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Varadero
“Hello, from the world!”は、世界の様々な街からのファッション・レポートです。
第35回は、キューバのリゾート地、ヴァラデロ。映画“ブエナビスタ・ソシアル・クラブ”で日本人にも
親しくなったキューバからK.Naomiさんが、写真とお便りを送ってくれました。
街のファッションスナップ Hello! from the world VOL.35
 キューバのヴァラデロは、カナダ人をはじめヨーロピアンにもとても人気のあるリゾート地で、この時期の気温は30度前後。とってもドライな暑さです。大西洋の入り江になっているビーチは白砂で、真っ青な海は波もゆるやか。物価は安く(1USドル=1キューバペソ)、1杯のコーヒーが約0.30ペソ(約¥35)で飲めます。キューバの治安はとても良く、また、キューバ人の高学歴は有名で、医学系の大学が世界的にも注目されています。
褐色の肌に真っ白のブルゾンと
ミニのジーンズ・スカート
若さがはじけるアフタービーチ
 ビーチで出会ったカウラ・ザハールさんは、22歳のチュニジア人の学生で、 ファッションに非常に興味があり、エキゾチックな物も大好き!彼女は太陽が大好きだからキューバに来たそうです。ピザやクスクスが大好物の彼女は、もともと少しブラウンな肌も、キューバの日差しですっかりブロンズに。
 この日のカウラは、アフタービーチに白のスエットタイプのアッパーとジーンズのミニがかわいいコーディネート。髪形はロングヘアのソバージュ。それにカラーはブラウンのヘアダイにブロンドのメッシュで、ワイルドな彼女のイメージにぴったりマッチしていました。でも違う日に出会った時には髪をアップにして、お箸のような髪飾りをしていました。これもとっても似合っていました。ロングヘアは色々なスタイルに変型できて、服装に合わせてイメージが変えることができるので素敵ですよね。
カウラ・ザハールさん
ロングのソバージュヘア。6,4で分けた前髪がフェイスラインを包み、ほっそりした印象に。
※画像をクリックすると拡大されます。
カウラ・ザハールさん
セドリック・フォーチエーさん
鍛えたボディに白のTシャツ
リゾートウェアはシンプルが一番
 24歳のカナダ人、セドリック・フォーチエーさんは、ビジネス経営学を学んでいます。キューバに来たのは、太陽を求めてそして、スペイン式歴史的建造物にも興味があったからだとか。趣味はホッケーとジムで体を鍛えること。
 好きな食べ物はラザニア、ピザや中華だそうです。彼の話からも分かるように、セドリックの体はしっかり鍛えられた筋肉質のボディで、浜辺でもひときわ目立っていました。
  髪形は流行りのディップではねを作るスタイルで、彼のかわいい表情と合わせてまるでアニメの少年のように決まっていました。アメリカン・カジュアルのナンバー入りTシャツとジーンスが、とても若々しくて好感度100%ですよね。
セドリック・フォーチエーさん

柔らかい毛質のナチュラルウェーブ。ワックスを薄く伸ばして髪全体につけ、手ぐしでスタイリング。
※画像をクリックすると拡大されます。
about Cuba
【 ヴァラデロの村 】
 
