レザーでレイヤーを入れることでシザーよりも柔らかい切り口になり、髪のなじみがいいので質感を作りやすくなり、毛束感も出しやすくなります。

◆ カウンセリング
やや硬くて毛量が多い髪質。ウェイトが下がって重たい印象になっている。くびれを作って今っぽウルフにチェンジしたい。




Technique Process ― 美容師さんのためのレザーカットテクニック ―

< Stylist Advice >
複雑なレイヤーをレザーで簡単に
アウトラインをシザーで作り、レイヤーはレザーで入れていきます。ウルフは複雑なカットを施す必要がありますが、レザーなら一度で柔らかな質感と適度な毛束感を出すことができ、顔周りの微調整にもとても使い勝手がよいです。

シャープな切れ味だからダメージレスで毛先がソフトに
フェザー スタイリングレザー
鋭い切れ味だからダメージを与えずにソフトでなめらかな質感にカットできるカッティングツールです。

1.ウェットカット。シザーでバックにチョップカットを入れてややラウンドしたアウトラインを作る。

2.レザーをレングスの中間あたりに入れて削るようなイメージで表面にレイヤーを入れていく。

3.2で入れたレイヤーとサイドをつなぐようにレザーでレイヤーを入れる。

4.顔周りは表面に入れたレイヤーに合わせてレイヤーを入れる。

5.逆サイドも同様。

6.ひとつ後ろのパネルも同様にレザーでカット。

7.トップにレザーを入れて、角を取ってなじませる。

8.7の延長で、トップから中間にレイヤーをつなげていく。

9.ドライカット。アウトラインには重さを残したいので、表面にスライドカットを入れる。

10.シザーで毛先にチョップカットを入れ、顔周りの質感を作る。

11.バックに入れたレイヤーの質感を出すため、シザーで毛先にチョップカットを入れる。

12.バックにスライドカットを入れて質感調整と毛量調整をする。

13.スタイリング。32mmのアイロンで耳の高さから下は外ハネに、残りは内巻きにし、最後に表面を外ハネにする。

14.トップの分け目付近には短い毛があるため、巻き残しがないように巻く。バームを毛先中心に全体につける。