Technique1 坂巻哲也が教えるインナースライダー FORTEのカットテクニック 毛量調整と毛先の質感を同時にカットする

フォルテを使って内部の毛量調整と毛先に柔らかい動きを与えるカットテクニックです。長さを変えずにシルエットをコンパクトにまとめ、同時に柔らかい質感を出します。

Counseling/ハチまわりがふくらんでトップがつぶれる髪をふんわりさせる

髪質はやや太くてかたい状態。毛量もやや多く毛先に弱損傷のダメージがあります。トップがつぶれてハチまわりがふくらみ、えり足に重さが残っています。そこで内部の毛量調整をしっかり行って毛先に柔らかい質感を与えます。

Stylist  Advice

毛量を見極めてフォルテをあてがう位置を計算すること

apish 代表取締役 坂巻哲也さん

内部の毛量調整をする場合は量感をしっかりと確認してたまりやすい部分の髪をカットします。また、スタイルのベースを決めるアウトラインを崩さないようにネープは慎重にカットしてください。フォルテを使う際は、毛量に応じて毛束にあてがう位置を計算することが大切です。

Process 技術プロセス

1.三日月セクション。後頭部のやや上にセクションを取る。ここが毛量のたまりやすい部分。

2.1×2cmの幅でパネルを取りフォルテの上にあてがう。毛量が多いので根元1/3からカット。

3.親指で毛束をあてがい毛先方向にスライドさせてカットする。

4.三日月セクションの中央部分は量感が多いので多めにカットする。

5.三日月セクションの下段をカットしたところ。上段も同様にカットする。

6.アンダーセクションのカット。ネープはアウトラインが崩れないように毛先を持ち上げて表面をカットする。

7.アンダーセクションの切り終わり。量感をチェックしてしっかりと毛量調整を行う。

8.サイドはハチ付近に楕円セクションを取る。

9.毛束を取ってリズミカルにカットする。この部分をカットすることでややひし形フォルムにする。

10.楕円セクションの切り終わり。

11.サイド上段のカット。毛束の内側をカットして表面の髪1/2にインナーレイヤーを入れる。

12.逆サイドも同様にカットする。

13.前髪のカット。三角ベースを取って流したい方向に向かってカット。弧を描くように眉のラインからカットする。

14.前髪の上は後方に引いてカット。2パネルくらいをカットして多めに入れないようにする。

15.メンテナンスカットで表面を整えてカット終了。

坂巻哲也が教えるインナースライダー FORTEのカットテクニック 求める質感作りと骨格補正のカットをする

Hair/坂巻哲也(apish AOYAMA) Make/伊東香里(apish AOYAMA) Photo/奥村浩毅 Text/前田正明 構成/らしさ編集部
取材協力:apish AOYAMA(アピッシュ アオヤマ)

※2014年11月4日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税8%の税込価格です。
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