AFLOAT D'L 赤川 敬一×JOEWELLシザーズ カットテクニック04|動きが出にくい軟毛をふんわりさせる

軟毛をカットでふんわりさせるテクニックです。内部に短い毛を作り、毛量調整をしながら浮遊感を与えます。スタイリングで束感カールが簡単に再現できます。

◆ Before(カウンセリング)|ペタンコになりやすい軟毛をふんわりさせる

毛量はふつうですが、少し細くて柔らかい髪質です。動きが出にくくペタンコになりやすいので、スタイリングでふんわり感が出やすいカットをして、再現性を高めるデザインにします。


Technique Process カットテクニック プロセス解説

<カットテクニック アドバイス>

ハチまわりのルーツセニングで
ふんわり感を出す

AFLOAT D'L ヘアクリエーター 赤川 敬一さん

ベースカットでしっかりとレイヤーのフォルムを作りますが、毛先に厚みを残したいのでアンダーセクションはコーナーのみを削ります。軟毛をふんわりとスタイリングするために、膨らみやすいハチまわりは根元付近からセニングを入れて、内部の短い毛で表面を持ち上げるようにします。

1.バックのアウトラインをカット。ブラントカットで毛先を揃える。使用するハサミはXPG-63。

2.バックサイドは15度の前上がりのラインで少し丸みを与える。

3.サイドもブラントカットでつなげる。顔まわりは前方に少しねじってレイヤーを入れる。

4.ハチ上はパネルを前方に引き出してレイヤーカット。

5.トップのカット。パネルを真上に持ち上げ、少し髪を前方に傾けてバックを長めに設定する。

6.トップをガイドにしてサイドの表面をレイヤーでつなげる。

7.サイドのアンダーはパネルを45度の角度で前方に引き出してレイヤーカットをする。

8.バックのミドルセクションのカット。トップをガイドにしてレイヤーでつなげる。

9.バックのアンダーセクションはコーナーのみをカットして毛先に厚みを残す。ベースカットの終了。

10.ドライカット。バックのアンダーセクションは毛先のみにセニングを入れる。使用するハサミはXPG-1T30。

11.ミドルセクションは45度のV字スライでパネルを取り、中間から毛先をセニングカット。放射線状に展開する。

12.トップを残し、ハチまわりは根元付近から多めにセニングカット。短い毛を作って浮遊感を出しながら毛量調整をする。

13.表面の髪は毛先にセニングを入れて軽さを出す。全体的にカットをする。

14.さらにトップの髪を真上に持ち上げて毛先をセニングカット。

15.髪がたまりやすい耳後ろも毛先をセニングカット。

16.前髪をセニングカット。長さを落としながら質感をソフトにする。使用するハサミはXPG-2T30。

17.カット終了。

Hair&Make/赤川 敬一(AFLOAT D'L) Photo/生駒 由美 Text/前田 正明 構成/らしさ編集部
取材協力:AFLOAT(アフロート)

※2018年3月13日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税8%の税込価格です。
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