リゾート地のヴァラデロは、現地の人々の殆どがスーツなどの制服姿。だから色彩も地味。でも女性のスカート丈は日本の高校生と同じように超ミニで、男性は白っぽいシャツにダークカラーのパンタロンというベーシックなスタイルで決まっていました。
 村は碁盤の目状にわかりやすく作られていて、メインストリートを中心に左右に市場やレストランが延々立ち並んでいます。ここにはいくつかの手作り民芸品を売っている青空市場があって、お土産物はラム酒、葉巻、皮製品、木製品、ニット製品、アクセサリーそして絵画など。木製品はアート的完成度の非常に高いものが多く、複雑なモチーフを1本の木から彫刻したものでも10ペソで手にはいります。街でよく見かける古い50年代製キャディラックの面白い空缶アートもありました。
【 ヴァラデロビーチ 】 【 シザール 】
ヴァラデロビーチ
▲ヴァラデロビーチ
 真っ白の砂が美しい、キューバで最も人気のあるビーチ。様々なマリンスポーツが楽しめる。
プランテーション
▲プランテーション(フラーモーテル)
 石鹸や香料の原料に使われるアロエの様な大きな植物(シザール)。メキシコからの輸入で、今はキューバの大切な収入源の一つとなっている。
【 エコ・サファリ・ツアー 】
 ジープを自分で運転しながら色々な自然を見て回る“エコ・サファリ・ツアー”に参加した。朝9時から夕方6時頃までの1日ツアーで、ランチと飲み物込で65ペソ。この日は13台のジープ(日本車のSUZUKIだった)が集まった。強烈な日差しでサファリ気分も盛り上がる。
1950年代製のキャデラック
▲1950年代製のキャディラック、今も活躍中
【 マタンザ洞窟 】
 シュノーケルを借りて洞窟の底の水の中でもぐると、青い水の湖底の鍾乳を見ることができる。
 珊瑚礁でのシュノーケリング。深さは約10m。カラフルな珊瑚とトロピカルフィッシュに囲まれて、10ペソ払うと記念撮影もしてくれる。
マタンザ洞窟のブルーの水
▲マタンザ洞窟の透明なブルーの水
マタンザ洞窟入り口
▲洞窟入り口
【 パナマ帽 】 【 クリスタル洞窟 】
パナマ帽
▲バナナの葉で編んだパナマ帽。バッタも付いている。
 バナナの葉っぱで編んだパナマ帽。同じ葉っぱで編んだバッタがデコレーションでついてきて1ペソ。強い日差しから守ってくれるのに重宝。
クリスタル洞窟
▲クリスタル洞窟でのアフロジアック効果のあるといわれる湧き水。
 第2の洞窟は地下160mに位置するクリスタルの洞窟。意外に中は暑く、高い湿度で不快指数は100%。白いクリスタルの不思議な曲線が、自然の成す芸術を想わせる。この洞窟には湧き水があって、アフロジアックな効果(エネルギーの源泉による媚薬効果)があるそうだ。
【 パームツリーのジャングル 】
ジャングル
▲ジャングル
ジャングルでのランチタイム
▲ジャングルでのランチタイム
 ランチはパームツリーのジャングルの中のレストランで。メニューはキューバ式の料理で、カレースープ、ポーク、バナナのチップス、キャベツのサラダ、そしてチーズにガヤバ(羊かんのようなグアバという果物のペースト)が挟まったデザート。すっかり日焼けしたたくさんの満足の笑顔でいっぱい。ヴァラデロの広場の夕焼けの中で記念撮影して、エコサファリツアーの1日が終了。
【人気の料理ランゴスティン】 【ハバナの市街地のスペイン式建築】
ランゴスティン
▲ランゴスティン
 こんな巨大なランゴスティンと飲み物デザートが付いて10ペソ。味はシンプルな塩味仕立て。
スペイン式建築
▲ハバナの市街地のスペイン式建築
ヴァラデロ(キューバ)
 カリブ海の真珠といわれるキューバは、フロリダの南約145kmの所にある東西に細長い島で、年間平均気温は25.5度。本島のほか1600あまりの島や暗礁からなるカリブ海最大の島である。全長は1250km、面積は日本の本州の半分程で、人口は1127万人ほど。ヴァラデロはハバナから車で2時間ほどで行ける最も人気のあるリゾート地で、ビーチに沿って高級リゾートホテルが立ち並んでいる。
Reporter (K.Naomiさん)
 1996年に永住権を取得し、現在カナダ・モントリオール在住のK.Naomiさん。今回はキューバで出会った素敵なカップルやキューバの様子をレポートしてくれました。




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