潤髪メソッドPart5夜ケアで、髪の内側から美髪になりたい 髪、地肌、顔・・・すべてつながるものだから潤髪メソッドPart5夜ケアで、髪の内側から美髪になりたい 髪、地肌、顔・・・すべてつながるものだから

ルフィー開発のキッカケは、自分やお客さまが安心して使える保湿剤が欲しかったから、と話すEBINAさん。開発秘話から無着色、無香料、シリコンフリー、オイルフリーにこだわる理由まで突撃インタビューしました!

美髪マイスターEBINAが主宰。髪や薬剤への深い知識をベースに、撮影や講習活動、プロダクツの開発にも力を注いでいる>>

01.はじめに01.はじめに

今、なぜ髪の保湿なのか

現代人の髪はとても傷んでいます。今までに一度もカラーもパーマもしたことがなく、きれいな水と環境に恵まれ、規則的な生活と栄養バランスの取れた食生活を送っている・・・そんな人であればヘアケアも最低限でよいのでしょうが、初めて来店する大半の人が、何らかのダメージに悩んでいます。しかし、美容室でどれだけ高度なケアをしても、365日の自宅ケアがおろそかではせっかくの効果も持続しないのです。

ヘアケアに大切なのは、シャンプー、トリートメント、そしてきちんとしたドライと保湿。もちろん良質な製品を選ぶことは大前提です。しかし、氾濫するヘアケア製品を見渡しても、表面的なツヤや手触りを追求するものはあっても、髪の内部に働きかける髪にも肌にも優しいアイテムはこれといったものが見当たりません。僕自身、使いたいものがなかなかない。正直なところ、僕は自分が安心して使えるものが欲しかった。宣伝やにおい、イメージだけではなく、本当に中身にこだわった製品。では最初に何を・・・と考えたときに“髪の乾燥”や“寝ている間のダメージ”にこだわったアイテムがほとんどないことに気づきました。だから、僕はまず、シャンプーやトリートメントの効果を最大限に活かし、寝ている間の“保湿ケア”にこだわった“髪の美容液”ルフィーを開発しようと思ったのです。

02.コンセプト02.コンセプト

大人の女性に似合う、本物の美しさを

10代や20代のはじめであれば、ぎらぎらするような人工的な仕上がりも似合うかもしれない。でも、20代の半ばを超えた大人の女性には、表面的・擬似的な仕上がりではなく、しなやかな本物の美しさが似合います。だから、大人の繊細な髪や肌にも安心して使える優しい製品を作りたい。同じタイミングで、真剣に製品作りに取り組むメーカーとの出会いもありました。

幸いこのとき出会ったメーカーである鳴尾化学研究所では、自社でよい原料を持っていました。他社からの仕入れをはぶける分、原価を抑えることが可能になります。しかもノンシリコンにこだわり、よい原料を贅沢に配合し、良心的な価格で販売する正直な製品作りをするメーカーでもありました。ここに僕がこれまで原宿・青山・表参道の美容の最先端でつちかってきたノウハウを活かして、ルフィーの製品開発をスタートしたのです。

肌と髪と頭皮をつながったものとして考える

髪につけるものは肌にもつく。だから、肌と髪と頭皮をバラバラに考えていては本当の意味でのケアは出来ません。例えばシャンプーひとつ取ってみても、顔と頭皮は繋がっています。頭皮についたものは、汗などでいずれ顔にも落ちてきます。肌の荒れや吹き出物が治らない、背中に湿疹ができた。たいていの人が経験したことのあるトラブルですが、その一因に使っているシャンプーやヘアケア剤、スタイリング剤が上げられることをご存知でしょうか?

シャンプーやトリートメントを洗い流したお湯を体にかぶることで、その成分によっては、肌に残ってトラブルの原因になることがあります。また、髪が顔の皮膚に触れることで、毛先についていたシリコンなどが肌に残留し、吹き出物の原因になることも。どうしても肌トラブルが直らないので皮膚科で診察してもらうと、実は今使っているいずれかの製品が原因だったということが意外に多いのです。

無着色、無香料、シリコンフリー、オイルフリー

ストレスの多い現代人の肌は、どんどんセンシティブになっています。美容室でもアトピーや敏感肌で悩む人を多く見かけます。僕自身も敏感肌ですね。そんなお客さまや自分の敏感な肌に、肌に悪いものが触れることに僕は強い抵抗を覚えます。だからこそ、髪に使うものの品質にはこだわりたかった。だったら、肌に使えるものを髪につければいい。

