今回のパーマ特集でスタイルを提案していただいたMINX aoyama代表の中野太郎さんとディレクターの歳嶋建国さん、そしてナノアクアライトとデジクリップを開発したアドバンス有限会社代表取締役の木村 仁さんに、その効果や実感について語っていただきました。
根元から毛先まで均等に熱が伝わるナノアクアライトの効果
木村/今回、ナノアクアライトとデジクリップを使ってパーマヘアのコラボレーションをしていただきましたが、MINXさんに来られる最近のパーマのお客さまはどのようなご要望をお持ちですか。
歳嶋/デザイン的なご要望もさることながら、パーマをかけることでスタイリングがしやすいように、あるいは湿気でまとまりにくい髪を扱いやすくしてほしいといった、細かいお悩みの解消を望む方が増えています。実は、パーマのデザインとお悩みの解消はリンクする部分が多いんです。例えば、フォルムをふんわりさせて柔らかい質感にデザインするというのは、軟毛でペタンコになるお悩みを解消することと重なります。
中野/今回、ショートヘアのご提案が多かったのは、お客さまのニーズと私たち美容師側のご提案がパーマをかけることで解決できることを実践させたかったからなんです。そんな時に、このナノアクアライトとデジクリップがサロンワークで大変重宝しています。
木村/ご存知の通り、従来のコールドパーマやデジタルパーマは、薬剤の力で毛髪内部の結合を切断することからスタートします。ところが、このナノアクアライトは熱の力を借りながら薬剤の働きを促進させるのが特長です。しかも、乾熱ではなくうるおいのある湿熱が大きなポイントで、低温でじっくりとかけるところにダメージを軽減するメリットが生まれています。
歳嶋/ナノアクアライトに関して、MINXでは『クリップパーマ』というメニューで展開していますが、お客さまからパーマによる髪へのダメージがかなり少なくなったという嬉しいお声をいただいています。だから、私たちもリピーターに対して安心してオススメできるメニューになっています。今までのハードな薬剤と違うのは、繰り返しかけても安心できる点ですね。
中野/デジクリップも湿熱でじっくり蒸らしながらパーマをかけるので、髪にしっとりしたうるおいが蘇っています。その結果、スタイリングがしやすくお客さまも再現性が高いと感じているようです。また、髪にうるおいを与えながらダメージもフォローできるのがいいですね。
デザインに応じてナノアクアライトとデジクリップを使い分ける
木村/最近はパーマを敬遠される方が多いので、私もリピーターにつながるパーマシステムを考えてこれらの商品を考案しました。まず、問題点の1つである時間短縮に関しては、つけ巻き加温を採用しています。それとダメージの軽減は、余分なアルカリ剤や還元剤の濃度を減らすことで可能にしました。そのためにも、やはり加温による促進が必須で、しかも根元から毛先まで均等に熱が伝わることが重要です。その結果として、ロッドにクリップヒーターやデジクリップを装着するのが最も合理的だったと思います。
歳嶋/私たちもナノアクアライトに関しては、施術が早いと実感しています。しかも、デザインによっては少ないロッド本数が可能ですから、お客さまも不快感がなくパーマをかけられると思います。
中野/デジクリップも時間短縮が可能になったので、お客さまだけでなく技術者にとってもありがたいですね。さらに、今まで乾熱でデジタルパーマをかけていたので、再現性は高いんですが毛先のかかりすぎが気になっていました。それが、このデジクリップを装着することで計算通りのカールが形成されます。
木村/サロンワークでは、ナノアクアライトとデジクリップをどのように使い分けてお客さまにオススメしているんですか。
歳嶋/髪質の違いというよりは、やはり求めるデザインに応じてこちらからご提案しています。ナノアクアライトは、トップのボリューム感や毛先のワンカールでニュアンスを求める際に使用しています。あまり時間を必要としない場合に最適です。
中野/デジクリップは、カール感を主張したウェーブっぽいパーマをかけたい時にオススメすることが多いですね。デザインを楽しみながら、同時に髪を美しくしたい方にも最適です。
木村/サロンでは、加温することで髪にストレスを与えるという悪いイメージを持っている方がいるかもしれませんが、このカーリングシステムは『必要熱』という概念を持っていただくと嬉しいですね。今でも、トリートメント効果をうたった薬剤が開発されていますが、マイルドな薬剤にはやはり熱による促進が不可欠になると思います。その際に、従来のパーマとの違いを実感されて、パーマ客の増加を図っていただければ幸いです。
歳嶋/お客さまは多種多様のニーズをお持ちなので、MINXではそのすべてにお応えできるように万全の準備を整えています。その中で、パーマに関してはニオイや時間短縮に対するご意見もいただいているので、それらを改善しながらお客さまに心地よくパーマをご体験していただくよう配慮していきます。
中野/今では、MINXのパーマメニューにおいてナノアクアライトとデジクリップは欠かせない必須アイテムとなっています。今後も、このナノアクアライトとデジクリップをもっと活用して、お客さまの満足度をアップしていきたいですね。
技術や薬剤知識のレベルは国内でもトップクラス。日本中の美容師さんに技術を届けるため、全国各地でセミナーを開いています。甘いルックスと優しい人柄でお客さまを魅了し続け、大勢の方々から支持をいただいています。
確かなテクニックと豊富な美容知識で多くのお客さまから大きな信頼を得ています。現在、サロンワークを中心にセミナーの講師や雑誌の撮影等で活躍中。人との出会いを大切にしながら最新のヘアデザインを提供します。
アドバンス有限会社
代表取締役
木村 仁さん
究極の美髪を追求しながら、ウェーブ剤、ストレート剤、サポート剤、ヘアケア剤などの薬剤や機器を研究開発。ナノアクア及びデジクリップの開発で、さらに健康で美しく再現性が簡単なスタイル作りを提案しています。