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上海
新シリーズ"Hello! from the world"は、世界の様々な街からのファッション・レポートです。
第3回は、中国で一番の大河、長江の河口近くにある今中国で最も元気な都市上海から、
上海っ子の晴晴さんが、上海の町の写真とお便りを送ってくれました。

街のファッションスナップ Hello! from the world VOL.3
女の子のワンピースとママの
スニーカーが同柄
ちょっとにくいペアルック
 上海は緯度だと鹿児島とほとんど同じで、日本の秋のように比較的お天気のいい日が続いています。今や中国で一番おしゃれな都市になった上海では、若い女性はもちろん子連れママだっておしゃれをします。今日会ったのは、デパートに娘を連れてショッピングに来ていた主婦の張莉さん。声をかけてもみんなが「イヤ、イヤ」って逃げていく中で、何とか写真を撮らせてくれました。今日の彼女のおしゃれポイントは、娘さんのワンピースの柄に合わせたスニーカー。娘さんの服の色と合わせて可愛いレッドスターのパッチが入ったジーンズもお気に入りだそうです。
 中国は「一人っ子政策」でほとんどの子が一人っ子です。張莉さんのところもそう。だから親子で会わせるペアルックが大好きで、良く楽しんでいるようです。やはりおしゃれは一緒にいる人に合わせるのが基本ですね。
張莉さん
デパートで買い物をしてきた張莉さん親子。バックで止めたロングヘア。カラーはサロンで数カ月おきに、細い三つ編みをとかしたウェーブは、時々自分でするそうです。
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張莉さん
 
普通っぽいけど、
キラリと輝きたい
 大学生のMemeは、普段からジーンズを履くことが多いそうです。シンプルな白いトップとジーンズというと普通の組み合わせみたいだけど、でもちょっぴり色っぽいホルダーネックと、今上海の若者の間で流行っている"On&On"という韓国ブランドのデイザイナージンズを合わせているのが、彼女流のおしゃれ。とってもシンプルだけど、上下合わると何と二万円くらいもするんですって。日本とあんまり変わらないでしょ? 上海のおしゃれの値段もずいぶん上がったようです。全体に入ったホールの並び方もおもしろい幅広ベルトも、おしゃれで素敵なアクセントでした。
鎖骨くらいの丈のミディアムロングを、無造作にひねってとめたアップスタイルのMeme。サラサラヘアの黒髪が自慢だそうです。シンプルなホルダーネックだからまとめ髪、というのはすごいセンスだと思いました。
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about fashion
  カジュアルからエレガント、フォーマル、今は何でも手にはいるので、上海女性も急速におしゃれになりました。服ももちろんだけど、美容院なんかも日本人のカリスマ美容師が経営するサロンなんかがあるので、中国人だけじゃなくて、日本からの旅行者もよく行くみたいです。もちろん値段は日本より安いけど、でもお給料からするとすごく高い。それでもみんな行きます。80元(1元=13.4円)くらいでできるまつげカールが人気です。
about food
【 小肥羊 】
全国でチェーン展開しているお店で、高原で放し飼いにした羊肉を主な材料にしたしゃぶしゃぶの店です。こちらでも今やオーガニック食品に注目が集まっています。鴨の舌など日本ではちょっと食べられないものもありますよ。この日私たちが食べたのは、羊のしゃぶしゃぶのほかアヒルの舌等も加えて2人で合計110元(約1600円)。お腹いっぱいになりました。
小肥羊

about food
【新世界】
外国のブランドばかりが入っているショッピングビルもありますが、ここには中国のブランドがたくさん集まっています。日本のものよりデザインはちょっと劣りますが、質が良くて手頃な値段の商品が多いので、地元の人たちに人気です。

【襄陽路市場 】
普段、地元の人が買い物に出かける場所です。服・靴、カバン、ほとんど何でも手に入ります。でもここで何より有名なのは、偽物商品。ヴィトンやシャネルはもちろん、ベルサーチやフェンディなど世界のブランド品が、何千円の値段で買えますよ。市場のまわりは、まさに上海の若者で賑わう繁華街。デートの待ち合わせをしている若い人たちでいっぱいです。
新世界

上海
 中央政府直轄の大都市上海は、面積は群馬県とほぼ同じ、人口1300万人以上。1842年の南京条約によって開港して以来、外国資本の中国進出の拠点で、金融・貿易・商工業の中心地です。近年、経済活動が非常に活発化し、一人当たりのGDPは、全中国の平均の約5倍に達しています。だからこそ豊でお洒落な生活が送れるのでしょう。
 川を挟んで東側は近代的な高層ビルが建ち並ぶ地域で、西側が100年前の古いヨーロッパ式の建物が残る地域。川の両側に東京と京都があるみたいな感じです。
上海
■Reporter
 晴晴さんは両親の日本留学について日本に渡り、小学校の高学年から、高校を卒業するまで日本に滞在、日本の学校に通っていました。今は中国で製造したものを日本や韓国に輸出する衣類専門の商社に勤めています。上海はその晴晴さんもびっくりするほど、日々変化する街のようです。



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