連載エッセイ

色の魅力にとりつかれたカラリスト、ナカムが考えるヘアカラーの世界“茶”のソムリエが語るラグジュなカラー

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更新日:2007年4月10日

其の六.オフィスで光るカラーリング

緑もみずみずしい4月。フレッシュマンの初々しい姿が街に目立つ中、しっかりメイクはしているのにあれ、どこか顔色が映えない・・・それは不自然に真っ黒な髪のせい?一律禁止だったヘアカラーリングも少しずつ許容されるようになり、カラーを取り巻く常識もずいぶん変わってきました。『髪が明るい=マナー違反』はNOといいきるナカムの主張は?

一般企業はここ2〜3年でカラーリングの禁止を解き、
規定を決める事でカラーリングを容認している動きがあります。

○レベルとか、○番まで〜って聞いたことないですか?
レベルスケールっていうんですが
あれ、
JHCAが創ったんです。

JHCAというのは、日本ヘアカラー協会といって、
カラーリングの向上や普及のための活動をしています。
ナカムの勤めるimaiiも執行部サロンのひとつ。
レベルスケール作成に実はナカムも参加しました(※)。

編集部注:
JHCA
JAPAN HAIR COLOR ASSOCIATION、NPO法人日本ヘアカラー協会のこと。
1996年4月、今井英夫氏、柿本榮三氏、山口波砂夫氏を設立発起人として、
ヘアカラーファッションの提案、ヘアカラー技術・知識の啓蒙・向上、
ヘアカラー剤の情報の提供、ヘアカラリストの育成などをめざす。
企業との協力のもと、職場におけるヘアカラーの標準化やレベルスケールの導入
にも力を入れている。

公式サイト:http://jhca.ne.jp/
JHCAの詳細はこちら→http://jhca.ne.jp/mt/archives/2004/12/post_12.html

レベルスケール
正式名称は、『JHCAヘアカラーリング・レベルスケール』。
JHCA執行部10サロンのカラリストにより、そのスタンダードとなる
明るさの基準を毛髪サンプルで作成したもの。
企業でも、カラーリングの明るさの基準を共有化するための標準ツールとして、
導入するケースが増えている。
詳細はこちら→http://jhca.ne.jp/mt/archives/2006/11/post_6.html

JHCAで目安にしている明るさは、
銀行マン、医療関係などの硬い職種はレベルスケールで「〜6」
5〜6レベルというと、染めていなくても同じぐらいの
明るさの髪の人がいるぐらいの「黒さ」。

レベルスケールを導入している一般的な企業の場合は「7」まで。
暗すぎず、適度に明るいレベル。
色味やハイライト、ローライトの入れ方によっては、
個性もさまざまに表現できるレベル。

ファッション、サービス、流通業などでは「8〜10」。
クリエイティブ系などセンスを重視するところは
「12」でもOKというところも。

これは男性の場合で、一般的に女性の方が
すこし規則がゆるいことが多いようです。

ちなみに、日本航空では「6」、ホテルオークラでは「7」、
KDDIでは「8」、プランタン銀座では「10」。
ホテルオークラの場合は
「館内の落ち着いた照明の下では、7の明るさがちょうど
戸外で見る5〜6レベルになるだろう」ということで、このレベル。

こういった動きを見ていても、
ここ数年で全国的にこのレベルスケールが浸透し、
ヘアカラーに対して日本の社会が
前向きに変わってきたんじゃないだろうかと思う。

でも、現状はまだまだかなり濃い茶色までの会社がほとんど。
何とかしてその“規定”をゆるくして欲しいものです。

カラーリングに対して「茶パツ」と悪印象を持つ人の場合、
よく聞いてみると悪い印象の原因は、
“根元が伸びてプリンになっている”
“褪色(たいしょく)して色が汚い”
“染めっぱなしで傷んだ髪”
など、みだしなみの部分に不快感を覚えていることが多いのだとか。

カラリストの創りだすヘアカラーとは、
素材の良い所を最大限に引き出し、
見えて欲しくない所はフォローするもの。
きちんと定期的なメンテナンスさえしていれば、
決してこういった悪印象につながるようなものではありません。

また、カラーブーム時の煽りのせいだろうか。
一時はヘアカラーが全般的に明るくなり過ぎている傾向があって
何だか髪ばかりに意識がいってしまったり
ダメージ感が強調されていた時期もあったのだが
現在はレベルスケールの導入で
程よく落ち着いたヘアカラーに戻ってきました。

海外のように、“ヘアカラーは個々を主張するための一つの道具”とまで
社会が認知するまではまだ年月はかかると思いますが、
確実に一歩ずつ進んでいると思う。

髪が明るい=品が無い(マナー違反)
そう思われがちだが、それはNO!
カラリストが施術するカラーはそんな事にはなりません。

そんな事を、JHCAを通じて
社会にアピールしていきたいものです。


※2007年4月10日公開時点での情報です。料金の表記は本文に明記のない限り消費税5%の税込価格です。
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