ボリュームコントロールしながら動きを出すカットテクニック
柔らかくてコシのないヘアにボリューム感を与えて、さらに動きをプラスさせるカットテクニックです。再現性を高めて、いろんなスタイリングが楽しめるデザインチェンジの提案です。
BEFORE:カウンセリング
柔らかい髪質に
厚みと動きを与える
やや細くて柔らかい髪質です。毛量は多い方なので、グラデーションで毛先に厚みを残して、表面はレイヤーで動きを与えます。ホームスタイリングでの再現性を高めて、いろんなスタイルにトライできる機能的なカットを試みます。
内部の量感調整と毛先のニュアンスカットで丸みのフォルムに
今回の取材はapishの皆様にご協力・監修をいただきました。
軟毛でペタンコになりやすい髪でも、カットでボリューム感をアップすることが可能です。ここでは毛量の多さを生かしてグラデーションカットで毛先に厚みを残し、表面はレイヤーで動きを与えます。ドライカットでは三日月セクションとオーバーセクションの量感を整え、毛先はカービングカットとスライドカットでニュアンを与えました。フォルムにメリハリが生まれるのでふんわりした丸みが表現されています。
Pick up Item/使用アイテム
柔らかい切れ味が
体感できる
エスツーシザー
メテオーラ「レジェンダ」
apishオリジナルのカービングカットに最適な『レジェンダシザー』と、抜けがよくスピーディーにカットできる『レジェンダセニング』。プロの要望に応える最高級のクオリティです。
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Technique Process/技術解説プロセス
ブロッキング。ウェットの状態にして、ハチ付近で上下に分けてトップは前後に。そして、前髪を分け取る。
アウトラインのカット。レジェンダシザーを使い、毛先1cmをブラントカットで切り揃える。
徐々にパネルを降ろして、アンダーセクション全体をカット。
ネープとサイドをブラントカットでつなげる。
サイドもパネルを降ろして全体的にカット。逆サイドも同様にカットする。
バックにレイヤーを入れる。サイドはハチのラインのみグラデーションを入れて少し重さを残す。
POINT.サイドと前髪をレイヤーでつなげる。つなげるとアレンジがしやすくなるので、前髪は独立させないこと。
フェイスラインをスライドカットでつなげる。チークゾーンにポイント的なニュアンスを入れる。ベースカットの終了。
ドライカット。表面にスライドカットをして、前髪に流れをつける。
POINT.毛量調整。レジェンダセニングを使い、ヘビーサイドなど毛が溜まる部分をセニングカット。表面を残し、必ずパネルの内側に入れること。
カービングカット。オーバーセクションの内側から、毛先付近に丸みの削ぎを入れる。
三日月セクションの毛量調整。量感を目や手触りで確認しながら、ボリュームをコントロールする。
オーバーセクションのディテール作り。パネルの内側からセニングを入れて、毛先のフォルムとディテールを調整する。
POINT.フェイスラインのカット。ていねいにスライドカットをして束感をしっかり作る。
カット終了。この後、アイロンで動きをつけてスタイリングする。
量感をコントロールしながら動きを与えたデザイン
グラデーションで厚みを残しながらレイヤーで動きを与え、ホームスタイリングでの再現性をアップ。ドライカットで量感とニュアンスを作り、しっとりとした女らしいニュアンスにデザインチェンジしました。スタイリングでいろんなイメージに変身できます。