傷んだ髪。指どおりや見た目で、傷んでしまったと実感はあっても、どうやってケアすればいいのかよくわからないもの。ひどい傷みを見つけたときには、どのように対処していったらいいのでしょうか。 今回は、LIM hair 南船場店 原 康博さんに回答してもらいました! (Q)傷んだ髪は、元には戻らないってホント? (A)本当です。残念ですが、一度折れてしまった毛先は元には戻りません。一度傷ついた髪も同じなんですよ。 傷みのことを考える前に、皆さんに理解しておいて欲しいことがあります。それは、髪の毛がたんぱく質で出来ているということ。例えば、卵もたんぱく質で出来ていますが、ゆでたり焼いたりして熱を加えると、もう元には戻りませんよね?髪も同じなんです。 コテ、アイロンなどで熱を加えすぎた髪は、髪の中の成分が固まってしまいます。パーマやカラーで傷んだ髪も、きちんとしたケアができていないと、髪の中の成分が流れ出してスカスカになります。特に縮毛矯正やデジタルパーマなど熱を加えるメニューは、どれだけ気をつけても、髪の表面を守るキューティクルがガチガチに固まってしまって、髪の毛の質が変わってしまいます。 (Q)傷んでしまった髪はどうしたらいいの? (A)毛先が折れたり、髪がふにゃふにゃになったり、切れ毛や枝毛が大量に出ている場合は、赤信号。ここまで傷んでしまった場合は、ヘアケアでは解決できません。そのまま放っておくと、切れ毛→枝毛・・・と悪循環してしまい、ますます髪を傷めてしまう原因に。まず傷んだ部分をカットして、傷みをリセットしてから、ヘアケアするようにしましょう。そこまで傷んでいない場合は、ヘアケアである程度、髪のおさまりや手触りを良くすることができます。 (Q)特別なヘアケアってある? (A)傷みが気になる場合におすすめなのが、美容室でのヘアエステ。一人一人の髪の状態にあわせて、組み合わせた栄養をたっぷり補給します。また、蒸気であたためる、髪や頭皮をマッサージするなど、自分ではできないスペシャルなケアも。終わったあとは、手触りも髪のツヤもかなり改善されますよ。 ただし、ヘアエステをしたからと安心して、手抜きをしてしまうと、また髪は悪い方向へ逆戻り。実は、一番大切なのはおうちでのケア、ホームケアなんです。 (Q)ホームケアのポイントは? (A)ヘアケアというとすぐにトリートメントを考えがちですが、実は一番大切なのは、シャンプー。シャンプーは、髪を本来の弱酸性に保てるものを選びましょう。サロンでおすすめしているようなアミノ酸系のシャンプーは、洗浄力が優しいため髪を傷めにくいもの。汚れを落とすだけでなく、髪に必要な栄養も補給できます。シャンプー後はしっかりトリートメントをして、保湿するようにしましょう。髪に栄養を補給していくと、広がった髪がおさまったり、指どおりがスムーズになったりしますよ。 せっかくヘアケアしても、髪を乾かさずにそのまま寝るなど、髪にマイナスなことをすると、また傷んでしまいます。傷んだ髪は元には戻らないことをしっかり理解して、おうちでのケアをがんばってくださいね。