※ストレートパーマの薬剤処理ははぶいて、アイロンワークの解説を行います。
Iron Works3.生えグセに熱をしっかり与えてなめらかな毛流れを作る
洗濯したシャツのしわを伸ばすように、生えグセをきれいにリセットしてなめらかな方向性を
つけます。スリークな質感と立体的な束感を表現します。
生えグセとシルエットをリメイク
軟毛で毛量もやや少ない状態。ダメージはあまりありませんが、単一方向に流れる生えグセがあります。シルエットも崩れているので、アイロン操作でリセットします。
今回の取材はpizzicatoのみなさまに協力・監修をしていただきました!
しっかりクセを整えてからニュアンスを作る
生えグセを矯正する場合は、やはり根元のアイロン操作が大きなポイントになってきます。しっかり熱を加えて、髪の落ちる向きを整えて、そこから中間と毛先のスルーで髪をまとめます。セクションはE・T・Eパートで前後に分け、フロントはセンターにパネルを寄せながらアイロン操作。バックでクセの強い箇所は、少し逆方向(後方)にパネルを引き寄せて生えグセをリセットします。根元をリセットしたら、毛先部分のニュアンスは、求めるデザインに応じて毛流れをつけてください。
Iron Works Process
使用アイロン
アドストDS ストレートアイロン
状況や目的に応じて最適な温度調整を行う、『AHC』を搭載。ノーマル、パワー、ダメージのお好みのモード設定により、1台で3役のアイロンワークが可能。

1.前髪を上下2段に分けて下段からアイロン操作。モードはダメージに設定。根元のみプレスしてクセを伸ばす。

2.上段も根元のみプレスしてクセを伸ばす。

3.前髪のパネルを1つにして、毛先にカール感を出す。弧を描くようにアイロンを返す。

4.顔まわりは前髪の延長で、パネルをセンターに寄せながらアイロン操作。毛先に丸みをつける。

5.こめかみ部分はややアップステムにして同様にアイロン操作を行う。

6.バックは、モードをノーマルに設定してネープから始める。前下がりのカットラインに合わせてスライス。クセの強い部分はパネルを少し逆方向に引いてアイロン操作。

7.根元をプレスしてそのまま中間までスルーする。

8.毛先はやや内巻きに収める。根元から毛先まで一連の操作でスムーズに行う。

9.ミドルセクションも同様に、根元をプレスしてそのまま中間までスルーして毛先に丸みを出す。

10.表面にかかる毛はボリュームダウンするので、パネルを持ち上げて根元をプレス。

11.徐々にパネルを降ろしながら、中間までスルーして毛先部分に丸みをつける。

12.サイドはモードをパワーに設定。ダウンステムでストレートにする。この部分はタイトにしたいので、一気に熱を加えてスムーズに操作する。

Finish Style
毛先にニュアンスを与えたスリークな質感
根元から生えグセをしっかり矯正して、中間までをスリークな質感に仕上げました。毛先はニュアンスを求める部分で、バックはグラデーションを生かしてほんのり内巻きで丸みを。サイドはカットラインに合わせてややフォワードタッチに仕上げています。フロントはややフラットにして、バングの丸みを強調して目力を与えています。
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株式会社ハッコーTEL.06-6793-3731
独自のセラミックヒーターの開発やデジタル化への取り組みなど、髪を美しく
仕上げるためのハイクオリティなアイロン開発を実現している。