AFLOAT D'L 矢田 菜津紀×JOEWELLシザーズ カットテクニック02|フラットな軟毛に重さと動きを出す

ベースでウエイト感を残しながら、毛先の軽さで動きを与えた重軽なスタイルにリメイクします。軟毛でフラットな髪でも、ベースカットと内部の毛量調整でまとまりがよくなります。

◆ Before(カウンセリング)|軟毛に厚みを残しながら動きを出す

毛量がやや多く、少し細くて柔らかい髪質です。しかも、あまりレイヤーが入っていないワンレングスの状態なので、軽くなりすぎないようにウエイト感を残しながら毛先の軽さで動きを求めます。


Technique Process カットテクニック プロセス解説

<カットテクニック アドバイス>

レイヤーと毛先のセニングで動きの出やすい重軽ヘアに

AFLOAT D'L ヘアクリエーター 矢田 菜津紀さん

まず、ベースカットでしっかりとレイヤーのフォルムを作ります。ただし、軟毛でペタンコになりがちなので、アンダーの毛先は残してウエイト感を出すのがポイントです。そして内部の毛量調整をしっかりと行い、フォルムを整えながら毛先中心のセニングで動きがつきやすいヘアにカットしましょう。

1.バックのアウトラインをカット。少し前上がりのラインでチョップカットをして丸みを与える。使用するハサミはXPG2-60。

2.サイドも前上りのラインでカットし、さらに毛先を前方にシェイプしてレイヤーを入れる。

3.バックにレイヤーを入れる。まずオンザベースでトップのパネルを引き出す。

4.毛先を扇状に広げてチョップカットをして毛先に柔らかさを出す。表面に動きを求めるのでアンダーセクションは残す。

5.そのまま、サイドの表面もレイヤーでつなげる。サイドは耳後ろの位置に寄せてカットし、全体的にウエイト感を出す。

6.前髪のカット。三角ベースを取り丸みのラインにする。

7.両端は長さを残し、内にも外にも動くようにカットする。ベースカットの終了。

8.ドライカット。刃先を使ってバックの毛先に柔らかさを出す。使用するハサミはXPG-W17。

9.サイドはレイヤーラインに合わせて同様に毛先をカットする。

10.さらに、バックの表面にセニングを入れて動きを出しやすくする。

11.ミドルセクションはバランスを確認しながら軽くしすぎないようにコーナーをカット。

12.サイドもチョップカットでコーナをカットする。ただし、すべてのパネルを耳後ろに寄せてカットする。

13.髪がたまりやすい耳後ろやバックの内部を毛量調整。根元付近から中間を2ステップでカット。使用するハサミはXPG-2T30。

14.バックの毛先をスライドカットで動きを出す。ただし、パネルの表面は切らないように注意する。使用するハサミはXPG-W17。

15.サイドも同様にパネルの内側をインナーセニング。

16.前髪のカット。左右の瞳までのセンターをカットしてラインをぼかす。使用するハサミはXPG-1T30。

17.カット終了。

Hair&Make/矢田 菜津紀(AFLOAT D'L) Photo/生駒 由美 Text/前田 正明 構成/らしさ編集部
取材協力:AFLOAT(アフロート)

※2018年3月13日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税8%の税込価格です。
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