


ストレートのツヤ感を残しつつ、毛先にカールをつけて変身してみたいです。もっと、ふんわりとパーマ感覚で!

淑女なアイロン巻きでパーマを体験する!


アドバイス:アイロンでパーマ体験!
apish/apish Rita代表 坂巻哲也
パーマ暦が一度もない人や恐怖感のある人には、アイロン巻きでよさを体験してもらって。長期休暇中にパーマ感覚を味わってみたいという学生さんにも最適です。パーマ風に仕上げるには、より薄く毛束を取り、毛先はゆるくランダムに巻くこと。巻くときは常に髪の落ちる位置で巻くことが秘訣です。
アイテム:準備するもの
・38mmアイロン
・32mmアイロン
・プレカールローション
・スプレーワックス
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なぜこのアイロン?


プロが巻く場合は、アイロンの温度設定はダイヤルをMAXの25に。熱伝導が早くスピーディーに巻くことができ、余計なダメージもありません。ただし技術が不慣れな美容師さんで、スムーズに巻けないうちは、2メモリくらい下げてまずは練習を。

アンダーセクションは細い束感のミックスカール。トップはソフトな内巻きにして、全体的にカールを馴染ませました。パーマを体験できる、ツヤやかなウェービースタイルです。






事前にプレカールローションを、内側に多めに塗布します。アイロン操作がしやすいように、表面にかかるトップとパーマ風のウェーブを出したい内側の毛を、ワニワニクリップでブロッキングします。ツイストして束ねると、髪にうねったクセがついてしまいます。これはギザギザの刃でワンタッチではさめるクリップです。


内側から細かくパネルを取り、32mmでフォワード巻きに。まず中間から2〜3回スルーさせ表面にツヤ感を。巻いた後ですぐに指で毛束を引っ張ると、しっかりとランダムな動きに。



次のパネルはリバースに巻いて、交互にミックスカールにします。実際のパーマは厚みがありますが、アイロンで作る場合は毛束を薄くし、毛先をゆるくランダムに巻くとパーマ風味が再現されます。両サイドとも同様にカールを作ります。


バックとネープも同様にフォワードとリバースを交互に。パネルはコームできれいにスライスせず、フリーハンドで感覚的に取ります。これで、上下左右のカールの質感がランダムに表現。



トップは38mmのアイロンをブロー感覚で使います。中間から数回スルーして熱を与え、毛先を逃がして大きな内巻きにします。カールの形状は大きめのCカール。熱によるダメージが気になる場合は、スルーをする際にグリップを少しゆるめて、あまりテンションをかけないようにすると傷みません。


表面と内側の毛が馴染んだら、スプレーワックスでカールを整えます。カールが重なっている部分は、指でほぐしながらルーズ感覚に仕上げます。また、内側の髪を耳に少しだけかけて、フェイスラインを少しリバースにねじって、アゴのラインをスッキリさせれば、顔の表情が明るくなります。




アイロンで巻いた髪は、シャンプーすれば元に戻るのが一番の魅力。僕はサロンワークの中でも、パーマが気になっている人やパーマの失敗体験がある人に、次回への提案としてパーマ風のアイロンスタイルに仕上げたりもしています。キュートな女の子は、一つ上の女性像であるフェミニンに・・・と、アイロンを使えばほんの数分で女性のイメージはがらっと変わります。新しい魅力を気づかせてあげる、ヘアプロデュースに使ってください。