


まっすぐで大人しいショートボブを、華やかなファッションに似合う、お呼ばれアレンジに変えて欲しい!

ウェーブ×ハネ感でつくる シックな美貌カール


アドバイス:アイロンだから出来る!
apish/apish Rita代表 坂巻哲也
2本のアイロンで、ウェーブと毛先の外ハネ感を作っていきます。パーマでは出しづらいカールで、セットやカットでも作ることが難しい、アイロンならではの柔らかさを強調したショートのアイロンスタイルです。アイロンはウェーブからカールまで、曲げたりハネさせたりいろいろ活用できるアイテムです。
アイテム:準備するもの
・32mmアイロン
・25mmアイロン
・プレカールローション
・スプレーワックス
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なぜこのアイロン?


プロの巻き髪は凝ったものでも速さが命。このスタイルでも所要時間は全体で5分程度です。セミロング〜ロングのモデルの場合は32mmと38mmの2本使いでしたが、ここではレングスが短いので、25mmでウェーブ感を出し、32mmで外ハネカールを作ります。

表面はフォワード、ストレート、リバースのカールをミックスさせて、立体的な縦揺れのルーズカールを。毛先はソフトな外ハネにして、質感をさらにプラスしました。


ポイントを毛先に求めるため、ランダムなカールを作ります。事前にプレカールローションを全体的に塗布して、コームでとかします。太いアイロンはボリューム感が出てしまうので、トップは25mmのアイロンで縦落ちのゆるいウェーブを作ります。パネルは2cm×3cm。毛先を逃がして中間巻きをします。


パネルの中間から45度でアイロンをはさみ、フォワード巻きに。同様に毛先は逃がして中間巻き。次のパネルは巻かずに残し、3枚目を同様にリバース巻きに。



カールを作った状態。このまま、指でパネルを軽く引っ張り、熱を冷ますことでゆるやかなカールになります。カールは、同じ方向で巻くと重なってしまうので、フォワード、ストレート、リバースのミックスでランダムな動きを求めます。また、ストレート毛を残すことで、立体感が生まれます。


ハチまわり付近のミドルセクションも同様に、フォワード、ストレート、リバースのミックスカールを作ります。ただし、上下でもカールが同じにならないように、違う方向になるように巻いていきます。トップの毛は髪の動きを確認するためダッカールで止めず、指で開きながらアイロン操作をします。


ネープは32mmのアイロンで柔らかい外巻きにします。先ほど巻かずに残したストレート毛の毛先も、1回転の外巻きにして馴染ませます。ただし、均一のカールにするとまとまりすぎるので、指でパネルを散らしながらルーズな感覚を求めます。また、硬い髪質の場合は、約3秒間はさんで熱伝導をよくします。


仕上げはスプレーワックスをつけながら、全体的に馴染ませます。指でカールをほぐし、毛束を散らします。前髪もスプレーワックスをして、自然なボリューム感を出します。





アイロンで巻き髪をするときには、必ずしも頭の全体を完全に巻く必要はありません。このスタイルでは、「フォワード巻き→ストレートで残す→リバース巻き」のくり返しで巻いています。巻き残したストレートの部分がカールとカールの間の壁になり、不ぞろい感がでて、自然なウェーブ感を演出します。もちろんモードっぽい仕上がりにしたいのなら同じ方向に巻くのもありですよ。固定観念を捨てて、目的に応じた巻き方を選ぶのがコツです。