AFLOAT JAPAN 秋山 那代×JOEWELLシザーズ|フラットな軟毛に動きとボリューム感を出すカットテクニック

ドライカットで最適な毛量調整を行い、スタイリングでふんわりするカットテクニックです。長くて細い髪は動きも出にくくペタンコになりがち。そんなお悩みを解消します。

◆ Before

動きの出にくい軟毛をドライカットで動きを与える

毛量はふつうですが、少し柔らかくて細い髪質です。クセもなく動きが出にくい状態なので、しっかりベースを作ってドライカットで量感調整を行い、スタイリングで動きを出しやすくします。


TECHNIQUE PROCESS カットテクニック プロセス解説

<カットテクニック アドバイス>

内部に少し空間を作って
束感とふんわり感を出しやすくする

AFLOAT JAPAN ヘアクリエーター 秋山 那代さん

ウエットカットではレイヤーベースで毛先に厚みを残してしっかりとフォルムを作ります。ドライカットでバックを3段に分けてトップとアンダーセクションは毛先にセニング、ミドルセクションは中間からセニングを入れて内部に少し空間を与え、スタイリングでふんわり感と束感を出しやすくします。

1.バックのアウトラインをカット。そのままサイドは15度の前上りのラインでカットする。使用するハサミはXPG-60。

2.サイドにレイヤーを入れる。表面に動きを求めるのでハチ上をカット。サイドのアンダーセクションは残す。

3.逆サイドをカットして、前髪の長さを揃える。前方にシェイプしてチェックカット。

4.トップのカット。モヒカンラインでパネルを引き出して前方へ120度くらい傾けてチョップカット。

5.サイドにレイヤーを入れる。毛先を軽くしすぎないように、指2本くらい毛先を逃がして全体的にカット。

6.バックのミドルセクションをカット。サイドをガイドにして放射線状にパネルを展開し、全体的にカット。

7.バックのアンダーセクションは5の延長でコーナーをカット。軽くしすぎないように注意する。

8.前髪のカット。厚みを出すために深めに三角ベースを取り、両端は丸みのラインにする。ベースカットの終了。

9.ドライカット。アンダーセクションの毛先にセニングを入れて柔らかさを出す。使用するハサミはXPG-2T30。

10.ミドルセクションは重い部分を中間から毛先にかけて3ステップで毛量調整。カットラインに合わせてハサミを入れる。

11.オーバーセクションと耳上は動きを出しやすくするために毛先のみにセニングを入れる。

12.ハチ周りはボリュームゾーンなので中間付近からセニングカット。

13.サイドの表面は毛先のみにセニングを入れる。逆サイドも同様にカット。

14.前髪のカット。ドライの状態で長さを揃えながらラインをぼかす。使用するハサミはXPG-W17。

15.さらにセニングを入れて毛先に軽さを出す。使用するハサミはXPG-2T30。

16.縦パネルを引き出してコーナーをカット。毛流れをつけやすくする。

17.カット終了。

Hair&Make/秋山 那代(AFLOAT JAPAN) Photo/生駒 由美 Text/前田 正明 構成/らしさ編集部
取材協力:AFLOAT(アフロート)

※2017年3月7日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税8%の税込価格です。
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