その人のオンリーワンスタイルを手掛けるために、多彩なカットテクニックとそれを可能にするシザーズのポテンシャルは最も重要なファクターです。そんなカットのこだわりをメインに、多くのファンを持つアフロートの宮村浩気さんに最新のデザイン提案やオリジナルシザーズについて語っていただきました。
誰でも似合うスタイルをその人に合ったデザインに変化させる
ヘアスタイルのトレンドに関して言えば、昨今の美容界において大きな流行がないのが現状です。そこで、アフロートでは日々のサロンワークの中からお客様に少しずつ変化を与えたデザイン提案を行っています。例えばボブの場合、前髪をしっかりと作ったり、あまりレイヤーを入れずに毛先に少し厚みを残したスタイルが今年のおすすめです。大きなデザインチェンジはお客様にも抵抗があると思うので、誰でも似合うヘアスタイルの中からその人に合ったデザインに変化させて新鮮なスタイル提案を心がけています。
求める質感に仕上がるテクニックを駆使して再現性を高める
今回のカットテクニックで重要なのはスライドカットです。ベースカットであまりレイヤーを入れずグラデーションで毛先に重さを残しているので、スタイルに動きを出すためにもスライドカットは必要で効果的なテクニックです。ただしスライドカットと言っても、柔らかい質感に仕上げるには柔らかくなるテクニックが必要であり、またお客様が自分でスタイリングがしやすく再現性が高まるようなカットをすることが大切です。そんな多彩なテクニックを引き出してくれるハサミは美容師にとって重要なアイテムです。
操作性が抜群で多彩な質感カットが可能な新アイテムが誕生
私がサロンワークで使うハサミは、今や定番となったピンクゴールドに加工されたジョーウェルシザーズです。切れ味はとてもシャープで手に負担がかからない優しい使い心地が気に入っています。特に、自分の手に馴染んで一体感のある「操作性」が抜群です。また、多彩な質感や量感調節ができるセニングシザーズに加えて、新しく笹刃シザーズが誕生しました。このハサミは適度な重量感があり、手首を自在に使うことでスライドカットなどで効果を発揮します。求める質感づくりに最適な新アイテムと言えますね。