現在人気の洗い流さないトリートメントは、合成化合物シリコン(ジメチコン等)、無水性シリコンオイル、オイル系のアイテムが多く、これらは髪が本来必要としている水分まで奪い、頭皮や肌に不純物が残る原因となっています。オイル系のものはブローするとドライヤーの熱で温度があがり、ダメージの原因にも。また、不自然なツヤや手触りで綺麗だけれども、どこか違和感のある仕上がりを演出していました。
だから、ルフィー開発にあたっては、無着色、無香料、シリコンフリー、オイルフリーにこだわり、主成分であるヒアルロン酸の持つ上質なしっとり感のキープに取り組みました。肌に悪いものは徹底的に排除する。現在の化粧品業界ではアウトローといわれかねないコンセプトではありますが、僕は“オネスト(正直)”な商品が欲しかった。安心して使えるのはもちろん、髪につけたときに、表面だけがギラギラと光るものではなく、髪の内側から輝くようなオーラのでる美しさ。即効性はなくても、使いつづけることで生まれる本当の素髪。大人の女性にこそ、そんな髪をまとって欲しいと思ったのです。

03.成分03.成分

ヒアルロン酸、エラスチン・・・“とどめる力”を。

ルフィーはお風呂上りに使うアイテム。シャンプーで髪や頭皮の汚れをリセットし、トリートメントで補ったたんぱく質をしっかり保持するために、保湿と“とどめる力”をメインに考えました。主成分としては、ヒアルロン酸をたっぷりと贅沢に配合。ヒアルロン酸にも種類があるので、髪に浸透しやすい構造のものを選択しました。独特のべたつきや、鼻につく臭いもありません。他にもトレハロース、エラスチン、セラミド、リピジュア®(ポリクオタニウム-61)などを配合しています。

化粧品というのは不思議なもので、同じ成分を使っていても、その微妙なブレンディングの差でまったく使用感が異なります。ヒアルロン酸は1グラムで6リットルもの水を保持する保湿力を持っていますが、100%ヒアルロン酸であればよいというわけではありません。ヒアルロン酸が水分をキープし、セラミドで脂質を補い、エラスチンがトリートメントで補ったコラーゲンやケラチンなどのたんぱく質をしっかりと保持するなど、バランスこそが最も大切なのです。ルフィー開発で苦労したのは、この微調整の部分でした。

こだわり深い女性の声を活かして

僕の顧客には、医師や看護士、美容部員の女性が多いんです。ルフィーを開発していくなかで、そういった方々にお願いして、モニタリングに協力していただきました。年代的にもダメージの気になる20代半ば〜30代の女性を中心に、毎月50人以上に2週間分のサンプルを渡して試していただいたのですが、最初はなかなか上手くいきませんでした。

分岐点になったのは、とある皮膚科の女医さんの言葉。「枯葉だって水に濡らせばしっとりするけれど、いい成分が残らなければ、また元に戻ってしまいますよね」。その言葉を元に試行錯誤し、メーカーのケミストと相談しながら、成分を入れては外す、割合を変えては戻すをくり返して、さらにモニタリングを続けました。僕の中でこれはいけるなと思ったとき、サロンワークでも使ったときの手触りや感触に驚きが生まれ、お客さまから「これ何?欲しいわ」といわれるようになりました。当初はサロンのオリジナル商品としてお店だけで販売するつもりだったのですが、お客さまから友達や家族にプレゼントしたいという声があい次いで、製品化に踏み切りました。

<ルフィーの主な成分>

地球でもっとも優れた保湿効果
ヒアルロン酸

女性なら誰もが知っているヒアルロン酸は、「ムコ多糖類」という細胞間の水分を保持している成分。1グラムで6リットルもの水を保つことができるなど、地球上に存在する物質の中でもっとも優れた保湿効果があります。

水に変わって細胞を守る
トレハロース

キノコや海草などに含まれている成分で、水に代わって細胞を守る働きをもっているといわれています。これによりトレハロースは「命の糖」「復活の糖」とも呼ばれています

弾力ある髪を保つ
エラスチン

肌の表皮の中にあるたんぱく質の一つで、毛髪中のコラーゲン同士をバネのように支え、弾力のある髪を保つ上で欠かせない物質です。

水分の蒸発を防ぐ
セラミド

大豆、小麦、米などから抽出される成分で、細胞間脂質の50%を占めている脂質です。肌ではメラニンの合成を抑え、シミ・シワを防ぎ、髪の毛では保湿機能や水分の蒸発を防ぐ働きをしています。

