タカラベルモント株式会社
2017.4.18 10:00
タカラベルモント株式会社(代表取締役会長兼社長:吉川秀隆/本社:大阪市中央区)を始めとするタカラベルモントグループでは、2017年4月5日(水)・6日(木)に同社 TB-SQUARE(ティービースクエア)・リーガロイヤルホテル大阪において2017年全国有力代理店会を開催し、5日は106社161名、6日は75社113名が出席しました。
5日 第一部はTB-SQUAREにおいて2017年度の提案活動内容をプレゼンテーション。その後会場をリーガロイヤルホテル大阪に移し、第二部となる会議を開催。まず吉川秀隆代表取締役会長兼社長が、2016年度の業績報告と2017年度のグループ全体の経営方針を発表。続いて吉川朋秀常務取締役(理美容事業部長兼化粧品事業部長)が理美容事業方針を、その後足立正孝執行役員(理美容戦略・企画推進部部長)が理美容マーケティング施策を発表しました。
6日には、ルベル政策発表会を開催し、吉川朋秀常務取締役がルベル事業部の2016年度の実績と2017年度の方針を、続いてルベル事業部 マーケティング部の吉田朋広が2017年度のルベル マーケティング施策を発表しました。
4月5日(水)の第一部では、昨年オープンした「TB-SQUARE」にて「アクションプレゼンテーション」を開催。2017年度の具体的な4つの提案活動内容を発表しました。サロンが抱える様々な課題への解決提案を、実際の導入サロンの声や市場動向、デモンストレーションも交えながら発表し、参加者が興味深く担当者の説明に聞き入る様子が見られました。
≪サロン経営の課題解決につながる4つの提案≫
【1】高生産性を実現する“ONE to ONE”空間提案
ワンストップ(定点)システムで、お客様に1対1で向き合い上質なサービスを提供する“ONE to ONE”空間を導入するサロンが急増。その導入サロンの声から“ONE to ONE”のメリットと生産性を高めるヒントを紐解きました。そして、ワンストップサービスの進化系として、移動式シャンプー「YUME OASIS(ユメ オアシス)」を取り入れたサロン形態を提案しました。
【2】サロンの魅力を引き立てる“自動化”提案
生産年齢人口の減少による経営課題の解決策として、多くの業界で進む“自動化”。理美容業界でも生産性向上の切り札としてオートシャンプー「アクアフォルテ」が注目を集めています。アクアフォルテを店舗運営に取り入れたことで、サロン価値の向上に繋がった事例を紹介しながら、“サロンの魅力をさらに引き立てるアクアフォルテの活用方法”を提案しました。
【3】メンズ活性化提案
メンズ向けサービスの市場が拡大し、理美容業界においても「メンズの価値」が大きなテーマに。近年変化してきたメンズの価値観を紐解き、サロン実例を交えながら、メンズを捉えるサロンづくりを提案しました。また、「メンズ活性化」をテーマに展開予定のサロン創り提案「BARBERISM4.0」や経営サポート塾「粋MEN塾 Vol.3」の実施を発表しました。
【4】ICTソリューション提案
サロンの生産性を高めるため、今後益々ICT(Information and Communication Technology)の活用が欠かせない時代に。スタッフとお客さまのコミュニケーションを飛躍的に向上させ、サロンのICT化を支援していく今年2月に発売された総合的なソリューション提案商品「SALONPOS LinQ2(サロンポス リンク2)」を紹介しました。さらに、間も無く開始予定の予約一元管理システム「KANZASHI(かんざし)」(パシフィックポーター株式会社)との連携や新しくなったフォローアップ体制を発表しました。
代表取締役会長兼社長:吉川 秀隆
第二部はリーガロイヤルホテル大阪で、全国有力代理店会議を開催しました。冒頭、挨拶に立った吉川秀隆会長は、2016年度の業績(速報値)について、国内外のグループの連結売上高は651億円で、理美容機器事業は前年比108%と報告。グローバル事業については、理容椅子225(海外販売名:アポロ供砲好調で、前年比150%、4年連続での2桁成長であったことを報告しました。
続いて2016年度の活動内容について報告。まずは昨年9月大阪にオープンした世界最大級の美の情報発信地「TB-SQUARE」について、オープン後約半年間で、国内外を含め一万人超の来場があったことを報告し、改めてTB-SQUAREに込めた想いを述べました。次いで昨年10月に開催した「TWBC2016」について開催の御礼を述べるとともに、イベント内で発表した様々なサロンビジネスの提案内容に触れ、今後も理美容師にとって働きやすい環境づくりをサポートする機器の開発や、サロンの様々な課題に立ち向かい、夢のある業界作りの一助となるよう努力すると発表しました。
2017年度については、第三期中期経営計画スタートの年である事を発表し、「夢を語ろう。共に実現しよう。」をグループ経営ビジョンとし、4年後の創業100周年、更にはそれ以降の成長も視野に入れ、夢の実現に向けて活動を行うと意気込みを語りました。
最後に、世界に誇れる素晴らしい理美容産業を今後益々発信し、世界(特に東アジアとASEAN)をターゲットに、「空間」「機器」「化粧品」のトータルな市場開拓、サロン支援を行うことを宣言し、発表を終えました。
常務取締役:吉川 朋秀
続いて、吉川朋秀常務取締役が理美容事業の2016年度総括と2017年度事業方針について発表。
2016年度は、「定番新価値」という活動方針のもと、「水回り」「空間」「コミュニケーション」の3つをテーマに提案活動を行った事を報告。サロンの課題解決をサポートし、高評価を得たと述べました。
