間からスライドセニングを入れて毛量を取る。特にショートはハチ周りが張っているとバランスが悪いので、根元が短くならないように注意する。

16.第3線。毛先にセニングを入れる。

16.第3線。毛先にセニングを入れる。

17.中間からスライドセニングを入れる。

17.中間からスライドセニングを入れる。

18.第4線(トップ)は、内側から毛量を取り、フォルムバランスを整える。

18.第4線(トップ)は、内側から毛量を取り、フォルムバランスを整える。

19.逆サイド。右のサイドバングの毛先にセニングを入れてラインをぼかす。人によって毛量が左右で異なる場合があるので、ハサミの開閉回数で調整する。

19.逆サイド。右のサイドバングの毛先にセニングを入れてラインをぼかす。人によって毛量が左右で異なる場合があるので、ハサミの開閉回数で調整する。

20.右サイドは毛量が少ないので上下3段に分け、左サイドと同様に第1線と第2線は毛先にセニング→中間から毛先にスライドセニングを入れる。

20.右サイドは毛量が少ないので上下3段に分け、左サイドと同様に第1線と第2線は毛先にセニング→中間から毛先にスライドセニングを入れる。

21.第3線(トップ)は毛先にセニングを入れる。

21.第3線(トップ)は毛先にセニングを入れる。

22.バックはサイドからバックのラインが見えやすいように斜めスライスを取り、3段に分ける。第1線はフリーハンドで毛量の多い所の毛先にセニングを入れる。

22.バックはサイドからバックのラインが見えやすいように斜めスライスを取り、3段に分ける。第1線はフリーハンドで毛量の多い所の毛先にセニングを入れる。

23.首元に収まるような質感ができたら、根元にセニングを入れて毛量を取る。ハサミを少しすべらせながらなじみをよくする(ルーツセニング)。

23.首元に収まるような質感ができたら、根元にセニングを入れて毛量を取る。ハサミを少しすべらせながらなじみをよくする(ルーツセニング)。

24.中間は毛束を扇状に広げ、中間から毛先にスライドセニングを入れてラインを崩していく。

24.中間は毛束を扇状に広げ、中間から毛先にスライドセニングを入れてラインを崩していく。

25.第2線はまず毛束を扇状に広げて毛先にセニングを入れる。

25.第2線はまず毛束を扇状に広げて毛先にセニングを入れる。

26.中間から毛先にスライドセニングを入れて毛量を取る。根元の毛量を取ると逆にボリュームが出てしまうので、根元にはセニングを入れない。

26.中間から毛先にスライドセニングを入れて毛量を取る。根元の毛量を取ると逆にボリュームが出てしまうので、根元にはセニングを入れない。

27.第3線はハチ周りで分け取り、第2線と同様に毛先にセニングを入れる。

27.第3線はハチ周りで分け取り、第2線と同様に毛先にセニングを入れる。

28.毛束を扇状に広げ、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

28.毛束を扇状に広げ、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

29.バックの逆サイド(右サイド)も同様に斜めに3段に分け取る。第1線はまず毛先にセニングを入れてラインをぼかし、やわらげる。

29.バックの逆サイド(右サイド)も同様に斜めに3段に分け取る。第1線はまず毛先にセニングを入れてラインをぼかし、やわらげる。

30.根元にセニングを入れて毛量を取る。

30.根元にセニングを入れて毛量を取る。

31.毛束を扇状に広げて、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

31.毛束を扇状に広げて、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

32.第2線は毛先にセニングを入れる。

32.第2線は毛先にセニングを入れる。

33.毛束を扇状に広げて、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

33.毛束を扇状に広げて、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

34.第3線はハチ周りで分け取り、毛先にセニングを入れる。

34.第3線はハチ周りで分け取り、毛先にセニングを入れる。

35.毛束を扇状に広げて、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

35.毛束を扇状に広げて、中間から毛先にスライドセニングを入れる。

36.トップ(表面)は、毛先の厚みをドライカット用シザー(XPG-W17)でチョップカットで取り、内側の毛量を取りながら全体のバランスを整える。

36.トップ(表面)は、毛先の厚みをドライカット用シザー(XPG-W17)でチョップカットで取り、内側の毛量を取りながら全体のバランスを整える。

レイヤーを多用せず、ドライカットで求める質感を表現
レイヤーを多用せず、ドライカットで求める質感を表現
レイヤーを多用せず、ドライカットで求める質感を表現
レイヤーを多用せず、ドライカットで求める質感を表現

レイヤーを多用せず、ドライカットで求める質感を表現

太くて毛量も多いという悩みをパーフェクトに解決した、浮遊感のある柔らかなマッシュショートです。レイヤーを多用せず、ドライカットで絶妙な毛量調整を施して髪の動きを出し、ふんわりとしたラフな質感を作っています。

スタイルの詳細|柔らかくてエアリーな“ふわくしゅ髪”を生み出すレジェンドカット

JOEWELL×AFLOATシリーズ<宮村浩気使用モデル>

Hair&Make/宮村浩気(AFLOAT) Model/渋谷ジーナ Photo/生駒由美 Text/森永泰恵 構成/らしさ編集部
取材協力:AFLOAT(アフロート)
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