SPECIAL TALK apish 坂巻哲也×ヘアテック・ジャパン 水野智子 “アンヴィエヘアカラー”「色を感じて楽しんでいただける」そんなワクワク感をお届けする

今回のヘアカラー特集で美髪スタイルを提案していただいたapish 代表の坂巻哲也さんとアンヴィエカラーを開発したヘアテック・ジャパンの水野智子さんにアンヴィエカラーの特長や使用感について語っていただきました。

「酸素」「薬用炭」「天然植物エキス」のチカラで
続けるほどに美しくなる新世代のカラー剤

水野/今回、アンヴィエカラーを使ってコラボレーションをしていただきましたが、apishさんではヘアカラーに関してお客様にどのようなご提案をされていますか。

坂巻/apishではヘアカラーを含めて春夏と秋冬で1年に2回のシーズンコンセプトのデザイン提案をしています。ヘアスタイルをトータルに考えて、どのようなデザイン性でどのような女性像にするのかをベースに考案しているんです。例えば、春なら甘さの中に少しスパイシーなテイストを入れたり、秋ならクールな中にモダンさと可愛さを入れてみるといった感じですね。そこからネーミングまでを考えてお客様に伝わりやすいイメージでご提案しています。

水野/春夏から秋冬へとカラーチェンジをする際に色味や明るさの設定などで何か工夫をされていることはありますか。

坂巻/例えば、夏にカラーをする場合、その方の髪質の許容範囲内で少し明るめの設定でカラーリングをしています。これは秋カラーの準備で、夏に明るい設定をすることで次回の秋色カラーがきれいに入るんです。つまり、1年を通してその方のパーソナルカラーをプロデュースするというのが私たちの考えなんですね。

水野/今回、使用していただいたアンヴィエカラーには3つの特長があります。まず、「酸素」のチカラで早く優しい色に染める。2つ目は「薬用炭」の配合により頭皮への刺激とカラー剤の臭いを大幅に減少する。そして3つ目は「天然植物エキス」の配合で優しく地肌をいたわるといった効果です。実はこの商品は、約10年間で延べ6,700人のモニター・データーをもとにして開発されました。さらに、1剤だけでなくブルーオキシの開発にもこだわっています。これは、頭皮への刺激だけでなく、美容師さんの手荒れ防止効果にも一役買っているんです。実際にご使用されたご感想はどうですか。

坂巻/実は私の髪はアンヴィエカラーで染めているんですよ、お客様の目線で体感してみようと思って(笑)。そこで感じたのは、ご説明通り頭皮がヒリヒリしなかったのと独特のカラー臭がなかったことですね。しかも、通常のカラーではシャンプー後にドライをすると少し臭いが残る時があるんですが、アンヴィエは残留臭もなかったです。施術時間も早くて仕上がりはいい感じのツヤが生まれています。使用薬剤から考えて仕上がりとその後の経過を想像できるんですが、想像以上の仕上り感がありますね。

水野/お客様はシーズンごとにファッションを変えて、それに合わせてヘアカラーをチェンジする方も多いと思うんです。しかし、カラーをすると髪が傷んでしまうという理由でカラーを敬遠するというお話も耳にします。しかしこのアンヴィエは、続けるほどに美しくなるというのがコンセプトなので、その良さを多くの方に実感していただきたいです。

坂巻/ヘアカラーに関して、私たちプロは発色性や操作性などを基準に良さを判断しますが、お客様は刺激やニオイの有無を第1基準に考え、その後で色味やデザインの良さを判断されるんですね。そこに若干のずれがあります。そこで、刺激やニオイがあるとカラー剤ではなくそのサロンに対する不満になってしまいます。お客様はどんな商品を使っているか分からないですから。つまり、私たちはお客様の立場を尊重しながら責任を持って商品の使用や技術を採用する必要があると思います。