細胞膜と同じ構造をもつ
リピジュア®(ポリクオタニウム-61)

細胞膜と同じ構造を持ち、ヒアルロン酸のような高い保湿効果で、キューティクルに薄い膜を張り、髪の毛の表面を整える働きがあります。

04.おわりに04.おわりに

完成品が出来るまでに2年、そして更に半年・・・

ここまでたどり着くのに1年半かかりました。そこからはメーカー側とのプライスの折り合いにさらに半年。あまりに贅沢な配合のために、当初はかなり高価になってしまいそうでした。でも、使いすぎるとべたつく市販の商品と異なり、ヒアルロン酸ベースのルフィーはたっぷり使ったほうが効果を出しやすく、髪も重くなりません。だから、なんとしても値段はおさえたかったのです。

容器を安くするという手もあったのですが、品質のために妥協は避けました。ルフィーの容器は光を拡散する特殊な素材を使用。紫外線を通さないことで劣化を防いでいます。また、ヒアルロン酸ベースで少しぬるぬるする液体なので、手についたまま触ってもプッシュする時にすべらないよう、女性の手に馴染む流線型のボディにこだわりました。市販の商品であれば最低でも1本5,000円以上はするような配合ですが、最終的にはメーカー側になんとか金額をのんでいただき、現在の料金に落ち着きました。開発開始から2年、ここでようやく製品化が実現しました。

本当に良いものは、伝えづらいもの

ルフィーはこれまでの商品とかけ離れているために、正しい使い方、正しい知識がないと、なかなかそのよさが分かりにくいかもしれません。でも僕は万人にぱっと見て分かりやすい、平均的な人に平均のよさを出すのではなく、こだわっている人に最高の美しさを届けるエッジのたった製品を作りたかった。

髪用の製品と聞くと、手や肌に塗るのをためらう人も多いですが、僕のお客さまの中には肌用にと買っていかれる方もたくさんいらっしゃいます。特に30代の女性の保湿にはピッタリ。べたつかないので、美容液が苦手な人にも使っていただけると思います。ドライヤーで乾かすときには手も乾いてしまうので、残りを手にぬるのもいいでしょう。
シャンプー後にブローしていくと、8割〜9割ほど乾いた段階で、ふわっとやわらかい絹のような独特の風合いが生まれます。寒い季節なら、外に出たときに髪が冷たくなるのがわかると思います。これは髪に抱え込んだ水分が冷えるから。そして、ごまかしをなくしているからこそ、即効性はありません。たまに使うのではなく、お肌の保湿のように毎日続けてください。一ヶ月、半年、一年と使いつづけるうちに、きっとあなたの素の髪が変わってくるに違いありません。

EBINA

pizzicato代表。美容専門学校卒業後、青山のサロン「ZACC」にてディレクターを務めた後、2001年11月<pizzicato>を設立。2008年拡張移転を予定している。“少女から大人の女性へ、大人の女性には知的なかわいらしさを”をコンセプトとし、毛流れや髪質をしっかり見極めた再現性の高いカットやパーマを得意とする。サロンワークの傍ら、一般誌・業界誌の撮影、講習活動も行っている。また、薬剤にも深い知識をもち、メーカーと協力してプロダクツの開発やプロデュースも担当。

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pizzicato/ピチカート

美髪マイスターEBINAが主宰。髪や薬剤への深い知識をベースに、撮影や講習活動、プロダクツの開発にも力を注いでいる。
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住所:東京都渋谷区神宮前4-28-11 クレールミキ2F
TEL:03-5411-3151

ピックアップアイテムピックアップアイテム

Rufyi/ルフィー

ルフィーは髪の保湿を一番に考えた、ヒアルロン酸ベースの髪の美容液。2年の歳月をかけてEBINAが開発し、無着色、無香料、シリコンフリー、オイルフリーにこだわりぬいた商品です。髪にも頭皮にも優しいのはもちろん、肌にも使える贅沢な配合が嬉しい。
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Hair&Make/EBINA(pizzicato) Photo/土肥裕司
取材協力:pizzicato

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