ハリコシがなくボリューム感が出にくい髪をふんわりさせたい。そんなお悩みを持つ女性におすすめしたいソフトな質感カットの提案です。セミロングからボブベースのミディアムにチェンジして女性らしく仕上げます。


軟毛でフラットになりがちな髪にボリューム感を与え、動きやすさとスタイリングのしやすいカットを提案します。毛量がやや少ないので、ベースカットではアンダーセクションの表面をカットせずに厚みを残します。ベースはフォルム中心のカットを心がけ、顔周りは独立したカットでデザイン性を求めました。前髪もバングを作って小顔効果を出し、印象的にデザインチェンジ。若い人には大人っぽく、大人の女性には若々しく見えるようにエイジレスなデザインで幅広い年齢層にマッチさせています。

細くて柔らかい髪に
再現性を重視したカットを
少し細くて柔らかい髪質で、毛量もやや少ない状態です。うねるクセとダメージが見られるので、スタイリングでの再現性を重視しながらカットでセミロングからミディアムにイメチェンします。

1.ブロッキング。重めのスタイルを作るので、イヤーツーイヤーよりやや後ろで分けてサイドを多めに取る。

2.アウトラインのカット。レングスは鎖骨ラインを計算して少し長めに設定。枝毛防止のため、ハサミは45度のチョップカットで断面を楕円にしないのがポイント。

3.バックはやや丸みを帯びたオーバルラインにするため、横のパネルはガイドよりも15度の角度でカットする。

4.バックのアウトラインを切り終えたところ。やや丸みを帯びたオーバルラインにカット。バックは1パネルでカットして重さを残す。

5.バック表面のカット。オーバーセクションは水平にパネルを引き出し、チョップカットでラインをぼかしながらレイヤーを入れる。

6.ミドルセクションはコーナーをカットして重さを取る。アンダーセクションはカットせずにそのまま残す。バックはつむじ中心に放射状にパネルを展開する。

7.サイドのカット。もみあげを残し、パネルを15度の角度でカットしてバックとつなげる。ここも1パネルで重さを残す。

8.残したもみあげ部分は、前方に30度の角度でレイヤーカット。フェイスラインは独立したデザインにする。逆サイドも同様にカット。

9.サイドの表面にレイヤーを入れる。まず左右の長さを整えるため、モヒカンラインにガイドを作る。パネルはオンザベースで持ち上げて、前方に15度傾けて深めにチョップカット。

10.モヒカンラインをガイドにして、ハチ周りをレイヤーでつなげる。パネルは水平に引き出す。

11.放射状にパネル展開をして前方まで切り進む。逆サイドも同様にカット。

12.ベースカットの終了。ドライカットで毛量調整をするのでここでブロードライをする。

13.ドライカット。バックの量感を削るためぼんのくぼにセニングを入れる。三角ベースでパネルを取り、根元からセニングカットする。

14.バックの表面の髪は、毛先にセニングを入れて軽さを出しながらラインをぼかす。

15.サイドの表面の髪も、バックと同様に毛先にセニングを入れて軽さを出しながらラインをぼかす。

16.前髪のカット。センターラインでパネルを引き出し、セニングシザーズで毛先に軽さを出す。

17.前髪の両サイドはセンターにパネルを引き寄せて同じくチョップカット。丸みのラインにする。

18.フェイスラインのカット。前髪の延長でパネルを傾けながらチョップカット。ハサミはベースカット用でラインをぼかす。

19.カット終了。

20.スタイリング。32mmのアイロンで巻いて手グシでほぐし、クリームワックスを塗布してスプレーでキープする。




軟毛でハリコシのない髪質をカットでふんわりとボリュームアップ。若さと大人っぽさを同居させたグラマラスフェミニンなスタイルに仕上げています。ベースはAラインシルエットにカットしたミディアムレングスのボブヘア。髪がまとまるだけでなく、スタイリングでも動かしやすくなるようにカットしています。
◆このスタイルの詳細はこちら>>フェミニンボブ|afloat-fボブカットテクニック×カットでふんわり&イメチェン