
ウエットカットでベース作りとしっかりした毛量調整を行い、バランスのいいフォルムを作ります。ドライカットで毛先に柔らかさを出してスタイリングの再現性も高めます。

Counseling/毛先の広がりを抑えながら柔らかい髪をふんわりさせる
髪質はやや細くて柔らかい状態です。髪がペタンコになりやすく毛先も広がりやすいので全体をふんわりとスタイリングできるヘアにカットします。髪が動きやすいようにレングスもやや短く整えます。


第一印象で大切な前髪は
バランスを確認しながらカットする
軟毛で動きが出にくい状態なので、内部の毛量調整をしっかりと行いながら毛先に柔らかさが出るように繊細なカットでセニングを入れます。特に第一印象で大切な前髪は骨格に合わせてバランスを整えることが大切です。今回はどちらのパートでも分け目がつくようにブラントなラインで毛先にセニングを入れました。

1/バックのアウトラインをカット。想定より長めのレングスで、20度の前上がりのラインでサイドにつなげる。使用するハサミはジョーウェルオーダーメイドシザーズ。

2/トップのカット。パネルを真上に引き出して、髪が落ちる位置を計算してローレイヤーでカットする。

3/トップとアウトラインをつなげる。まず顔まわりの髪を前方に引き出して5〜8cmのレイヤー幅でつなげる。

4/ハチまわりのカット。放射線状にパネルを展開して表面にレイヤーを入れる。

5/毛量調整。毛先をセニングカットしてラインをぼかす。使用するハサミはXPG-2T30。

6/トップとハチまわりも同様に毛先にセニングを入れて表面の毛先をぼかす。

7/顔まわりも同様にセニングカット。バックから髪を前方に引き出してラインをぼかす。

8/バックの毛量調整。アンダーセクションは毛先3分の1にセニングカットをする。

9/ミドルセクションは上下2段に分けて上段の中間部分にセニングカット。さらに根元にもセニングを入れて大胆に調整する。下段は残す。

10/表面にかかるトップの髪は3分の1にセニングカットをしてラインをぼかす。ウエットカットの終了。

11/ドライカット。デザインで重要な前髪は90度にリフトアップして毛先にセニングを入れる。丸みをつけずにカットする。使用するハサミはXPG-1T30。

12/前髪の両サイドは長めに毛先をセニングカット。骨格を確認しながらバランスを整える。顔まわりはコーナーをセニングカットする。

13/表面のセニングカット。髪が動くように細かくセニングカットする。バックは浮遊感が生まれるように重い部分をカットする。

14/カット終了。