ファッションカラーからグレイカラーへ移行する
「ファーストグレイ」世代のお客様への対応が大きなカギ

水野/以前、坂巻さんのセミナーに参加させていただいたんですが、そのお話の中でサロンに来店されるお客様の平均年齢が41.4才で2030年には50.4才になるとおっしゃいました。そんな世代の方がカラーリングをする際に、ダイレクトに白髪染めと言われるのは抵抗感があると思います。そこで、私たちはアンヴィエを「ディープ・ファッションカラー」というネーミングでグレイヘアに対応できるファッションカラーとしてご提案しています。1回の施術で黒髪を明るくしながら同時に白髪に色味を入れるのは真逆の作用でサロン様も頭を悩ませていることだと思いますが、アンヴィエはそれを可能にしながら同時に白髪染めとファッションカラーの垣根を取り払いたいと考えています。

坂巻/その発想がもっと浸透すればいいですね。今までは白髪染め用とファッションカラー用に薬剤が分かれていましたが、メーカーさんの中にはグレイヘアに対応したファッションカラーを徐々にご提案されるようになってきました。これからは白髪は隠すのではなく色を入れて楽しむという感覚を私たちサロン側も持たなければいけませんね。大切なのは、ファッションカラーからグレイカラーに移行する「ファーストグレイ」のお客様への対応だと思います。

水野/実はアンヴィエは、本来の目的がグレイヘアに特化した薬剤だったんです。ところが、導入されているサロン様から発色やツヤ感がいいのでファッションカラーとしても十分に対応できるというアドバイスをいただきました。そのため、商品ラインナップも必要最低限に絞っており、結果的に小規模のサロン様にもご好評を得ています。

坂巻/それはサロン側にとってありがたいですね。何十種類ものカラー剤を用意して在庫を抱えるのは今の時代性に合わないと思います。必要最低限のアイテムを上手く活用して無限大の可能性を発揮するのは経営者としても導入しやすい商材ですね。また、カラーのお客様はほとんが経験者なので、既染部にしっかり色味が入るという意味でグレイカラーからファッションカラーへ寄せていく発想はいいと思います。新生毛はわずか数センチでほとんどが既染毛ですからね。

水野/アンヴィエにはもう1つ「チョイスカラー」という6種類のハイスピードカラー剤があります。これは、3〜5分といった早い時間で発色し色味の幅を広げる特長があります。さらに、白髪に対する定着がよく時間が経過しても白髪が浮かない効果があります。これらをもっと活用していただきたいです。今後、apishさんではどのようなヘアカラーのご提案をお考えですか。

坂巻/今後はお客様に対して色味をダイレクトに伝えるのではなく、もっと分かりやすいイメージやネーミングでカラーをご説明していきたいですね。そんな工夫やアピール方法によってカラーに対するご理解がもっと深まると思います。何よりも、こちらの演出で「色を感じて、楽しんでいただける」そんなワクワク感をお届けしたいです。

PROFILE

apish 代表取締役
坂巻哲也さん

サロンワークの他、独自の技術理論を用いて、全国各地でのセミナー、ヘアショーなどに出演。薬剤、美容機器の研究、開発にも携わり、スタイリング剤、メイクアップブラシなどの商品のプロデュースでも数々のヒット商品を生み出しています。TV・ビューティーコロシアムにレギュラー出演中。近年、コンサルティングでもその発想が好評を得ています。

株式会社 ヘアテック・ジャパン
取締役 水野智子さん

お客様の「美しくありたい」「幸せでありたい」「健やかでありたい」「心豊かでありたい」の願いを共存し、製品を通じて一期一会を大切にします。そして、人にやさしく、自然にやさしく、環境にやさしいモノづくりを追求しています。

美容師さんの疑問・質問にお答えします アンヴィエ ヘアカラーQ&A

Hair&Make/apish Photo/浅田 敏之 Text/前田 正明 衣装/3/4 three quarter 原宿店w closet(WEARS INC.) 構成/らしさ編集部
取材協力:apish(アピッシュ)

※2015年9月1日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税8%の税込価格です。
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