afloatセニングカット解説 メンズスタイル3×裕二朗|束感を作ってエアリータッチに仕上げるカットテクニック

ゴワついてまとまりにくい髪を、スタイリングしやすいように再現性を高めたカットをします。パーマと連動させた毛量調整で、ソフトなエアリータッチに仕上げます。

カウンセリング

硬毛をパーマとカットの連動で浮遊感を与える

硬毛でゴワつき毛先が広がる髪質です。そこで、パーマをかけて動きを出し、カットで浮遊感を求めます。パーマ&カットの連動でソフトな束感を表現してみます。

スタイリストアドバイス

量感をチェックして
ピンポイントで毛量調整を

Xel-Ha ヘアクリエーター 裕二朗さん

硬い髪質に動きを出すため、パーマの力を借ります。その際、カットでしっかりとフォルムを作り、束感が簡単に再現できるスタイリングしやすいヘアにデザインします。ポイントは量感をしっかりチェックして根元からピンポイントで毛量調整をすること。これで浮遊感を出します。また、中間から毛先に長短をつけて、長さをキープしながら動きやすい髪にカットします。広がりやすい髪をおさまりよくすることで再現性が高まります。

JOEWELL シザーズ【宮村浩気使用モデル】|アイテムのご紹介

世界のトップシェアブランド
ジョーウェル シザーズ

ヘアスタイリストのニーズに応えるハイクオリティの『ジョーウェル・シザーズ』。あらゆるカッティング・テクニックに対応できる、プロフェッショナル専用の最高級シザーズです。

◆お問い合わせ
東光舎 TEL.03-3945-4011
http://www.joewell.co.jp

カットプロセス

1.バックのアウトラインをカット。耳のラインでブロッキングしてチョップカットで長短をつける。使用するハサミはXPG-63(ブラント用)。

2.バックにレイヤーを入れる。髪の落ちる位置を計算しながらカット。パネルは放射線状に展開する。

3.バックのミドルセクションのカット。トップとつなげてレイヤーを入れる。ただし、アウトラインとはつなげずにディスコネクトする。

4.サイドのカット。こめかみのラインでブロッキングしてアウトラインを揃える。

5.トップのカット。センターラインで真上にパネルを持ち上げてレイヤーを入れる。

6.サイドをレイヤーでつなげる。逆サイドも同様に。

7.前髪のカット。少しパネルを持ち上げて毛先をチョップカット。

8.ハチ周りで溜まっている部分を内側からポイントカットで間引く。使用するハサミはXPG-W17。

9.フロントからトップにかけて、根元付近を同様にポイントカットで間引く。

10.ドライカット。耳のラインでブロッキングしてアンダーセクションをカット。インナーグラデーションでセニングカットする。

11.ミドルセクションは重い部分を確認しながら間引いて、全体的に毛量調整をする。

12.オーバーセクションも同様に根元から毛量調整する。

13.トップの毛先をチョップカット。長短をつけて束感を出す。使用するハサミはXPG-G14。

14.さらにトップの根元も毛量調整する。ただし、表面は切らないように残す。

15.サイドの毛量調整。ハチのラインでパネルを引き出して、インナーグラデーションでセニングカット。使用するハサミはXPG-W17。

16.フロントからトップまで、パネルの中間から毛量調整で間引く。使用するハサミはXPG-G14。

17.センターラインのカット。チョップカットで毛先に長短をつけてなめらかな毛流れを求める。

18.前髪のカット。毛先に向かって削ぐようにカットして質感を出す。使用するハサミはXPG-W17。

19.フロントをインナーグラデーションでセニングカット。根元付近からハサミを入れる。

20.顔周りのカット。毛先中心に毛量調整をしてラインをぼかす。

21.カット終了。

スタイリングイメージ

浮遊感の漂う束感カールで作るムーブメントヘア

硬い髪質をソフトな質感に見せるため、毛先と根元の毛量調整で長短をつけた束感ショートです。浮遊感を出したカットとパーマの連動でボリューム感をプラス。ミックスカールで立体的な毛流れを表現しランダムな動きを再現しています。前髪に長さを残してムーブメントな印象を与えました。

afloatセニングカット解説 メンズスタイル2×由梨|ソフトに刈上げてバランス感覚を保ったカットテクニック

JOEWELLシザーズQ&A 美容師さんの疑問や質問にお答え

Hair/裕二朗(Xel-Ha)  Photo/浅田敏之 Text/前田正明 構成/らしさ編集部
取材協力:Xel-Ha(シェルハ)

※2012年3月6日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税5%の税込価格です。
「あなたの感想」をお聞かせください。
※上のどれかのボタンを押すと編集部宛てに感想を送信できます
最新のらしさ特集
らしさ特集  バックナンバー