また、今後業界の担い手と出店数の減少が予測される中、メーカーと代理店が協力をして理美容業界をさらに魅力的な業界に変えていき、サロンの繁栄をサポートしていくことが必要だと述べ、同社のサロン専用クラウド型POSシステム「SALONPOS LinQ2」から得られるサロン顧客のビッグデータと、密着した営業活動により得られる情報を活用し、サロン経営の課題解決をサポートしていくと話しました。
その後、2017年度の事業方針を発表。「深化と進化」をテーマに、サロンと深く繋がり、更にグループの総力を結集して各部門のメンバーが組み合わさって、「空間創造価値」「サービス創造価値」「経営情報提供価値」の3つの機能を連携させ、サロンをトータルサポートしていくと述べ、理美容業界が夢を持てる魅力的な業界になるよう尽力していくことを宣言しました。
執行役員:足立 正孝
理美容マーケティング施策については、足立正孝執行役員が発表。今年度は、人材不足や集客の経営課題解決に向け、特に生産性向上を意識した施策を行っていくと発表。「SALONPOS LinQ」から得たデータをもとに市場動向を説明し、サロンにおけるロイヤルカスタマーの重要性について言及しました。そして、今後はハードの提案に加えて、より具体的な経営改善に繋がるデータ分析や成功サロンの動向、消費者調査なども提供し、より早期により確実にサロンの成長をサポートする提案を行っていくと述べました。
その後、今年度の提案内容4つを詳しく説明。
1.「高生産性を実現する“ONE to ONE”空間提案」
2.「サロンの魅力を引き立てる“自動化”提案」
3.「ICTソリューション提案」
4.「メンズ活性化提案」
また、給湯器点検サービスの充実を図ると発表し、今年度はサロンが抱える経営課題に繋がる提案を行うことで、サロンに新たな一歩を踏み出していただき、サロン繁栄と共に、代理店とタカラベルモントの成長にも繋がる活動を行っていくと意気込みを語り、会議は終了しました。
同日夜は第三部として、優秀代理店の表彰式・懇親会を開催しました。講談師 旭堂南海氏による講談で幕開け。4回目となる今回は「TB-SQUARE物語」が披露されました。その後、理美容・ルベル優秀代理店の発表が行われ、吉川会長よりトロフィーが手渡されました。続いて、株式会社ガモウ 代表取締役会長 蒲生茂氏より「1970年大阪万博でのタカラビューティリオンは、理美容業界にとって画期的でした。そしてTB-SQUAREオープンは当業界にとっての誇りです。」との乾杯ご発声と共に懇親会がスタート。後半では、尾藤イサオ氏のパワフルなステージも加わり、会場は大いに盛り上がりました。
翌4月6日(木)は同会場でルベル政策発表会を開催。吉川秀隆会長による挨拶の後、吉川朋秀常務取締役より、ルベルの2016年度の総括と2017年度の活動方針について発表がありました。
2016年度の国内実績(速報値)を昨年度と同様118億円と発表し、2016年度は「UNIQUE EDGE(ユニークエッジ)“独自性”」をテーマに、5つの共同作戦を通じて7つのメニューを提案する活動を行った事を報告しました。2017年度のテーマは、その“独自性”から更に一歩進み、「UNIQUE EDGE“独創性”」。“独自性”を持ちつつ顧客の価値をともに創造し、サロンコンセプトのサポートを通じてサロンのトータルプロデュースをお手伝いしていくと述べました。次にグローバル戦略について発表。「No challenge, No new findings」をテーマに、各地域特性に合わせた戦略で、日本と同等のプレミアムサロンづくりを提案していくと話しました。最後に、代理店とパートナーシップをより強化し、サロン繁栄のために活動していくことを宣言し、発表を終えました。
ルベル事業部 マーケティング:吉田 朋広
続いて、2017年度マーケティング施策について、ルベル事業部 マーケティング部の吉田朋広が発表。サロンとコンセプトを共有し、3つのコンセプトサロンのプロデュースサポートを展開すると発表しました。
【1】Design Concept(デザインコンセプト)
−女性が新たな自分を楽しめる提案型サロン−
【2】Care Concept(ケアコンセプト)
−女性が安心して心地よくキレイを楽しめるケア重視サロン−
【3】Men’s Beauty Concept(メンズビューティコンセプト)
−ライフスタイルをサポートするメンズビューティサロン−
それらを実現するために、新フォルムメニュー「ルフォール CSJミスト&ナノアイロン」、ルーティンカラープログラム「ルビオナ」、メンズ化粧品ブランド「ジオ」の提案を強化。さらに、機器とルベルの協業により、SALONPOS LinQ2のデータ分析をもとに個々のサロンの課題発見及び解決策を、メニュー提案や教育を通じてサポートしていき、“顧客の価値づくり”に注力していくと話しました。
最後に、ビジネスモデル開発の第一人者であり、兵庫県立大学教授の川上昌直氏による「ビジネスモデル思考」をテーマとした基調講演が行われました。「顧客に満足を与え、企業に利益をもたらす仕組み」について、「企業破綻の7割を占めるある要因とは?」「企業が陥りがちな『イノベーションを阻む4つのワナ』とは?」などの質問を次々と会場に投げかけ、価格政策の大切さや、顧客満足と利益を満たすために今どうすべきか、などについて事例を挙げながら述べられました。「顧客はモノに対して、買った時点ではなく今ある問題を解決できたかどうかで評価を行う。だからこそお客様に寄り添うことが大切」というサロンビジネスに大いに役に立つ思考に、参加者は真剣に耳を傾けていました。
posted by らしさ編集部
2017.4.18 10:00 upd
Category: イベントニュース